Newton


 

PDA(パーソナル・デジタル・アシスタント)と言う言葉は良く知られているが、この言葉、あまり知られていないようだが Apple が作った造語で、そのコンセプトを実際に製品にした物が「Newton MessagePad」なのである。(正確にはNewtonと言うのは"ニュートンテクノロジー"と言うコンセプトの名称で Newton と言う製品は無く「Apple MessagePad + 型版」と言うのが正解なのだ。

1995年の COMDEX/Fall でその年に発表された最高のOSに送られる「Best OS Award」では Windows95 を押さえ、その大会中に発表されたばかりの NewtonOS 2.0 が受賞してしまい話題になった。

Newtonの最大の特徴は何と言ってもそのデータの扱いだ、Newtonで扱われ使われるデータはアドレス帳、メモ帳、スケジュール、サラのサードパーティ製のアプリケーション(アプレット)など別々のに作られた物も全てスープと呼ばれ同じ領域に保存され分け隔て無く総てのアプレットで利用できるのだ、またメモに書いたデータをスケジュールに送ることも出来きたり、検索で総てのデータを探ることも出来るなど、その柔軟性は他に類を見ない物になっている。NewtonはApple製品ということでMacintosh年か連携できないと思っている人もいると思うがWin用のコネクションキットを使うことでPCとも連携は簡単だ。

Newtonと云うとApple一社が作っているというイメージが有るが実際には世界中で作られている、中には衝撃に強い業務用Newtonやドイツでは電話と合体したNewtonも有る。
珍品としてはシャープが自社ブランドで米国でのみ販売したNewtonもある。



Newton MP120(英語版)

1995年1月に発表された Original、MP100、MP110に続くモデル。
 私はその年の MACWORLDEXPO/Tokyo の「エヌフォー」のブースで初めて実物を見て、その後「エヌフォー」による日本語環境「UniFEP」の正式リリースと同時に購入した。

 
(右)ユーザーグループ「NewtonJapan」の'96ステッカーのデザインは私がやりました。

 私にとっての Newton は思い付いたアイデアなどをすぐ書くことが出来る大事なネタ帳だ、春には米国のディズニーワールド(フロリダ)まで持ってたが、パーク内では小遣帳、子供相手にはゲーム機として、往復の飛行機の中でもアイデア帳として役に立った、バッテリーの持ちは良く頻繁に使っていても1週間は持つ

余談だがこのディズニーワールドの入口ではNewtonを使ってチケットのチェックをしている。どうもNewtonは個人使用よりも病院やこう云った場所での使用に向いているようだ。


Newton MessagePad

1994年10月に発表されたAppleが創った元祖PDAがこれだ、便宜上「Original MessagePad」又は通称として愛着を込め「オムP」などとも言われる。
 実際の製造は「ザウルス」で知られるシャープである。本当は日本ではシャープが日本語版ニュートンとして「ガリレオ」を作るはずだったのだが Appleとの調整がうまく行かず計画は解消、シャープはその後「ザウルス」を出し今に至っている。
 私の物は'95年夏にNiftyの掲示板で買った中古だ、現在は緊急用に待機中

性能はともかく造りはさすが日本製というしっかりした物だ。これに比べるとMP120(HongKong製)はいかにもプラスチックと云う感じで情けない。


しかしAppleは何故か最初に出す機種の搭載メモリを小さく見積る傾向があり、このNewtonもメモリが小さすぎ実用には辛い物がある。更にバッテリーの消費が激しく見る間にゲージが減っていくのが判る。
 素性は良いが完成度は今一という印象だ。


Newtonは今現在純正の日本語仕様という物は無くサードパーティ社製のUniFEP(エヌフォー社)によって暫定版日本語版となっている。
 しかしその能力はザウルスやWindowsCEなど足元にも及ばないインテリジェントな能力を持つが、なんせAppleのセールスの能力不足から日本ではほとんど売れなかった。

 最近発売されたMP2000は米国では凄い売行きでなかなか入手できないと聞く。
日本ではこの夏にもエヌフォー社との協力によりMP2000の日本仕様がでるのではないかと云われているがどうなるのか・・・

 

<ビッグニュース>

'97年5月、Newton は Apple を離れ Apple の100%出資子会社 Newton,Inc として独立しこれまでPowerBookと競合するとして制約されていた足枷を外し自由に羽ばたきだし、この秋から冬にかけビジネスマンに向けてサブノートNewtonを出すという100%PowerBookと競合する製品を出すという話だ

がんばれNewton!
クラリスのように立派な企業になってくれ!!

注)クラリスは同じくAppleの100%出資会社である


アップル、新技術「Newton」を発表

−業界初のPDA機器を公表− ('92/6/1 Appleのプレスノートより)

 

 米国アップルコンピュータ社(会長兼最高経営責任者:ジョン・スカリー、本社:米国 カリフォルニア州)は、5月29日、新しい技術である「Newton」(ニュートン)を、米国シカゴで行われている夏季コンシューマ・エレクトロニクス・ショー(CES)にて、初めて公開しました。

 この新技術は、1984年の発表以来定評のある、Macintosh(マッキントッシュ)の製品ラ インに続く新製品群の中核を成すことになります。今回CESで公表されたNewtonは、アッ プル社が「PDA」(Personal Digital Assistants=パーソナル・デジタル・アシスタント)と呼ぶ新系統の製品の一つです。PDAは、まったく新しいタイプの個人用デジタル情報機器で、パーソナルコンピュータと家電機器との間隙を埋める製品と位置づけられます。なお、Newtonは、アップル社の新部門であるApple P.I.E.(Personal InteractiveElectronics)事業部から初めて発表された新技術でもあります。Apple P.I.E.は、アップル社独自の技術力と、事業面の優位性を活かせる新分野の発展を目指して組織されたものです。

