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信号機の話
1月号が雑煮の話で2月号が鬼の話、当然3月号は桃の節供と思っておいでの皆様残念でした。
私の近所にLEDで出来た信号機があります。別に珍しくもなんともないとお考えの人は読みとばしてくださいね。LED信号機とは?と思っておいでの方は次のURLにてお確かめ願います。 http://www14.cds.ne.jp/~signal/sig_new.htm
たいした話でもないのですが、私の職場ではこのLEDのチップを作っています。ご存知のように、このチップは私の今いる職場から生まれました。歴史的事実がここから生まれたと思うと感慨深いです。
ちょっと脱線しますが、この話を..もう誰でも知っている話なのでオーバーにフィクションたっぷりに講談師が見てきたような嘘を言う(すみませーん講談師様)
そんなのりで...
ある日の事、技術の部屋で数名の技術担当が首をかしげていました。結晶行程で不純物の割合をどのようにすれば良いダイオードが出来るのか試行錯誤していたときのことです。あらゆる金属は勿論非金属も使って考えられるいろいろな方法で改善をしているはずなのに結果が思わしくなかったからです。
もう半ば諦め殆どの人が帰り支度しているとひとりの技術者が誤ってチップテスターを接続してしまいました。そのときです。かすかに何か光ったのです。恐らく過電流か何かで熱せられてその熱の光だろうと考えましたが電流計は数ミリアンペアをさしたままで光はいつまでも消えません。
びっくりした技術者は帰りかけた同僚を呼び集めその僅かに光っている個所をいつまでも見つめていました。ほんの僅かの良く見なければ見逃したはずの光からこうしてLEDは誕生したのです。このおっちょこちょいの技術者がいなかったらLEDの歴史はなかったかも知れませんし、誰かが後日発見したとしても今日の技術まで発展していたかどうか疑問です。
まもなく遅れていた青色のLEDも大量に市場に出回る事と思います。そうなれば街のあちこちのディスプレィが大きく変ると思います。まだまだ高い電光掲示板ですがチップ単価をどんどん下げていけば普及するはずのチップだと思っています。
さて、信号機の件ですが私の勤める会社で直接制作している訳ではなくLEDとして出荷しています。また、この信号機に必ず使われていると決まっている訳でもありませんが通勤の行き帰りに見るにつけこうして社会の役にたっているのかと思うと仕事に生甲斐が出てきます。
どこでどんなものに使われているかは私の立場ではわかりませんので上記の信号機のLEDも「O」社や「T」社「R」社とありますが我が「S」社も頑張っていますのでお忘れなく(^^;
LEDで信号機のランプの代用をする計画は相当以前からありました。けれども個々のチップの輝度にむらがあっては数百個のランプで構成する信号機には不向きですし輝度が充分でなかった事から昼間の照度として不十分な為、夢のまた夢だったのです。技術の進化は不可能を可能にします。すばらしいことですね。
今日もどこかで誰かがミスをしてがしそして世紀の大発見が生まれているかもしれません。完璧な集団では生まれてこないそんな産物もあると言う事がわかりましたので、私も何処かで社会のお役にたてるかも知れないと遅まきながら生甲斐を見つけた次第です。
「おっと 青になった。今日も仕事か! 嫌だなぁ でも、頑張って仕事して たくさんの信号機を全部LEDにしてみたいな。では いってきまーす。」
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