アーシングに挑戦!(L600の場合)

 最近巷でひそかな話題になっているアーシングに挑戦してみました。
 アーシングとは、電気機器近くから、直接バッテリーのマイナス端子へケーブルを通す事によって通電抵抗を減らし、電気機器本来の力を発揮させようというものです。自動車には様々な電気機器が使用されています。カーステレオやヘッドライトはもちろんそうですが、それ以前にプラグから火花が出ないと自動車は走らせることができません。通常、電気機器はバッテリーのプラスから電気を供給してマイナスへアースされていますが、自動車ではそうではなく、マイナスの電気はその電気機器のすぐそばのボディ(つまり鉄板)にアースされ、バッテリー近くのボディからバッテリーのマイナスへアースされます。当然全ての電気機器はそれで正常に動作するのですが、自動車のボディは電気を通す目的で作られている訳ではないので、大きな通電抵抗があります。
 もともと回線を省略しているものをキチンと配線し直すだけなので、弊害も殆ど有りません。むしろ、エンジンのトルクアップ、レスポンスアップ、ステレオの音量アップ、ラジオの雑音低下、ヘッドライトの光量アップなど、高い効果があげられます。
 チューニングとしては非常にコストパフォーマンスに優れています。特に、低速トルクの細いNAの軽自動車には効果ありです。注意点としては、エンジンルーム内に配線するため、完全な遮熱対策と回転する部分に巻き込まれないようにキチンと配線を引いてやることがあげられます。

1.用意した材料・工具

 アーシングを行った方々のHPを見ていると、洗濯機のアース線を使ったものから8.0スケア(線の太さの単位)コードを使用した本格的なものまで、様々でした。今回僕が使用したものは、一般的に手に入りやすい5.0スケアコードを用い、配線してみました。アーシングに用いた材料は、以下のとおりです。

・8φ端子2コ付5.0スケアコード5m×2セット(計10m)
・B型バッテリーターミナル
・6φ丸型端子10コ
・8φ丸型端子4コ
・インシュロックタイ10本
・6φ×2mスパイラルチューブ
・ビニールテープ

 また、作業に用いた工具は、以下のとおりです。

・圧着ペンチ
・メガネレンチ
・ウォーターポンププライヤー

 工具は一般的なものを用い、できるだけ手軽に行うことをモットーにしました。ただ、圧着ペンチだけは普通に家に転がっているとは思えないので、持ってない方は購入してください。2,000円も出せばかなりいいのが手に入ります。また、メガネレンチがない場合はスパナで代用してもかまいません。それと、ソケットレンチはあったほうが作業しやすいですし、思い通りの場所に配線が引けます。今回はソケットレンチがなかったためにかなり配線箇所に制約が出ました。
 なお、今回の材料費は3,780円(税込み)でした。コードを10m分買ったのは失敗したときのためです。はっきりいってこんなにはいりません。実際、5m分で50cm余ったほどです。コードの価格が1,120円なので、5m分で済ますと3,000円でお釣りがきます。それと、バッテリーターミナルも特に必要ありません。実際、バッテリーターミナルは今回使用しませんでした。ターミナルが腐食している場合に交換してやる程度でいいです。それと、6φ丸型端子は失敗したときのためにも、もっとあっていいと思います。

2.配線箇所と作業手順

 今回アーシングを行ったところは、

・左右フェンダー
・ラジエーター手前
・バルグヘッド
・プラグカバー
・インジェクター

の6箇所です。本当はオルタネーター付近やワイパーもやってやるといいのですが、工具がまったく入らないため、あきらめました。また、プラグカバーは本当は外して配線したほうがいいのですが、ナットをなめてしまい、仕方なくプラグカバー自体に配線しています。この部分を外す場合はソケットレンチが必要です。
 作業時間は3.5時間を要しました。工具類が充実していればもう少し短縮できると思います。

 配線処理前。かなり汚いエンジンルームです(恥)。  バッテリーターミナルを外したところ。上がプラス、下がマイナスです。プラスから外さないと感電しますので、注意しましょう。このあと、作業を楽に行うため、さらにバッテリーを外しました。

 

 コードの両端を皮むきしたところ。金属部分をひねって丸型端子に差し込んでやります。コードは取り付け箇所に現物合わせして、少し余裕を持たせて切断しています。  丸型端子をカシメたところ。握力がないので(笑)、ウォーターポンププライヤーでさらにカシメています。

 

 バルグヘッド側ボディアースの部分。フューエルパイプ(クランク上になったパイプ)の影にある右のナットに装着します。そのナットから延びている黒いコードがエンジンアース。右下の白いコネクターは写真中央のステーに取り付けられています。これをウォーターポンププライヤーを使って外しておきます。  オルタネーターです。写真のとおり、エンジンのかなり奥にあり、手持ちの工具では配線が引けないので、今回は見送りました。ここをアーシングするにはジャッキアップするしかなさそうです。

 

 インジェクターのアーシング処理です。ここは8φ丸型端子を用い、手前のナットをすべて外した上でコネクターに挟ませています。このとき、奥のナットを若干緩めておくと手前のナットも締めやすいです。コードの右側はスパイラルチューブで束ねたところ。プラグカバー、右フェンダーのコードとまとめています。  プラグカバーのアーシング処理です。プラグカバー自体が金属なので、カバーの上に6φ丸型端子を用いて装着しています。本当はプラグカバー自体を外したほうがいいのですが、先にも書いたとおりナットをなめてしまったので、仕方なくこのようにしています。プラグカバー右側に配線を引いてやったほうがコードを節約することができます。

 

 左右フェンダーのアーシング処理です。ボルトは6φですが、ワッシャー付のため8φ丸型端子を使っています。

 

 ラジエーター部分のアーシング処理です。特にやる必要はないと思いますが、サーモスタットに負担をかけないようにと思い、配線を引いています。ワッシャー付ボルトのため、8φ丸型端子を使用。  バルグヘッドのアーシング処理です。ベンチレーターカウルにメガネレンチが当たるため、少しずつ回しながらナットを外しています。ここが一番苦労したところです。ソケットレンチを用いるであれば、左のナットを外したほうが楽です。

 

 バッテリーの結合部分です。現物合わせでコードの長さを決めたため、仕上げが雑になってしまいました。右フェンダー、プラグカバー、インジェクターの配線をバッテリーターミナルの直前までスパイラルチューブで束ねています。この部分は6φ丸型端子を使用しています。

3.インプレッション

 まず、1,100rpmだったアイドリング回転が900rpmで安定するようになりました。その分振動が感じられるようになってはいますが。肝心の走りですが、アーシングを施した方からの報告例をそのまま実感することができました。まず、中低速での粘りが増しています。そのため、加速性能が向上しました。また、回転の落ちかたが滑らかになって、シフトチェンジ時の変速ショックも少なくなり、ドライビングフィールの向上を感じることができます。これらはインジェクター、プラグカバーでの効果と思われます。それと、バルグヘッドのアーシング効果により、オーディオのボリューム感も増しました。ラジオとライトはまだ使用していませんが、期待通りの結果を出してくれそうです。
 当分の間は現在の仕様でいくつもりですが、燃費と経年劣化に気をつけながらレポートしたいと思います。


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