 今回の発表にあたって、会長兼最高経営責任者、ジョン・スカリーは、次のように述べています。「デジタル方式の技術と情報の普及は、弊社を含め、情報機器・家電・通信・娯楽・出版など、さまざまな分野のメーカーにとって、パーソナルコンピュータの出現に匹敵する、きわめて大きなビジネスチャンスの到来を意味します。デジタル技術は、メーカーだけでなく、ユーザの方々にとっても、はかりしれない可能性を秘めたものといえます。弊社では、この分野で、多様なプロジェクトと技術開発を実現するための基盤を整え、これから数年後に成果を上げることを目標にしています。Newtonは、弊社が持つ能力の最良の部分――すなわち、人々が望むことを、最先端のソフトウェアで、やさしく効率的に実現すること――を具体化したひとつの例といえるでしょう。Newtonは、まったく新しい製品技術で、今後、さまざまな新製品の基盤となります。Newton技術の普及を促進するため、アップル社は、優良メーカーへのライセンス供与を通して、各社独自のNewtonマシンの開発を推奨して行きます。今年3月のシャープ株式会社との事業提携もこの一環です。シャープは、アップル社からのライセンス供与によって、自社製品の開発にNewtonを利用するほか、アップル社との提携下でもNewton関連製品の開発と生産を行ないます。来年初頭には、両社からNewtonの技術をベースとする最初の製品が市場へ投入される予定です。

 Newton技術を利用した最初の製品は、使う人のアイデアや情報を、インテリジェントに手に入れ、整理し、伝達することができる、電子手帳タイプの小型ポータブル機となる予定です。この製品には、使う人のアイデアや情報を記録できるだけでなく、それを整理して伝達するための機能も用意されます。これらは小型で携帯でき、ノートを取ったり、描画・計算・スケジュール管理・通信などの機能が用意され、いずれも形式にとらわれない、自由な手書き入力が可能となります。性能面では、Newtonの革新的なハードウェア技術によって、ハイエンドのパーソナルコンピュータと同等の性能が実現さています。また、独自のソフトウェア環境によって、従来にない高い操作性と使い易さも実現されています。


【Newtonを支える革新的な技術】
アップルの革新的な技術は4年以上の開発期間を経て、Newtonの核となる数々の技術基盤を形成してきまし た。

【Newtonのインテリジェント機能】

Newtonは、日々の業務を積極的に支援します。また、次第に使う人について学習し、それをもとに作業効率を高める方法を提示してくれます。例えば、Janeという人物との昼食の予定をスケジュールに入れるため、単純に“lunch Jane Thursday”と入力したとしましょう。これを受けて、Newton は、“lunch”が通常は正午を意味すること、“Jane”が持主の住所録データにある“Jane Green”に一致すること、“Thursday”が、おそらくは今週の木曜日であること、をもとに、スクリーンにカレンダーを表示し、木曜日の12:00〜1:00に、Jane Greenとの昼食の予定を登録してもよいかどうかをたずねてきます。

【認識機能のアーキテクチャ】
Newton製品における認識性能の目標は、紙に鉛筆で書くようなシンプルな操作環境を実現することにあります。Newtonの製品ラインは、手書きを読み取り、それをすばやく文字データに変換するほか、手書きの絵やスケッチの確定や、その拡大・縮小なども高速で行ないます。Newtonのスクリーンには、文字を書くための枠や基準線がありません。このため、何かに合わせて書くことが強要されず、自然で自由な手書き入力が可能です。また、他のペン入力システムとは違い、数種類のパターン認識方式が併用されますので、特定の認識方式に合わせる必要がありません。また、個人の「書きぐせ」も学習しますので、従来にない高い識字率が得られます。

【情報管理のアーキテクチャ】
Newtonは、多種多様な情報を一括して保管できます。電話番号・名刺・指示書・会議メモ・誕生日など、通常は個別に管理される細かい情報も、すべて1台のNewtonで管理可能です。また、情報はオブジェクト指向のシステムでファイルされますので、記録内容は、さまざまな方法で簡単に引き出せます。たとえば、あるクライアントに関する情報すべてを参照することもできますし、特定の週や、“Jane Green”のように、特定の項目だけに関する情報を検索することもできます。


【通信アーキテクチャ】
通信媒体を最大限に活用するため、基本部分からの徹底的な設計が行なわれました。Newtonを使うことで、ミーティング時に限らず、昼食や外出の際にも、コミュニケーションの範囲を広げることができます。Newtonは、有線・無線の両方に対応する通信機能を内蔵していますので、Newton同士のスケジュール表や名刺の交換も可能です。また、Newton単独でも、電子メールを受け取ったり、通信衛星を利用するニュースソースに接続して最新の社会情勢や株価の動向を調べたりできます。

【ハードウェアアーキテクチャ】
Newton技術は、高性能・低消費電力・低コストを実現した、新系統の強力なRISC(reduced instruction set computer)プロセッサに支えられています。アップル社が採用したARM(Advanced RISC Machine)社製プロセッサARM610により、Newtonは、最先端のデスクトップコンピュータに匹敵するパワーを備えながらも、バッテリの消費は通常の懐中電灯よりも少なくなっています。また、機能・処理能力・記憶容量の拡大などに使用するICカードを、Newtonに装着することも可能です。ICカードは、アップル社だけではなく、サードパーティからも多数提供され、用途に合ったものを選ぶことができます。