DAIHATSU CHallenge Cup
2001年北海道第1戦
(オートスポーツランドスナガワ)
2001年5月20日 晴れ
参加人数:48台
去年から行こう、行こうと思っていたダイハツチャレンジカップ(ダイチャレ)に、ようやく参加することができました。それまでは、仕事の都合でどうしても行くことができなかったのです。今年になって仕事内容も変わり、日曜日の休みが取れるようになったため、思い切って参加することにしたのです。それに、ダイハツ車のイベントですしね。
まず、参加するには応募用紙をもらわなければいけません。電子メールを使ってオフィシャルに郵送してもらう方法もありますが、僕の場合、担当のセールスさんに取り寄せてもらいました。自宅に届いたのが4月末なのですが、応募するのが遅れてしまい、大会10日前に発送するという、なかなか危なげなことをやらかしてしまいました。必要なものとしてヘルメットと革製グローブを持参(無料貸し出しもあり)することになっていたので、ヘルメットはバイク乗りの妹から借り、グローブはオートバックスで安いものを購入しました。大会4日前にアンケート用紙、会場までの地図、コース図が我が家に届きました。アンケート用紙には参加の抱負や車のアピールポイントを書く欄がありまして、自由に記入できるのですが、何を書いていいやらわからず、参加経験のある“DKS”のmakiさんや“アトレークラブ 2号店”の日野(YOU)さんなどに相談しましたが、「まじめに書いてはいけない」というありがたいアドバイスをいただき、結局コメントを掲示板で募集するという奇策にでました。何を書いたかはあまり覚えていませんが、ABS付のためサイドターンができないこと、色が珍しいことを書いたと思います。
大会当日は朝6:00に出発。気休めだとは思いつつも急遽エアクリーナーをパワーフィルターUに変えて家を出ました。最初は一般道を通っていこうと思っていたのですが、意外にものんびりと走りすぎたため、急遽高速道路に入りました。途中でL600後期型ムーヴのなんとCGやL700ミラなどを目撃しましたが、どれも年配の方が運転していたため、参加しない方々だと判明。ダイハツ車を見ただけで参加車両だと思うあたり、ほとんどビョ〜キです(笑)。砂川市に入ったところでコンビニでジュースを購入。L900ムーヴのエアロダウンカスタムSの隣に駐車したら、オーナーさんに声をかけられました。オーナーはコムロさんという方で、ギャラリーとして会場に行くとのこと。会場の場所がわからず道を尋ねたのでした。一緒に行こうとも思ったのですが、コンビニに着いた時点で受付時間に達していたので、申し訳ないと思いつつ地図を見せて「この辺じゃないか?」とか話し、先に行くことにしました。実は、僕も場所がよくわからなかったのです。
会場に着くと、ほとんどの参加車両が到着していました。受付はまだ始まっておらず、とりあえずは一安心。それよりも気になったのが、参加車両の多くがL200とL500ミラばかりだったこと。しかもかなりのチューニングを施しています。どうやらほとんどの方が勝ちに走っているようで、ウケ狙いのハイゼットやミゼットUはもちろん、本州では参加が多いはずのムーヴの姿も見当たりません。「まぁ、1台くらいはいるだろう」と思いつつ受付へ。ここでゼッケンの入った封筒と記念品を受け取ります。本部の壁には雑誌“K-Carスペシャル”が取材に来ていることを告知する紙が貼られていました。“ドライバー”のトレーナーを着て参加した僕は、なんだか申し訳ないことをしてしまった気分でした。車に戻って封筒の中身を確認すると、ゼッケンは20番でL4/L4Tの真ん中くらい。リザルト表(参加者名簿)も入っていたので、とりあえず目を通すと、ここで驚愕の事実が判明、なんとムーヴでの参加者は僕だけなのでした(爆)。どうやら、北海道でのムーヴオーナーを代表する栄誉を担うことになり(笑)、正直かなりのプレッシャーを喰らいました。会場内ではまさしく浮いていた1台でしょう。そこで、「どうせ上位には入れないのだから」と開き直り、本来なら軽量化で降ろすはずのスペアタイヤやルーフキャリアも降ろさず、やる気のなさを見事に露呈することにしました。
