春爛漫、この2CVは北陸から持ち込まれた
オーナーの話では最高速60キロ、、、そんな訳ないと思い踏んでみたが全開で70! エンジンはカンカンカンと
激しい音をたてていた、ブレーキはスカッとスポンジを踏んだように奥まで入ってしまいハンドルの遊びも大きい


走行97048km だけど9が微妙にずれている キングピンのガタ、ジャッキアップして上下
にホイールを揺するとガタが有る、キング
ピンにガタが有るとハンドルの切れが甘く
なる
 車検では「車軸のガタ」で×です
バルクヘッドにはライトリレーと電動ガソリン
ポンプが付いている、年式スタンプは88
車検証からの西暦は1987、
87年のフレームに88年のボディーが載って
いる車と考える
ヒーターダクトとベンチレーション切り替え
のレバーが当っていた、暖房が効かない
状態で北陸の冬を過ごしたのだろうか
ステアリングレバーのブーツ、左右とも亀裂
車検では×です
、中はボールジョイントです
ハンドルをきると上のロッドが左右に動き
下のロッドを動かしてタイヤは向きを変える
重要な場所です、車検の際に分解とグリス
アップを要する
とても驚いたのですがこの車にはマフラーが
有りません、
ディスクは磨耗し10円玉と同じ位の段差が有る
普通はこの様なメインマフラーがある、消音と
トルクに貢献している、純正はこの中に触媒が
入っていたが今は新品部品は無い
この車はサイドに触媒がある取り付け部の
パイプワークは悪い。平行輸入の際何かの
車の触媒を利用して付けたもの
ミッション、スピードメータワイヤーを外そうと
したら止めボルトが無かった
ディスクローターの磨耗 出てきました! メインマフラー?
よく作ったモンだと感心する出来ばえ
ミッション クラッチ板 上、サイドブレーキパット
下、ディスクパット
油で汚れたフレームを洗ってみると 亀裂が入っていました 見た目の長さ16cm この部分です
マグネットツールを入れて中から出た腐食物 フロントボディーの右角 左角

オーナーはインターネット対応では有りませんのでここまでの報告を手紙で連絡 今後について検討。

4月17日、各部の御見積りに対してオーナーよりGO!サイン、今後リフレッシュメニューと共にフレームの
修理、キングピン交換、タイヤ交換、ガソリンポンプ純正化、そしてマフラーとディスクローターも交換します

アンダーカバーを外す、亀裂の原因は○の
部分へのジャッキアップと思う
亀裂をハサミで切り開いて中を見る、オミゴト!
真っ赤に錆びていた
軽くかき出しただけでもこんなにも出てきた
「酸化シトロ鉄」最終的にはこの倍出てきた
修正しました、だいぶ平らになってきた折り曲
げを起こしてアンダーカバーを外す、これが2CV
のフレーム構造です
充て板に使うL材、今日はひたすら叩く、たたき
続けるとフレームの形状に曲がってきます
隙間チェックのため合せてみた
横にするとこんな感じ、フレームは亀裂の
前後で角度がついています
角度に合せて補修の板を作ります
ジャッキアップでフレームが曲がるのか、と思う人もいると思いますが2CVのフレームはとても薄い鉄板の
複合材です、いなば物置のような構造で車の骨格としては情けないくらいに軟弱です、ただスチールデス
クや物置と比べると60年も前にこの複合構造を考えていたのですからすごいとしか良い様が有りません。
補修はフレームに合せ0.8ミリの材料で補修します、強度はフレームの2倍ほどの材料です、普通は3ミリ
位のアングルで溶接と考えますが2CVの薄いフレームでは強度が有りすぎで微妙なしなりが無くなり別の
所に負担がかかりそこに変形や亀裂が入ります、部分的に強化するのではなく同じ様な材料で同化させる
ことが大切です
サビ処理はPORを予定します、現在最高のサビ処理剤という評判です。フレームに発砲ウレタンを充填する
と良いという人もいますが、この様な補修は出来なくなります2CVは複合構造ですので水の浸入要素は各所
に有ります、今回のアンダーカバーは複合部をめくって外しました、中は錆びています、最近このwebもいろい
ろ有りすぎて訳が解からなくなりましたが 1CV に見る 車体診断 に前後のフレーム開口部の写真が有りま
すので御参照下さい
ここで路線変更、ディラーズマニュアルをみて
いたらフレーム修理の補修板の図面が出てい
た、鉄板も0.8ミリを指定している、早速ペンタイ
ト鋼板を折り曲げ図面によるによる角度でソリ
を作る
車体に合せてみる、CITROENの図面通りだから
当然だが、ピタリと合う、今回使ったペンタイト材
は表面に亜鉛加工してある、秋に使った際の
切れ端を半年露天放置しても錆びない材質です

今までは溶接で補修していたが、車両用接
着剤を仕様、薄く老朽化したフレームに点付
け溶接するより全面密着になるのではるか
に良いでしょう
アンダーカバーとフレームのラップ部分も錆び
ている、エンジンオイルが滲んでいる車もある
かと思いますが、この車は油がべとついてなか
ったためか?サビが進行中だった
リペアーマニュアルで見つけた補修図
この辺が弱いのはわかっていたようです
アンダーカバーを外したため、L折を先端まで
接合した、さらにピンポイント溶接を全面接着
に変更、
固定しながらゴムハンマーで接着剤を絞り出し
リベットで止めて固定する、
2日ほどおいて塗装して完成
トラックロッドのなかみ、グリスがひからびて
いる、【 】のワッシャーでボールジョイントを
押える、ハンドル操作で一番負荷が掛かる部
ボールは磨耗して楕円になっていた
開口部にはボールジョイントの首が当った跡が
有る(光っている)開口部のセンタリングが狂っ
ている2CVが多い

新しいトラックエンドブーツ、古いのは上の写真
のとおり、ばらばらになった
キングピンも交換、足のアームとタイヤの付く
ハブをつなげる車軸です、ガタが有るとハンド
ルが甘く、遊びも大きい
完成、分解したのは中央のブーツの中、丸く光っ
ているのがキングピンの上部です、共に大切な
部分で大きな力が加わる


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