アフリカ体験(ケニア編3) - 4

          -- 青年海外協力隊 --


■マララル・サファリ・ロッジ

 マララルの町は、マララル国立鳥獣保護区(Maralal National Sanctuary)のまん中 にあり、サンブル族というマサイ族の親類(元は同じ部族)の人々のホームグランドである。サンブル族は、いまだに槍を持ちカラフルな首飾りを付け、シーツのような 一枚の布を服にしている人が多い。町の中に入るとそれらの人々が町中にたむろしており、ナイロビとはまったく違った趣があった。特に化粧は男の人の方がカラフルな程で、私は町を歩きながら思わず見とれてしまうのであった。

 私達が泊まる事になったマララル・サファリ・ロッジは、町の中心部からも歩いて わずか10分ほどの所にある。このロッジは、中心にレストランやレセプションのある建物があり、そのまわりに一戸建のロッジがいくつもある。宿泊する場合は、その ロッジをそれぞれ借りるのである。

 車で到着してまず驚いたのは、ロッジの回りには シマウマがうようよいることである。シマウマは今までにも何度も見た事があるが、 手の届くような距離で見たのは初めてであった。さらに庭には巨大な足跡もあり、なんと立て看板には「バッファローに注意」などと書いているではないか‥‥。 バッ ファローといえば、あのライオンを一突きにするというマサイさえ恐れる動物なのである。私は思わず回りに目を向けるのであった。

 私は、Nさんと一緒のロッジになった。このロッジは、私がケニアに来てから泊まった所の中でも最高のものだった。 とは言っても、私は150シル(600円、ケニアでは中級クラス)以上の所に泊まった事がなかったので、オフシーズンでさえ700シルのこのロッジ は、究極の贅沢をしたような気分であった。部屋の中にはおしゃれなソファやベットがあって、標高の高いここでは、うれしい事に暖炉まであった。もちろん部屋には電 気もあり、バスルームにはバスタブもあって太陽熱で暖めたお湯も出るのである。

 夕食までの間、私達はレストランのバルコニーでビールを飲みながらくつろいだ。庭には動物を集めるため塩が撒かれており、いろいろな動物を目の前で見ることができる。その中でも目を引いたのがエランドである。エランドはレイヨウ類の中でも最大級のもので、主に高原地帯や森林に住む動物である。体は筋肉質で牛を二回りぐら い大きくしたような感じで、色は灰褐色、頭にはよじれた太い角を持っている。

 また 回りの木には極彩色の小鳥達が、飛び回っている。  夕方近くになると、森の中からバッファロー群れが現れた。さすがに近くで見ると ものすごい迫力である。外側に反り出した角はまさに凶器だ。

 夕食の後、I先生の館オープン祝い御一行13人は、明日に備えてレストランの暖 炉の回りでさっそく合唱の練習である。夜がふけるころには、私達の合唱も段々さまになってきたのであった。


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