ムーヴの歴史(L600系)
U型(1996.5〜1997.5)
デビュー直後から高い評価を受けたムーヴの初めてのマイナーチェンジが行われたのは1996年5月9日でした。マイナーチェンジの主眼は、ラインナップの増強、T型で不評だったメカや装備の手直しといった、通常行われる変更のほかに、さらなる安全性の向上が目的でした。
まず、ラインナップ増強は、従来4気筒ターボが搭載されていたSRが3気筒EF-RL型に換装されるとともに装備が簡略化され、これに伴い4気筒ターボ車はエアロパーツ・アルミホイールなどを追加してSR-XXとなりました。ミラに先行搭載されて好評を得ていたEF-RL型のスペックは、64ps・10.7kg-mと公表されました。また、3気筒ターボエンジン搭載車の登場により、ファン待望の4WDターボ車がSR、SR-XXそれぞれに設定されました。駆動系は5速マニュアル車・OD付き4速オートマチックともにビスカスカップリング式フルタイム型でした。また、Z4をベースにSR-XX用シート、2トーンカラー、カリフォルニアミラー、リヤラダーを装備してよりRV色を強めたZ4-Uが追加設定されています。なお、最廉価グレードのCAと、サックスブルー塗色車ははカタログから落とされています。
従来メカの改良・装備の手直しは、
・リヤシートのリクライナー変更(シートバック横のヒモ→リクライニングレバー)
・ターボ車のメーター変更(赤文字→白色透過照明)
・CSのグレードアップ化
などが実施されました。特に、CSの装備は徹底的に見直され、フルファブリックシート・後席ヘッドレスト・エアロルーフレール・カラードバンパーの新規採用により、外観だけではタイヤサイズの違いとドアサッシュブラックアウトがないだけで、CLとほとんど変わらないほどになりました。また、フロントウインカー横のガーニッシュがブラック・グリーンメタリック車は黒、それ以外ではシルバーに変更されています。なお、SR-XXの専用オプションとして、ボンネット・ルーフレールをシルバーに、それ以外の部分はブラックかレッドに塗り分けられる2トーン塗装車が設定されています。
SRSエアバッグ
そして、安全性の向上では、全車にSRSエアバッグとチャイルドシート固定機構付きリヤシートベルトが、ターボ車にベンチレーテッドディスクブレーキが、CSには後席ヘッドレストが採用され、特に、SRSエアバッグの全車標準装備はライバルはもとより軽自動車全体に差をつけるもので、さらに「安全な軽自動車」のイメージを得ることに成功しました。
1996年9月には量販機種であるCXとZ4、SR-XXに全面UVカットガラス(リヤ周りはスモーク処理)を採用(U-2型)、さらに同年12月にはCL以上にキーレスエントリーを採用(U-3型)しました。これらのユーザー本位の変更により、ムーヴの人気はさらに加速、1年4ヶ月で累計生産台数20万台の記録を作ることにもなるのですが、アクの強いデザインが災いして、ワゴンRの牙城を崩すには至らなかったのです。なお、この頃のCMは高中正義のギターをBGMに、「ムーヴがムーヴ」というコピーでオンエアしていました。また、1997年の1月からヨーロッパ向けに輸出を開始しています。
輸出用ムーヴ850
L600系U型ムーヴのギャラリー
グレード展開
CG、CS、CL、Z4、CX、SR、SR-XX
主な特徴
・SR-XXを追加設定
・SR-XXにメーカーオプションとしてスペシャルオーダーカラー仕様を設定
・CAを廃止
・サイドガーニッシュがシルバーに変更(ダーク系塗色車を除く)
・スモークガラスを装備(CX、Z4、SR-XX)
・リヤパワーウインドーを装備(SR、Z4)
・リヤウインドーに“SRS
AIRBAG”ステッカーを貼付
・ターボ車に4WDを追加
・CSにエアロルーフレール追加
・Z4にリヤラダー、カリフォルニアミラーを装備、バックドアガーニッシュを省略したZ4-Uを設定
わかりにくいグレードの判別方法
☆CSとCLとCX
・12インチホイールキャップが装備されていればCS
・CSは4WD専用グレード
・CL以上はフルトリムインテリア、タコメーター、ドアサッシュブラックアウトを装備、
・防眩ミラー、リヤスモークガラスが装備されていればCX
☆SRとSR-XX
・防眩ミラー、リヤスモークガラスが装備されていればSR-XX
・SR-XXはサイドスカートが標準装備、SRはオプション
・サイドデカールのデザインが変えられている
・SR-XXのFF車はJB-JLを搭載
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| SR4WD | CX(左側) |
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| SR-XX(スペシャルオーダーカラー仕様) | SR-XX(スペシャルオーダーカラー仕様) |
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Z4 |