ぬくぬくだらだら |
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2月に読んだ本
◎とても面白かった ○面白かった ☆まぁまぁ △ちょっと不満 ×読むんじゃなかった
◎ A&R 上下 ◎ エンディミオン × 聖書の暗号 ◎ マン盆栽 ◎ 屍鬼 1〜5 ◎ 闇の系譜 ○ ショカツ △ 女ではない生きもの △ 嵐の獅子たち
○ 神の子どもたちはみな踊る ○ 恥ずかしいけど、やっぱり聞きたい ○ 世界一簡単な英語の本
ぬくだら面白本 他の月に読んだ本
| ● | A&R 上下 | ビル・フラナガン | 新潮文庫 |
「ロックンロールの世界ではフリークスこそがクールであり、チアガールは変人だった。ところがいまの若者は、企業のロゴがはいった服を着こんでサンドイッチマンのように歩きまわり、それがヒップだと思いこんでいる。」自分がブランド系のロゴものから逃げ回るのはなぜか、それは10代のころのロックだった心の尻尾のせいなんだと、このフレーズを読んで積年の嫌悪感の理由が氷解した。なぁんだ、それでイヤだったのか。それにしてもシツコイな、わたし。そんな風に70年代にロックだった人なら多分、涙モノの本。ダンナが家族を守るために小さくまとまってしまいそうになると、「わたしやこどもたちを、自分が貪欲で卑劣で弱いことの言い訳につかわないで」なぁんて奥さんが言うんだ。イキのいい啖呵! カッコいい〜。 |
| ● | エンディミオン | ダン・シモンズ | ハヤカワ文庫 |
密かに邪悪な陰謀をめぐらせる巨大なちからを持った教会、考えただけでも相当手ごわくて恐ろしげな悪役がハッキリしててますます面白さパワーアップのハイペリオンシリーズ。ビジュアルを喚起させる文章のパワーが強烈で、内容を思い出そうとするといろんな場面が絵として脳裏に浮かんできちゃう。普通の本は言葉とボンヤリしたイメージだけなんだけど、ここまでクッキリ絵で思い出せてしまうなんてスゴい。この次で完結しちゃうのか。大団円になるのかな。続きを読むのがもったいないようなヒキなんだよね。これもまた珍しい。 |
| ● | 聖書の暗号 | マイケル・ドロズニン | 新潮文庫 |
面白そうなフィクションかと思って買ったら、単なるトンデモだった。しまった。しかも、トンデモとしても盛り上がりに欠ける。 |
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| ● | マン盆栽 | パラダイス山元 | 文春文庫+ |
お〜、これが文庫で出るか! 文春はしかも文庫のデザインのセンスいいから好き。鉄道模型用のフィギュアと盆栽を組み合わせた、マン盆栽ってば侘寂ポップというか、シンプルでカワイイ。どうも植物を身近に置くのってあまり好きじゃない。特に切花なんて、肢体を一部切り取って生殖器を剥き出しにしたものだと思うと飾る気にはならないし、鉢植えは痛々しい。だけど、マン盆栽はちょっといいなって思う。フィギュアがあることで、なにかの一部を無理やり切り取ってきたという鉢植え感が減って、1つの世界として完結して見えるからかも。 |
| ● | 屍鬼 1〜5 | 小野不由美 | 新潮文庫 |
ダンナの実家は、土葬なんだ。あぁ、怖い。もうダメ。気が狂いそう。1と2が先に出て、1ヶ月後に3〜5が発売されたんだけど、待つのがもどかしくて先に出た2冊を3回読んでしまった。後の3冊が出てまた2回通して読んで、もうすっかり頭の中はヨミガエリさんでいっぱい。でも、これって読み返すたびに屍鬼やそれにまつわることの怖さが薄れて、イナカの濃密な人間関係が鳥肌立つほどイヤになってくる。また、小野不由美って、イヤなヤツを描くのがうまいんだ。 |
| ● | 闇の楽園 | 戸梶圭太 | 新潮文庫 |
