奈良県から入庫の2CV
今回はエンジンにトラブルを抱えた2CVで届いた際も高音の異音がカタカタとしていましたので
試乗をせずに分解しました、通常の試乗ではミッションや足回りなどの確認をしています。
![]() |
![]() |
![]() |
| 入庫の時、エンジンからのカタカタ音がひどく 試運転をせずに分解にはいる |
11万キロの走行 |
屋根は全面ガムテープ張り、見事な出来栄え |
![]() |
![]() |
![]() |
| 分解前のエンジンルーム | ポイントケース付近、今までになく油もれが多い | エンジンをおろしました、アンダーカバーには 流れたオイルが溜まっている |
![]() |
![]() |
![]() |
| エンジン本体 | 全体的にオイルまみれです | 後ろ側、オイルシールからの滲み有り |
![]() |
![]() |
![]() |
| 右側、オイルが流れています | 右シリンダー下 | 左シリンダー下 |
|
異音の原因をいち早く追及したいのですが、あまりにも汚れていますので一度洗わなければ次に進めません |
||
![]() |
![]() |
![]() |
| 洗浄後のエンジン | 右のロッカーアームを緩めたらポロッと落ちました | 破断部分です |
![]() |
![]() |
![]() |
| 左ヘッド 黒く染みついているのはカーボンと スラッジです、オイルが汚れたまま長く乗って いたことと思います、 |
左の燃焼室は乾いていますが 右は、、→ | 右、半年も経っていないでしょうからオイルの 多さは異常と考えます |
![]() |
![]() |
![]() |
| 右シリンダーに多数の縦キズがあり、深い物も 見えます |
左のバルブ、摩耗が激しい | 右はオイルでベトベトでした |
![]() |
![]() |
![]() |
| 右と左のシリンダー、オイル漏れが御覧になれます | バルブシート、当たり面が広くなり不純物が堆積し 圧縮の低下などを起こす |
ポイントケース内部のオイル滲みはカムシャフト〜 クランクケースの摩耗です、ここはオイルシール が有りませんのでオイルの油膜で保護をしますの で良質なオイルは必須です(詳細はこちら) |
日頃から2CVには良いオイルをお勧めしています、確かに高額の出費かと思いますが趣味的乗り物のオイルは1L 1600円前後と
30年前にバイク屋さんから言われました、当時のバイクはMotoGuziです。180キロから220キロ超えまで気持ち良く吹きあがる加速は
オイルの違いを実感しました、しかしオイルはこの様な性能だけではありません、「エンジンの保険と思って良いオイルを入れるように」
といつも言っていました。
今回の2CVは正にその様な事が実感できると考えます、良質のオイルを使い続けた2CVはエンジン内部の摩耗などに大きな差が出ます
4万キロのエンジンと10万キロのエンジンの摩耗がほぼ同じだった事もあり、その違いはオイルでした、「エンジンの保険」と言ったバイク屋
さんの理論どおりです。
30年前のオイル価格と比べ、当店でお勧めしているオイルはフランスのYACCOというメーカーで1Lあたり1900円と高額ですが、メーカー推奨
は3000キロ毎の交換2CVではもう少し乗る事が出来るかと思います。
「安価なオイルをこまめに交換」と言う意見も有りますが、1L500円のオイルを考えて価格比から(1900/4=475円、3000/4=750キロ)
750キロ毎の交換とします、「安価なオイルをこまめに交換」と言う理論はガソリン満タンでは2回毎にオイル交換という計算になります、通勤で
往復30キロの場合は25日で交換です、その様にこまめな交換をしている人に会った事が有りません、一方オイルにこだわる人は毎月オイルを
買いに来ましたので交換サイクルと走行距離について説明しました。
その様な事だけではありません、良質のオイルにはエンジンを保護するための働きが大きい事も事実です。
オイル選びの御参考にして頂ければ幸いです。
![]() |
![]() |
![]() |
| クラッチ板、乗り方にもよりますが2-4万キロで 交換と思います |
ミッションのドレーンプラグ,オイルも汚れて内壁も 真っ黒で白く見える所はクリーナーを吹いたため |
ウェスで拭いたところ、長さの違いで付着物の 量がお分かりでしょうか |
![]() |
![]() |
![]() |
| ディスクローターも2万キロほどで交換とお考え 下さい、時々摩耗の様子をチェックが必要 |
右のフェンダー後ろのコーナー FRPパテを使って有ります |
同、床下もパテ補修歴あり |
![]() |
![]() |
![]() |
| 左コーナーはパテが剥がれ穴が開いていた | 床下です | 床下(左側)とサイドシル(まっすぐ)に防錆材 充填 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 金属板をリベット止めと車体接着剤で水の侵入 防止をする |
