アフリカ体験(ケニア編3) - 7

          -- 青年海外協力隊 --


■グレートリフトバレーに響く琴の音

 A先生夫妻は、仕事の関係でこの日のうちに戻らなければならないとのことで、 4時頃から新築のベースキャンプでさっそく「新築祝いの会」が行われた。参加者はナイロビから駆けつけた私達一行とキャンプで働くツルカナ族の人々である。 また、噂を聞きつけて近所のツルカナ族の女達も続々と集まってきた。

 静まりかえった建物の中にポン、ポン、ポ〜ンと琴の音色が響く。コンクリー ト作りの建物なので、音響効果抜群である。まずは、日本の桜などの代表的な曲の演奏である。ツルカナ族の人々も物珍しそうに聴き入っている。私達にとっても、日本から遠く離れたグレートリフトバレーで聴く琴の音は、また格別のものがあった。

 さていよいよ、練習を重ねた私達の歌の番である。この曲の心に染み入るよう なゆっくりとしたもの悲しげな調べは、このナチョラにぴったりだ。実際の曲を 紹介できないのは残念だが、この詩は古代人発掘現場であるここの雰囲気をよく表しているので、紹介したい。

− ナチョラ −
M.N 作曲 M.A 作詞(A先生の奥さん)   
こころの宿の ナチョラの山よ
浮かびあがりし 太古の世界
リフトバレー 眠る古代人
荒れたる野こそ うれしけれ
紫雲たなびく バラゴイや
いにしえの風を 琴と聞き
時ふたたび 巡りきて
色なき石も 花とみき

 私達の合唱が終わると、突然槍を持ち雄叫びをあげたツルカナ族が現れた。す っかりあっけにとられたが、彼らもお祝いのために踊りを披露しに来たのだ。さしずめ文化の交流というところである。彼らは飛んだり跳ねたりしながら、体中で祝いの気持ちを表していた。


戻る アイコン
戻る