アフリカ体験(ケニア編4) - 5
-- 青年海外協力隊 --
■荒野の中のオアシスと岩石砂漠
ナチョラから1時間半ほどで、私達はツルカナ湖への最後の町となるサウスホルに到着し、ここでしばし休息を取ることにした。サウスホルは原野の中のオア シスとも言える所で、ニロ山(2752m)とスプコ山(2066m)の間の渓谷にあるため、 貴重な水もある。景色も今まで通って来た所とはまるで違い、見上げるような急 な山の斜面には白く光る小さな滝や美しい岩肌が見え、また緑も多く心を落ち着 かせるものがあった。町には小さいながら食堂やホテルもあり、ガソリンスタン ドはないもの、私達がくつろげる最後の地にふさわしい気がした。
サウスホルを後にすると、原野は荒野と呼んだ方がふさわしい景色となってく
る。回りは渇き切った木や草だけとなり、道はまるでどこまでも続く岩石混じり
の砂場である。車が何とか走れるのは、砂はそれほど深くなくその下は乾燥した
大地だからだ。それにしても道のひどさは最悪である。私の乗っていた方の車な
どは、部品が次々と脱落していった。しばらく走っては、バンパーの一部やわけ
のわからない部品を拾いに戻るといったことを、何度も繰り返す羽目になってし
まった。
途中で分かれ道があり、早速案内のポリスに「どちらがツルカナ湖か?」と尋ねた。
しかし彼は何と 「知らない」と言うではないか‥。私などは外の強烈な熱気のせいもありムッと
して「おまえー、 ツルカナ湖へ行ったことがあると言ったじゃないか!
!」と 問い詰めた。 すると彼は悪びれることなく「ツルカナ湖へは向かったのだが、
道がわからなくなって帰ってきた」と言うではないか。私達はケニアではこんな会話は慣れているとは言うものの、荒野でのこの言葉には疲れがどっと出て、その場に無言で立ちすくんでしまった。
当然この辺の詳しい地図など持ってないので、一か八か左の道を進むことにし た。それにしても不安は残る。景色はと言えば、ますます乾燥度が上がって一面岩石砂漠といった様相になってきた。それでも車は目いっぱい砂煙をあげ部品を落としながら、避け岩石砂漠の中を爆走するのであった。
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