パワーウインドースイッチの交換

 最近の車って、室内照明が充実してますよね。L150ムーヴはスイッチや車内の照明に力を入れていて、フロントマップランプはもとより、クラウン顔負けの後席読書灯(笑)まで全車に付いているくらい。代車で乗ったMAXの廉価版にもパワーウインドーと熱線デフォッガー、リヤワイパーにはスイッチ照明が付いていました。それに対してL900系ムーヴにはそういったものは皆無。個人ユーザーレベルでそれらのスイッチにLEDを仕込ませるDIYはネット上で見かけますが、さすがにそういう手間はかけたくないので、今回は解体屋でスイッチ類を購入し、スワップしてしまおうと考えたわけです。狙いをM100系ストーリア/デュエットに絞り(L900系ムーヴはもちろん、L600系すら北海道ではあまり出回っていない)、自分で剥ぎ取りのできる解体屋へ行ってみました。しかし、先日まで置いてあったデュエットは廃棄処分されてしまい、パーツの物色は不可能に。と、そこへ目に飛び込んできたものはG300系パイザーの解体車だったのです。リヤワイパー等のシーソースイッチは専用部品だったものの、パワーウインドーはスイッチ類がムーヴと互換性がありそう。しかも照明付。コネクターが適合するか、という不安はありましたが、パイザーからダメ元で剥ぎ取って現物あわせで付けてしまおうと考えてしまったのです。外してみるとアッセンブリー部品丸々が取れてしまいました。せっかくなので、このアッセンブリー部品をそのままポン付けしてみよう、というのが今回の企画です。

1.用意した材料・工具

 用意したものはパイザー用の運転席パワーウインドースイッチ、価格は中古で2,000円。これだけです。運転席窓のスイッチに書いてある“AUTO”が透過照明で光るもの。この透過照明はライトのスイッチとは連動しておらず、エンジンキーのONで点灯するようになっています。つまり、パワーウインドースイッチに通電されていれば点灯するわけです。これはMAXに乗ったときのささやかな発見。アッセンブリーのポン付けという発想は、ここから来ています。

 また、作業に用いた工具は、以下のとおりです。

・プラスドライバー
・マイナスドライバー

 パワーウインドースイッチ交換といっても、実際はドアトリムを外すのがその主な作業ですから、この程度の道具でもできるわけです。そんなわけで、作業自体はとても簡単です。

2.配線箇所と作業手順

 作業手順としては、ドアトリムを外す→パワーウインドースイッチアッセンブリーを外して交換する、です。元に戻すときは逆の手順をすればいいわけです。マイナスドライバーはトリムをこじるときに使いますが、手馴れた人なら使わなくてもできます。

 ドアインナーハンドルとアームレストの取っ手を外します。この部分はプラスドライバーで。ねじは1本ずつです。  ドアロックノブを外した後、トリムの下側から手前に引っ張ってグロメットを外してやります。外しにくいときはマイナスドライバーでこじってやります。

 

 グロメットを外したらドアトリムを上に引っ張ります。  写真上側が進行方向です。中央から右に伸びる配線がパワーウインドーのケーブル。このケーブルとスピーカーの配線を外してやると、トリムは完全にドアから分離できます。

 

 ドアトリムの裏側。アームレストと一体になったパワーウインドーユニットは3本のビスで留まっています。これをプラスドライバーで外してやります。なお、この画像は部品交換後のものです。  3本のビスを外すと、室内側のスイッチ基部が外れます。裏側を見ると、ビスが2本付いていますので、これをプラスドライバーで外します。クランクタイプのドライバーか、スタビドライバーなんかがあると作業しやすいですが、普通のプラスドライバーでも外せました。ただ、進行方向側はドライバーをかなり斜めにしないと外せません。ビスをなめないように注意。また、スイッチ自体は進行方向左側から外すといいです。

 

 パワーウインドースイッチユニットを基部から外したところ。左がムーヴ、右がパイザーです。パッと見はまったく変わりがないように見えます。  横から見たところ。パイザー用はコネクター差込口が斜めに向いています。これを見て、ムーヴに付くのか不安になってしまいました・・・。

 

 裏から見たところ。コネクター端子はまったく共通です。差込口の向き以外は互換性があることがわかります。  わかりにくいかもしれませんが、ムーヴ用パワーウインドースイッチの“AUTO”は印刷、パイザー用は若干透き通っていることがわかるかと思います。

 

 スイッチ基部にパイザー用パワーウインドーユニットを取り付けたところ。見事に収まりました。  取り外しと逆の手順をして完成。エンジンキーをONにすると、“AUTO”部分がグリーンに光ります。

 

3.インプレッション

 視線を大幅に変えないといけないため、あまり役には立たなさそうですが、使い勝手は確実に向上しています。パイザー用をダメ元で試してみたとはいえ、こうも見事に合うとは思いませんでした。パイザーと互換性があるということは、G200系シャレードとも互換性があるということ。スイッチの不良が起きたときにも有効に使えるのではないでしょうか。また、この方法はL600系ムーヴにも有効。照明関係でグレードアップしてみたい方や、使い勝手の向上を目指す方にもお勧めです。


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