アフリカ体験(国内訓練編) - 2
-- 青年海外協力隊 --
■合宿生活
合宿訓練中の平日の日課表は以下のようなものである。
起床 6:20 日直が朝のアナウンスをするが、 女性の場合は少し目覚めがよい。
朝の集い 6:35 屋上にて各国の国旗掲揚。
自分の派遣国の旗くらい覚えねば。
ロードワーク 6:45 2〜3キロのロードワーク。頼れるのは体力だ。
清掃 7:10 各班の部屋の掃除。気休めという班も多い。
朝食 7:30 おかわりは急がなければならない。
朝の課業 8:45 今日も語学だ。先が思いやられる。
昼食 11:45 やっと昼飯。
午後の課業 13:00 眠い。何とか頑張る。
夕食 17:25 待ちに待った夕食。
夜の課業 19:00 まだやるの〜。
夜の集い 21:15 みなさん異常ありませんか。
入浴 21:30 ホッと一息。
消灯 23:00
ここから盛り上がる班もある。 また黙々と勉強を続ける人も。 月に残業を100時間以上こなしていたのに比べれば楽だが、よく勉強したことはまちがいない。
ところで若い男女(39才の人もいるが)が同じ屋根の下で2カ月半も暮らすのだから、カップルができないはずはない。これを協力隊事務局の人に言わせると「異常心理」と言うらしい。訓練中毎日顔を合わせることと訓練が終了すれば世界中に散り少なくとも2年間逢えないということが、愛の炎をメラメラと燃え上がらせることになる。
しかし、燃え上がった二人にとっての最大の悩みは、訓練中二人きりになるのが難しいことだ。そんな二人が見つけだしたのが夜の屋上である。訓練所の屋上は夜になると真っ暗で、そのうえライトアップした東京タワーが見えるとあって雰囲気は最高である。
そんなわけで夜の屋上はあっちこっちにカップルが散策している。いやいや散策しているのはカップルだけではない。世の常とでも言おうか、その何倍もの数のギャラリーも固唾を飲んで見守る。
私も社会勉強のために一度見学に行ったが、そこは一種独特の世界があり非常に打ち解けにくいものがあった。過去の例からすると二年間愛を貫き通すことは至難の技と言うことではある。なにはともあれ、離れ離れになった二人に幸あれ。
合宿所ではもちろん禁酒であり、期間中の外出も日曜日以外はできない。また門限は10時である。そんなわけであらゆる欲求の溜まっている隊員は、日曜の午後ともなると一斉に町へと繰り出す。これが人によっては、半端な飲み方ではないから大変ある。
9時50分をまわると広尾駅から訓練所周辺は、千鳥足の酔っぱらいだらけとなってしまう。10時の夜の集いでは各班ごとに人数の確認が行われるが、いい気分の酔っぱらいがじっとしているわけがない。あるものは野生動物のように絶叫し、あるものは楽しそうに歌を歌い、あるものは一生懸命吐くのをこらえている。講堂の中は、酒の臭いの充満した異次元空間だ。
各班の班長が協力隊の事務局員に人員の報告をする。班長だってこんな調子である。 「さ〜んっ班! ひーっくっ い、異常…」(よろめいて、となりの人にもたれる)「ぅオぇーっ、あ、あり、ませぇーーんっ」 本当にまじめな事務局員には迷惑をかけました。それでも訓練中門限に遅れたのは一人だけと、あれだけ酔っぱらっている割には大したものだ。しかしある看護婦隊員は、門限を守るため酔っぱらっているのに階段を全力疾走し、足がひどい捻挫となりしばらく松葉杖をしていた。
酔っぱらいと言えば、駒ヶ根では訓練終了後の最後の打ち上げの日に、3階から空中を歩き、地下1階まで転落し足を複雑骨折して派遣が延期になった人もいた。やはり酒は適度に飲みましょうね。
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