ゼッケンをもらった時点でコースが開放されたので、コース図にルートを書き込み、コース内を歩きます。右の図のとおり(かなりヘタクソですが)、コースは前半カートコースを使い、ラストでパイロンスラローム(工事現場によく置いてある三角錐の置きものがパイロン。スラロームはジグザグ走行)というもの。オフィシャルの話だと高速コースになっているとのことでした。この内容なら意外と覚えやすいかもしれません。道幅が広めに感じたので、よほどのことがない限り脱輪はないと思いました。ポイントはやはり後半の直線からの切り返しとパイロンスラロームでしょう。この辺は我がムーヴにはとても不利な設定ですが、今さらそんなことを言っても始まりません。サイドターン(FF車の場合、後輪を滑らせるにはサイドブレーキを引いて強制的に後輪をロックさせる方法を使うのが一般的です)ができないため、グリップ走行(後輪を滑らせず、4輪をきちっと接地させて走らせること)に徹するしかないのです。コースの下見を終えて頭を抱えているそんなときにコムロさんが到着。僕の車の横に停めてくれ、にわか応援団になってくれることに。リザルト表を見せると、「ありゃ、ホントだ」といい意味で笑い飛ばしてくれました。
9:30より開会式。大会委員長やダイハツのモータースポーツ部門の方、“K-Carスペシャル”編集長、司会進行役であるFMノースウェーブのアナウンサーなどの挨拶がありました。その後、競技委員長から概要説明。高速コースで内容もわかりやすく、ミスコースはないだろうということ、また注意点として転倒しないように走ることを話していました。あと、フラッグの意味などの説明もありました。この辺は初参加の人たちにとってはありがたいです。そして記念撮影を行い、競技に移りました。
出走の順番はL2→L4/L4T→L2T→L→GA。最初はNA・2WDですが、見ている限りけっこう攻めて走っているようでした。ただ、最初はコースに慣れるための様子見だとは思うんですが。そうこうしているうちに僕の順番がやってきてしまいました。正直かなりの緊張で、ミスコースしないだろうかとずっとコース図ばかり見ていた僕は、車を転がすのがいやになったほどです(笑)。とりあえずは僕もコースに慣れるということを優先し、タイムにはこだわらないことにしました。セッティングとしてはFFで走行することに。パートタイム4WDだとタイトコーナーブレーキ(パートタイム4WDは前後のパワー配分が均等のため、交差点などでは前後輪の回転差を吸収できず、エンストします)でエンストする恐れがあるからです。実際走らせてみると、前半のカートコースは意外に簡単、問題のスラロームや切り返しも何とかクリアすることができました。走行パターンは、第1コーナーまで3速で走り、あとは2速ホールドのまま。シフトチェンジがないのは楽ですね。ただ、純正サイズのタイヤのためスキール音(空転したときの“キキキキッ”という摩擦音)が激しく、空転もあまりにも多いことが判明。ムーヴ自体は倒れることもなく、何とかミスコースなくクリアすることができました。第1ヒートのタイムは1'30''77。様子見にしてはまあまあかな、というところです。ただ、コムロさんの話だと、アナウンサーが「ムーヴ倒れるなよ!」と実況していたらしいです。ヘルメットかぶるとまったく外界の音が聞こえないんですよね。あと、ロール(車体の傾き具合。これが大きいと倒れやすい)がかなりすごいことも話してました。僕自身はあまり感じてなかったんですが。いずれにせよ、唯一参戦のムーヴだけに、とんでもないイロモノ扱いをされているようです(笑)。サイドターン実践のため、この時点でABSのヒューズを抜こうかとも思ったんですが、ブレーキが効かなかったとき困るので、やめました。
続いて第2ヒートへ。ここで僕は試しに4WDにして走らせてみるという奇策にでました。タイム云々というよりもコーナーを曲がるときのトラクション(路面へのパワーのかかり具合)不足を痛感したためで、もしこれでダメでも後半2ヒートで駆動方式をFFに戻せばいいだろう、という軽い気持ちもありました。実際走らせて見ると、空転が明らかに減っていることがわかり、とりあえずは一安心。パワードリフト(リヤタイヤの駆動力で後輪を滑らせること。後輪が駆動できる車のみ可能)こそないものの、フロントタイヤへの負担も減り、ハンドリングが素直になりました。それでもロールとスキール音はあい変わらずのようで、倒れそうなほど傾いていたそうです。第2ヒート終わってのタイムは1'28''29。2秒半縮めたことになります。コースに慣れたということもありますが、やはり4WDの効果が大きかったのでしょうか。ここで後半2ヒートも4WDで走ることに決めました。ちなみに、実況では「ダイハツ買うならムーヴでしょう!」といって会場の笑いを誘っていたそうです。