「溺れる魚」でドライかつスラップスティックな作風の虜になってしまった戸梶圭太。これはちょっとオーケン風というか、難波弘之の「ゴースト・パーク」を彷彿させるアイデアである、お化け屋敷だけのテーマパーク建設を中心にした、むちゃくちゃで楽しいデビュー作。人物のディフォルメのしかたがとってもギャグ漫画的なんだよね。それも、「トレット博士」とか「ホモホモセブン」みたいな感じ。ショックを受けている時はアゴが思い切り外れてヘンなポージングしてそうだし、心がときめく時には絶対目がハートになっていそう。岬兄悟みたいにモロにそういう描写があるわけじゃないのにね。 |
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| ● | ショカツ | 佐竹一彦 | 角川文庫 |
元警部補が書いていると思うとなんだかよりリアリティあるような気がしてありがたい。とは言うものの、さすがに元本職っていう描写はあまりない気がする。前作の「警視庁公安部」のがその点では上だったかな。でも、コッチのがストーリーのメリハリがあってお話としてはだいぶ面白い。抑圧の強そうな主人公もいかにも新米刑事らしいしね。それにしてもこの淡々として暗くて、なにかをあきらめているみたいな陰鬱な印象が残るのはなんでだろう。たとえばデジタル撮影してもフィルムで撮ったみたいに見えちゃうみたいな独特な暗さなんだよね。 |
| ● | 女ではない生きもの | 酒井順子 | 祥伝社文庫 |
男性向け雑誌に載ったものだからか、いつものソフトにラッピングされてはいるけどもんのすごい辛辣なところが少なくて、男性全般に向けてエールを送っているイメージ。女じゃない=自分は含まれない、だからつまるところ興味が薄くて上をする〜っとなでるだけになっちゃったのかも。あと、挿絵がなぁ、1ページにまるまる載せるようなクオリティじゃないだろう、これは。文体が上品なんだから、この挿絵はない方がマシなのでは。 |
| ● | 嵐の獅子たち | 栗本薫 | ハヤカワ文庫 |
草原の黒太子スカールさえネチネチしてきて、もはや満遍なくみっちりどぉろどろ。イシュトヴァーンもとうとう坂を転げ落ち続けて谷底に着いちゃって、あとは残虐の限りをぱぁっと尽すだけ。どうせならグチグチしないでご陽気にやってほしいものである。そんで最後の最後に正気を戻して切ない末期の言葉を残すの。 |
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| ● | 神の子どもたちはみな踊る | 村上春樹 | 新潮文庫 |
かえるくん! こういう寓話的なのはやっぱりうまいなぁ。タイトルのヤぁな臭みと阪神大震災っていうテーマばっかり聞こえてきて、こういう内容だとは思ってもみなかった。評判ってアテにならないっていうか、自分が歪んでいるっていうか、まぁ面白かったからいいや。ただ、やっぱりニューエイジっぽいトコが直球すぎてちょっとカユい。中島らもなんかだとむしろ気にならないんだけどなぁ。 |
| ● | 恥ずかしいけど、やっぱり聞きたい | セシル・アダムス | ハヤカワ文庫 |
「こんなこと、誰に聞いたらいいの」シリーズ第3弾。蝿が天井に止まる時、どこまで飛んでからひっくり返るのかとか、問題がすでに面白い。シニカルで無意味にエラそうなセシルおじさんの回答のほかに、掲示板に書き込まれた一般の人からの答えもあって、それがまた味があっておかしいんだよね。挿絵が三留まゆみだから、そこだけ見て(ギッチリな手書き文章を読んで)も楽しい。もっと挿絵があればいいのに。 |
| ● | 世界一簡単な英語の本 | 向山淳子・向山貴彦 | 幻冬舎 |
すごく売れている英語の入門書。ビックファットキャットがムッツリしててラブリーでつい欲しくなってしまった。内容もあぁ、なるほど〜、これをちゃんとやっていけば確かに英語がわかるようになるだろうなぁとは思うものの、ちくわ耳にざる頭だから5ページ前に読んだコトまで忘れてしまっていてはダメ過ぎ。帯にハリポタの翻訳者が推薦文を寄せているんだけど、この人なんか勘違いしているみたいでどこで見かけてもイタいなぁ。 |
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