第24号:2002年2月号
もんきち
![]()
![]()
|
私は姉と、兄が2人、妹が2人の6人兄弟で、上から4番目の三男でした。親からはそんなに大事にはされていなかったのか、何かにつけて子供心に差別されているように思える事が多々ありました。 例えば我が家では生計を支えるためににわとりをゲージで飼っていて卵がたくさんとれます。殆どを出荷するのですがなかにはひびが入ったり規格外の大きさだったりして商品価値がなく出荷出来ないものも出ます。そんな卵は私たちの朝食にまわってきます。
この卵の配分が差別されていると思う良い例で、この不良卵が一日に3個でたら長男と父と一番下の妹に。4個だとおばあちゃんまで、5個だと次男まで、6個出たらもうひとりの妹まで、7個で姉まで8個出たらはじめて私にも貰えます。 8個も不良品が出る事はごくまれでもしそんな日があったらるんるん気分で卵を母のもとに持っていきます。が8個も不良が出るのはおかしい。 きっとわざと不良になるように傷つけたり落としたのだろうとか言われて悪い子だとして朝食抜きにされたりして結局卵はたべられなかったりしました。 これが嵩じて「ひがみっぽく劣等意識が強い」子供として育ったのです。 さて、本題に話をもどしますが小学5年生のころ私の在所に都会からM君という子が 引っ越してきました。見るからに賢そうで垢抜けた存在は嫌がおうでもみんなの憧れの対象となるに充分でした。 ある日、国語の時間に「牧師さんの子馬」と言う話を学びました。あらすじは次のようです。 (記憶に頼っていますので少し違うかもしれません。) あるところに人の良さそうな牧師さんが住んでおりました。牧師さんには長年飼っている白い馬がいました。よく働く馬だったのですが年もとってきたので牧師さんはこの馬を手放して若い元気な馬を買う事にしました。そこで町の馬買いを呼びました。 ある日町の馬買いがやって来てそれはそれは安い値段で馬を引き取りました。 馬買いはそれからしばらくして牧師さんに元気な子馬が見つかったと連れてきました。牧師さんが出てみるとそこには背格好は前にいた白い馬と同じくらいの栗毛の馬がいました。 馬買いはこれはまだこどもでこれからばりばり働くからお値段も少々高いといって前の馬を手放した値段の数倍もの代金を要求しました。牧師さんは言われるままにお金を渡してその子馬を引き取りました。 子馬は前の白い馬とおなじように良く働きましたので牧師さんは大満足でした。 しばらくたった頃、体を洗ってやろうとお水をかけごしごしこすっているとあら不思議栗毛の子馬は色がはげ、やがてそこには真っ白な馬がいました。 この物語を読んでどう思うかと先生が宿題にされました。M君は牧師が白い馬を栗毛の馬と騙されて買った事、前の白い馬と今度の白い馬と働きが同じくらいなのに数倍ものお金を払った牧師は馬鹿だと思ったとか休み時間にクラスで話ました。 みんなはM君が言う事だから間違いがないと言い、考えなくても答えがわかって良かったと言ってノートに控えていました。 私は勉強は苦手でしたがこの物語はわかりましたので牧師さんが欲を出した為に自分の馬を買い戻す結果に終わった事になった話かなといいましたらM君の意見に逆らうのはおかしいといわれてクラスから仲間はずれにされました。 次の国語の時間に先生が答えを言える人と挙手を促しましたので私は自信を持って手をあげました。が残念ながら当ててもらえずM君が指名されました。 すくっとたったM君は牧師さんは欲を出した為に自分の馬を買い戻す結果に終わった事になると発表し先生は流石にM君はよく勉強しているなあと誉めました。 私はこの歳になっても未だにこの事に拘っています。勉強の出来るM君が自分が間違った答えをだしたことに気付きながら誰にも言わなかったことや級友たちから仲間はずれにされた事などはどうでも良いのです。いじめにはなれていましたので... 何故、私はいつも差別されたような環境にいるのか。その事だけが気にいらないのです。悪友に言わせればそれはお前がひがみっぽいだけと違うのかな?で今は片づけられます。 |