第3ヒートでは4WDはそのままにコーナーを果敢に攻めるという走りをしてみました。前半は問題なくクリア。コーナーを曲がるときにフルブレーキしたら見事にABSが作動してしまいました。また、直結4WDなのにタックイン(FF車の場合、カーブを曲がるときにアクセルを踏みつづけると外側へ膨らみますが、そのときにアクセルを急激に離すと内側へ切れ込んでいきます。これをタックインといい、パワードリフトのできないFF車では基本的なテクニックです)が起きるという珍現象も発生(笑)。ラストのパイロンスラロームでは進入角度を間違い、なんとタイトコーナーブレーキまで発生し、危うくミスコースしそうになりました。回転半径が大きい4WDはこういう場面では不利で、サイドが使えないのならなおさらです。それでもタイムは1'27'01。第2ヒートよりも1秒半縮めることに成功しました。やはり前半の攻め具合が効いたのでしょう。この時点でお昼となりました。
写真こそ撮影する暇がなかったので用意できないのが残念ですが、会場にはけっこうおもしろい車も来てました。冒頭のとおりハイゼットやミゼットUこそいなかったものの、リーザ660やL500ミラCR4WDなど、今となっては貴重な車もいましたが、中でも異彩を放っていたのがアプローズ。やる気を見せているのか単なるウケ狙いなのか、こいつはロールバー風のパイプを室内に張り巡らしていて、サイドターンをかましてパイロンスラロームをクリアするという、アプローズにあるまじき熱い走りを披露してました。GAはシャレードデ・トマソが多かったですね。一方、軽自動車組は勝ちを狙っているだけにステディな走りをする方が多いようで、着実にタイムアップをしていたみたいです。スキール音もほとんどありませんでしたし、いかにもトラクションがかかっているというのが見ていてわかりました。ギャラリーの車では不思議とデュエットやキャミがいませんでした。ストーリアが多かったですね。目の前で普通のストーリアを見るのは久々かもしれません。まぁ、ダイハツのイベントだから当たり前といえば当たり前なんですが。パイザーもけっこういました。中には現行ハイゼットの幌トラックで観戦に来ていた人もいました。この辺はダイハツのイベントらしいですね。ただ、オフィシャルの車がB15サニーのレンタカーとタウンエースノアのレンタカーというのは疑問です。せめてデルタワゴンとアルティスを用意してくれれば面白かったのに・・・。
12:00よりオーラスの第4ヒート。今までの走りを総決算する形だけに一番気合が入りました。会場ではイロモノとして扱われ、ウケ狙いと割り切ったはずなのに、なぜか真剣になっていた自分がいました。軽く吹かし気味にしてスタート。クラッチが“ドンッ”とつながり第1コーナーへ。やはりけたたましいスキール音が発生し、思うように前に進んでくれません。それでもコーナーを丁寧につくような走りを心がけました。小回りこそ効きませんでしたが、最後のパイロンも今までよりもスムーズにクリアすることに成功。ただ、困ったことに限界まで攻めても迫力はまったくありません。それでも1'25'53とベストタイムを出すことに成功しました。
僕自身の走りは終わったので、ギャラリーとしてコース横で観戦。すると最後の最後でやってくれました、転倒車! 幸い怪我はありませんでしたが、ミスコースも発生し、ハイスピードコースならではの波乱含みのレース展開となりました。
大会の締めは表彰と恒例のジャンケンコーナーなんですが、なんと今年からは参加者のみのくじ引き大会に変更になりました。特賞はイクリプス2DINオーディオでした。結局僕はくじでは何も当たりませんでしたが。
最後に4ヒートの総合タイムを書いた紙をもらいましたが、クラス17台参加したうちの16位という結果でした。もっとも、これにはしっかりとからくりがあって、17位の人は第4ヒート目をリタイヤしているんです。つまり、実質ビリという栄誉(爆)を戴いてしまったのでした。総合タイムではレディース部門含めて下から3番目。今思えばプアなタイヤと4WD走行がたたったのでしょうか。L2にもタイムで及びませんでした。やっぱり、NAのムーヴはイロモノだったんですね。