ライン

 ジンバブエ通信 2003年10月


■夢の世界へ、ビクトリアフォールズ

○泊まっていいのか! ビクトリアフォールズ・サファリロッジ

 今回、やっちーがビックに何度も行っている友達からの情報で選んだのは、外国人だと一泊がUS300ドルもする超高級、ビクトリアフォールズ・サファリロッジ。私達はジンバブエのレジデントなので3000円ほど。
 
 サービスも設備も、もちろん値段も国際レベルで、ここにいる限り今のジンバブエの現状を話しても誰も信じない事、間違いありません。やっちーも私も、人生の中でこんな高級ロッジには泊まった経験はなく、「日頃の四苦八苦の生活へのご褒美なのかな?」と感慨深いものがありました。
 
 ロッジは町から数キロ離れているのですが、その分回りはもうアフリカそのもの。母屋の巨大な萱葺きのコテージと宿泊用のコテージが、アフリカの原野を眺められるように直線に並んでいます。その正面には池があって、いろいろな動物が入れ代わり水を飲みに来て、ロッジにいながらにして気分はサファリというわけです。
 
 私達が一番楽しみにしていたのは、ゾウの群れが水を飲みに来る事。それを母屋のテラスはもちろん、個々の部屋のテラスからも見ることができるのです。(左の写真、ゾウの群れが見えます)

 圧巻だったのは、その群れが夕日の中を「クォーン」と耳にグッとに響くような雄たけびを上げながら、一斉に地響きを立て、砂煙を上げながら原野の中に疾走し消えていく光景でした。


○世界一のラフティング!

 私とやっちーが一番楽しみにしていたのはこのラフティング、ゴムボートによるビクトリアフォールズ下流での川下りです。

 実はやっちー、香港時代に始めたドラゴンボート(長崎のペーロンの元祖)という中国伝統のボートで、栄光の日本一にもなったほどの豪腕。昨年ジンバブエに来なければ、日本代表としてアジア大会に出場するはずだったのです。私の方も香港時代の5年間はドラゴンボートに明け暮れた身。オールの使い方は、まるでドラゴンボートなので、私達が張り切らないはずがありません。

 さて当日は、車で移動してそこから渓谷を下り、水量の関係からRapid 11からのスタートとなりました。乾期がもう数日進めば、ビクトリアフォールズの真下のRapid 1からスタートとのこと。
 
 それでも自然の中でのラフティングは最高。特に楽しいのは、グレード5のRapid。これはスリル万点。ボートから激流に落ちたり、ボートそのものが一回転して転覆したりと言った具合。また途中ではボートからザンベジ川に飛び込み、水泳で火照った体を冷やすのでした。
 
 ラフティングが終わると、名物とも言えるオールを持ってのザンベジ渓谷の数百メートルの垂直の登りが待っています。炎天下、これは一日ラフティングした後には、全身の残った体力を消耗し、かなりの根性が必要となります。
 
 けれども、渓谷の上でのビールは、まるで砂漠の中に注がれた水のように体にスッと入ってしまい、その喉越しとうまさは何物にも変えられないものがありました。
 
 私などはビールを5本も立て続けに飲み干し、帰りの車の中では、朦朧とした頭で、「ビックのラフティングは世界一だぜ!!」と思いながら、やっちーの目を気にしながら、ただの酔っ払いとなり、ロッジへとたどりついたのでした。


○動物天国、チョベ国立公園

 やっちーの友達はアフリカ初体験、やっちーも本格的なサファリはほとんど初めてです。ビクトリアフォールズからのサファリとしては、ザンベジ国立公園、ジンバブエで一番有名なワンゲ国立公園、また国境を超えボツワナに入ってチョベ国立公園などがあります。
 
 時間の関係で、ワンゲかチョベのどちらに行こうか迷ったのですが、南部アフリカを代表する国立公園ということで、日帰りでゾウで有名なチョベ国立公園に行く事にしました。
 
 旅行会社の車でボツワナ国境へ向かったのですが、既にしてこの普通の道でゾウやバッファロー、インパラ、クドゥ、シマウマなどを見ることができて、皆大喜び。

 国境を超えてチョベ国立公園に着くと、午前中はチョベ川でボートサファリ、昼は高級ロッジでビュッフェ形式のランチ、そして午後はサファリカーでのサファリを楽しむこととなりました。
 
 私達が特に気に入ったのがボートサファリ。川にはカバの群れ、あちらこちらにワニやオオトカゲ、いろいろな水鳥、そして回りにはゾウやバファロー、インパラ、その他いろいろな種類の鹿の群れが、それこそ360度見ることが出来ます。

 その中でも特に見物だったのが、ゾウの群れの川渡り。遠くにゾウの群れを見つけるとボートで追跡。それこそ手を触れられるくらいの距離で、ゾウの群れが川を渡るのは壮観の一言に尽きました。
  
 また、車でのサファリとは違い、ボートの上では飲み物やお菓子を飲んだり食べたりしながら、のんびりと野生の王国の鑑賞ができてしまうのです。
 
 私などはまだ午前中で少し肌寒かったのですが、そんな事はお構いなし! 片手に冷えたボツワナのビール、そしてもう一方の手にはカメラを構えながら、「アフリカはいいなぁ〜」を繰り返しながらのご機嫌サファリとなったのでした。


■ビクトリアフォールズへのエピローグ

 ビックでは、その他にもマニアにも有名なバンジー・ジャンプを始めとして、ホース・サファリ、エレファント・サファリ、ボート・サファリ、カヌー・サファリ、リバー・クルーズ、ジェット・ボート・クルーズ、アップセイリング、リヴァー・ボーディング、フィッシング、部族ダンス見物、カジノ、さらにはヘリコプター、軽飛行機、マイクロ・プレーン、気球からの滝見物など、ありとあらゆるアクティビティがあり、飽きる事がありません。
 
 もちろん、世界七不思議、世界三大瀑布、世界遺産のビクトリアフォールズは凄いものがあり、特に満月の時にかかる虹は超お薦めらしいです。


 さて、やっちーと友達は、今回のビック行きの重要な目的の一つでもあったキリンの彫り物を、青空市場で一時間以上もの値引き交渉の末に無事ゲットしました。やっちーによるとキリンのチェックポイントは目の部分にあるとか‥。

 さらにハラレでやっちーご用達のお店でショッピングを済ませると、友達も一緒なので、ローカルバスは避けて、夜行列車でムタレに向かうこととなりました。

 ところが、この夜行列車、私が前回利用した3月には、シーツと毛布のベットメーキングサービスがあったのです。しかし今回は、「鉄道会社の力の及ばない理由」とかで、冬だというのに毛布はもちろん、シーツすら無しになっていました。
 
 また、一等の各部屋にはテーブルの下が洗面台になっていて、便利だったのですが、これまた水は無し。ちなみに水洗トイレの水も無し。さらに夜になっても部屋はもちろん、通路にすら電気が点かなくなっていました。

 ジンバブエ人の多くは毛布を持参して乗り込むから大して影響ないようですが、私達は服を着込んでなんとか夜を凌ぐことになりました。


 ビクトリアフォールズで夢のような滞在をした後、またまたサービスの低下に直面して、私達は家に着く前から、思いっきり現実の生活に引き戻されることになったのでした。



2003年10月4日(土) 12時 晴れの自宅にて
トップ アイコン
戻る
ライン