アフリカ体験 (ウガンダ編) - 2
-- 青年海外協力隊 任国外研修旅行 --
■首都カンパラ
翌日、私は乗合タクシーでエンテベから首都カンパラへと向かった。途中は緩やか
なアップダウンが続き、道の両わきにはバナナを初めとして緑が驚く程多い。こんな
にうっそうとした緑はケニアやタンザニア、もちろんエチオピアでも見たことがない。
サバンナを見慣れた目にはまるで全く別の大陸にでも来たようだ。自然の豊かさは群を抜いているという強烈な印象を受けた。続いて右手にはまるで大海原を思わせるビクトリア湖が姿を現せてきた。それもそのはず、ビクトリア湖はケニア、ウガンダ、タ
ンザニアにまたがる世界第2位の淡水湖で、その面積は九州の約二倍もあるのだそう
だ。長い間探検家の謎であったナイル川の源流とは、まさにこのビクトリア湖なので
ある。
乗合タクシーは1時間ほどでカンパラへ到着した。とりあえず宿を探すために町を歩き始めた。少し前に雨が降ったらしく道は粘土質の泥で、足をとられまくる。首都だというのに所々道は舗装していないし、舗装してある所も巨大な穴だらけでかえって歩きにくい程なのである。
思っていた以上に抗争時代からの社会資本の回復は進んでいないようである。これならば世界最貧国のエチオピアのほうがよっぽどマシである。持参した観光案内の薦めるホテルに行ってみるのだが、どこもことごとく無くなっていたり改装中であったりである。道行く人も親切に教えてはくれのだが、残念ながらどこも高いホテルばかりである。半日歩いてやっと見つけたホテルは、ウガンダ人の長期滞在者が多い安ホテルであった。
空港ではとりあえず必要なお金のみ両替していたので、銀行で100ドルを両替することにした。ウガンダシリングで約80、000というのには、空港で経験していたのでさして驚かなかったのだが、すべて50シリング札で山のように渡されたのに
は唖然としてしまった。
なんとか気を取り直し高額紙幣と替えてくれるように頼んだのだが、不足しているということでこれしかないのだそうだ。私は信じられず実際金庫の中まで確認させてもらったのだが、どうやら本当であった。両替ではよくごまか
されるので必ず数えるようにしているのだが、もうこれではさすがの私もお手上げで
ある。
1、600枚の札が財布に納まるはずもない。銀行員が取り出したのは、なんと日本でならゴミを出す時に使う大きな黒いビニール袋である。私はしぶしぶ袋に札を突っ込むと季節外れのサンタクロースのように背中に袋をかつぎ、銀行を後にしたのであった。
カンパラ市内には見所といってもあまりなく、私が訪ねたのはカバカ(国王)の墓である。そこは以前権力を握っていたブガンダ王国の墓で、巨大なカヤ?でできた宮殿跡には現存するカバカの未亡人がひっそりと墓を守っているのであった。
ウガンダでは長年の権力闘争のためこれといった観光地も無くなっており、さてど
こに行こうかと迷った。結局私が決めたのは、ザイール国境に住むピグミー族の村の訪問である。そこはウガンダの西の端にあり、もしかしたらアフリカ三山の一つ、月
の山こと幻のルエンゾリ山を見ることができるかもしれないという期待もあった。
な にわともあれこの国では計画通りにものは進みそうがないので、とりあえず一路西へと行ってみることにした。
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