ステアリングレバー、良好で円形を保っています | ブレーキキャリパー、オイルも古く変色して 滲み出ていました |
![]() |
![]() |
![]() |
| ヘッドの加工が終わりましたので⇒ | 新しいピストン/シリンダーを組み付けました | 不要に長く電極もカタカタのPコードを交換 |
![]() |
![]() |
![]() |
| 未完のまま配線をつないでエンジン始動 | マフラーにも相当な溜まり物が有ったようで水分 と共に吐き出た、排気圧も高くなった結果です |
ライトステーの錆び、削り取って黒く塗装しました 塗膜の厚いハケ塗りです |
エンジン始動で5分程、床の付着物からもマフラー内部の状態がお分りと思います、今までのエンジン不調の結果です。
エンジンの激しいカタカタ音は解消しました横にあるサイレンサーからの排気漏れ修理をしました (腐食による穴を埋めました)
ワイパーモーターはガラガラと音がして音とともにモーター本体が振動しています、中古部品と交換します。
![]() |
![]() |
![]() |
| デフロスターの切り替えですが、右の物が使って あり、作動不良でした。左の物を部品取り車から 外して使いました。 |
運転席ドアー上の隙間、外が見えます 調整でしっかりと閉まるようになりました |
アルミの筒からヒーターダクトに交換 走行中のうるさい音が消えました |
![]() |
![]() |
試運転中に突然バッテリーがダウン、セルを回 わす力がありません、バッテリーの突然死と言 いますが、それかも知れません 充電したもののセルを回す事が出来なかった →交換 |
| ナイフエッジにはグリスがありません、2cvには 必須ポイントです |
||
![]() |
![]() |
![]() |
| ワイパーモーター交換のためメーターまわり分解 | シート下にコンパネが使ってあり奈良までのドラ イブを心配し、別のシートからゴムを拝借して修理 |
幌をグレーに交換しました、まぁ良い感じかな |
![]() |
![]() |
![]() |
| 最近ニュースで御覧になったと思います 中止になったダム工事現場です |
珍しいガソリンキャップですがは水が入りそうで 心配、洗車の時はビニールを被せました |
フランジをゴムで押しているだけの様な状態 見た目には良いキー付きのキャップです |
![]() |
![]() |
満タン後にキャブ調整、慣らしのためのアイドリ ングを3時間ほどして近所を試運転、 今日は赤城山の裾野を横切って草津温泉付近 までの走行後、帰りは高速を試運転。 274キロ走行、給油量14.8L 燃費 18.5L/km |
黒の幌に交換予定でしたが入荷が間に合わずグレーに変更、1週間前には着いているわけですが、空港からフライトになりません
ボージョレーヌーボー解禁の影響です、世界一の出荷量の日本向けに航空貨物はワインで満杯です、いつしか日本はフランスも認める
世界一のワイン消費国になったのでしょうか??、コンビニ、スーパー、八百屋でもボージョレーを売っています。私は飲みませんの
で分かりませんが、、。
毎日輸送会社にプッシュしていますが、空き飛行機を求めて荷物はミュンヘンに行き、その後フィンランドへ移動したようですがどこの
空港も日本行きのワインを中継しているためいつになってもフライトにならないそうです。
オーナーは引き取り後、奈良まで乗って帰るのですが日光いろは坂から草津温泉、志賀高原、小布施、霧ヶ峰、諏訪から高速で奈良まで
運転というコース、試運転は異音や風切り音も含めしっかりとテストを繰り返す。 ダクトを交換しシャッターの開閉を調整したヒーターはとても
良く効きます、3人乗車とのことで後席の暖房を心配しましたが高速ではアクセルに向けて出る暖房で靴が溶けそうな位効いています。
11月7日
奈良よりオーナーが引き取りに来ました、高齢の御両親を日光、草津温泉にお連れしての計画です
2CVのヒーターについて「靴が溶けそう」と書きましたが、2CVはとても暖房が効きます、運転しているとアクセルを踏む右足は直撃です。
一人でしたらベンチレーションをコントロールすれば良いのですが後席の御両親が寒いのではと心配し、アクセルの所に出る暖房を後席
の暖房のために吹き出し口にダクトを差し込みました、後席にも暖が取れ運転者が厚すぎないように帰って頂ければ幸いです。
![]() |
暖房ダクトについて (長時間の高速道路を想定) 御覧のように暖房は右足を直撃です、2CVは暖房がよく出ますが簡易な幌や内装の ため(隙間風もあり、、)夜の高速ではお連れの方が寒くてはと案じダクトを取り付けました ダクトはこの車のヒーターに使っていた物で、今回2CV用のダクトに交換した際に出た物 のリユースです、2CVの暖房は心地よく体の芯まで温まりますそれはボディー構造から 必然と頭寒足熱になるからかも知れません。 |
完了! トップページへ戻る