アフリカ体験(ケニア編1) - 1
-- 青年海外協力隊 --
■ 憧れの大都市ナイロビ
1991年3月26日アジスアベバから二時間の飛行の後、私たちエチオピア隊員22人はナイロビのジョモケニアッタ国際空港へ到着した。
この空港はアジスアベバの空港と比べるとはるかに近代的なもので、私たち隊員は さっそくびっくりしてしまった。さしずめこの空港を国際空港とするならアジスの空港は地方空港というところだった。
市内への途中バスの窓から見える道路は、広くよく整備され立派なロンドンタクシ
ーなども走っていた。また町の中心部に近づくとヨーロッパを思わせるようなたくさ
んのビルが見えてきた。話には聞いていたもののナイロビはエチオピア隊員のアフリ
カというイメージとは全く違って、まさに「大都市」であった。日本から直接ここへ来たなら何ということもないただの町であろうが、私たちにとったらここはまさに文明の地であった。
宿泊先のユースホステルに着き食事の支度をすることになり、私もみんなと一緒に買い出しに出かけた。買い物先のスーパーではその品物の数にまたもやびっくりしてしまった。アジスでは一つの棚には同じものしか置いていないが、ここでは種類も豊富である。醤油もあれば食パンや蟹の缶ずめ、インスタントコーヒーまである。そしてそれらの多くがケニア製でしかも安い。
加えてアジスで必ず見るスーパーの前の中へ入るための行列や身体検査、レジでの長い行列も全くない。私たちは感心しながら次から次へとかごの中に放り込んでいっ た。
夕食は時間がなかったので、食パンとソーセージなどの簡単なものであった。けれ ども私たちにとってはこれがご馳走で、皆まるでハイエナのようにただただ食べまく った。何しろアジスには食パンさえなかったのだ。パンが柔らかいと言っておもわず 泣いてしまう人もいたほどである。私も食パンがこんなにおいしいものだと言うこと をこのときはじめてわかった次第であった。
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