スーパーロボット大戦
Generation α
ZAFT(ザフト)とはZodiac Alliance of
Freedom Treatyの略称で、プラント独立を掲げた過去の政治結社“黄道同盟”に端を発し、事実上プラント連合の直属軍としての意味合いを持つ団体名である。
役割によって格付けこそあるものの階級が存在しないこの軍は、構成兵士のほぼ全てがコーディネイターであり、兵士個々の能力はナチュラルを完全に凌駕している。
小悪魔の囁きによって機動兵器の使用が極端に制限された現在、新MSの開発に成功したプラント連合軍ザフトの軍事力は複雑な新基軸のOSを扱える能力を持ったコーディネイター・パイロットの存在も相まって、地球軍の通常戦力とは一線を画していた。
量産型MSジン一機に対抗するために、地球軍は小型MAメビウスを五機必要とするとまで言われるほど単純な戦力に開きがあるのである。
地球連合など、本来ならば恐るるに足りない。
増長しているわけでも、侮っているわけでもない、ナチュラルよりも優れた能力を持つ故にコーディネイターが感じる、高能力に裏打ちされた当然の認識であった。
しかし、何事にも例外は存在する。
能力に差があるとはいえ、従来の人類ナチュラルは無知無能な猿とは異なる、れっきとした人間である。
彼らの手によって技術力の躍進が起こったり、またその他の要因によってパワーバランスが逆転する可能性もゼロではない。
旧時代のオリジナル機や、MSを上回る性能を秘めた特機の存在、そしてザフト軍のようにとはいかないまでも、地球軍に属する軍において、EFAのように高い能力を持つコーディネイターが与していることもあるのだから。
EFA特務部隊との遭遇。
アルテミスを陥落させた後、アークエンジェル追撃に向かったアスラン達クルーゼ隊の面々が直面したのは、まさにその可能性だった。
センサー上に点在する光点のほとんどは、味方MSのもの。
しかしその味方達が、彼らが向かうその目の前で次々に消失していく。
消え続ける光。
まるで、闇に喰われるかのようにザフトの精鋭MS隊が撃破されているのだ。
彼らが相対しているのは、あの白いヒュッケバインでもなければ、ストライクでもない。
まったく予想もしなかった第三の勢力の手によって沈められていたのである。
敵は少数。
灰色のガンダム、Zプラス。
色に深みのあるイージスより鮮やかな彩をした紅のガンダム、Mk―X。
そして今なお仲間達を撃破し続けている、黒を主色とした翼のガンダム……Ex―S。
拡大モニターに映し出された三機のガンダムタイプを前にして、初めに声を発したのは先頭を行くニコルだった。
「こんな馬鹿なことって! 何なんですか、あれは!?」
口について出ただけの咄嗟の言葉に答える者は居ない。
メビウスしか持たない脆弱な地球連合、その敵が繰り出してきた予想だにしないMS。
この追撃戦で取り逃した標的を捉えられるはず、そんなアテは脆くも崩れ去った。
ニコルの声を皮切りに、隊の者達からも出来事への思いが吹き出した。
「ふっ……ふざけるなぁっ!! あいつらは一体何なんだっ!!?」
「あのなぁ、それを俺に聞くのか? Ex―Sって符号のガンダムタイプなんて、そうそうあるもんじゃないだろ。しかも黒いヤツっていったら噂のSORA……マリオネット小隊じゃねーの、あいつら」
友人であるイザークの煮えたぎった言葉に、データを参照していたディアッカが答えた。
僚友とは対照的に、強気で陽気な彼にしては声に力が無い。
その原因が参照されたデータ内容にあるのは想像に難くない。
コンソールに表示された機体は、EFA戦術の鍵が有する実験MS小隊でしか稼動が確認されていない、旧MSのもの。
公式発表の中には含まれていないものの、橘の反乱終結に一役買ったαナンバーズにもそれらのMSが配備されていた事を地球軍、ザフト問わず知らない者はいない。
宇宙を飛翔する漆黒の翼を持つMSは”Ex―SガンダムSORA”。
相対するのはEFA精鋭MS部隊・戦術の鍵マーメイド隊所属MS小隊、マリオネット小隊以外には考えられなかった。
「マリオネット小隊だと!? こんな辺境に、EFAの精鋭部隊がいるものかっ!」
「……だが、現に敵は目の前にいるだろう」
吼えるイザークに冷水を浴びせかけるかのように、アスランは呟くように答えた。
このような辺境にEFAの精鋭部隊が展開しているなど、本来なら考えにくいことなのは確かだ。
しかし、どんなに考えにくいことであっても目の前の出来事こそ現実である。
幾ら否定したところで、事態が好転するわけもない。
「アスラン?!」
「それに俺達は先日、足つきの追撃戦でEFAの実験機と思しき白いヒュッケバインと交戦している。単機のみで不自然だったが、これなら説明がつく。やはりバックアップの部隊がいたんだ」
反対に、特務部隊だからこそ、このような辺境で行動していたと考えることもできるのだ。
新型機動兵器の実戦評価を部隊単位で行なっていたとしたら、先日遭遇した未知のヒュッケバインの存在も説明が付く。
旧時代の技術を覇道財閥と二分するKURATA財閥を筆頭とした巨大企業国家、東方統合国・国有軍EFA。
地球軍における勢力面では大西洋連邦に劣るものの、軍事力は高く、構成員にはコーディネイターやニュータイプもいるという。
ナチュラルにしては手強すぎると感じていたが、パイロットが特異な存在なのだとしたら全て納得がいった。
「くそぉっ! 地球軍に与する裏切り者共がっ!!」
「どーする、あの連中とやり合うのか? ……今ならまだ俺達、下がれるんだけどな」
熱くなっているイザークとは対照的に、圧倒的な戦闘能力で味方機を撃滅していくガンダム群を前に、ディアッカがそんなことを言い出した。
「仲間が戦っているんだぞ!? 見捨ててなどいけるものかっ!!」
「そりゃあ、そうなんだろうけどさ……なんかノコノコ行っても瞬殺されるだけのような気がするんだよな。あいつら、絶対ヤバいぜ?」
ディアッカに言われるまでもなく、隊の誰もがその事を肌で感じていた。
あの部隊のMS、特に黒いガンダムは別格だ。
アスラン達が乗るXナンバーも新型のガンダムタイプではあったが、オリジナルMSと同等の性能だと言われているSORAを相手にするには、機体練度が絶対的に足りない。
それにビームを主兵装としたEx―S相手では、せっかくのPS装甲も何の役にも立たないだろう。
オールレンジ攻撃を持ったMS相手には、機動兵器の数でさえ優位に機能しない。
状況は厳しかった。
「どうします、アスラン?」
「……」
こちらもザフト軍の精鋭クルーゼ隊に所属している自負と自信がある。
負ける気などさらさら無いが、絶対に勝てるという確信を抱けないのもまた事実。
ディアッカの言う通り、自分達の位置からならまだ敵部隊との交戦に入らずに撤退可能だ。
何の準備も無く数で押せば勝てる相手ではない以上、いたずらに被害を拡大させないために撤退するのもまた一つの策だったが、仲間が戦っているのにみすみす退却するなど――。
しかし、ニコルへ返す言葉を出せずにいたアスランの思考は、スピーカーから入った声によって中断されることとなった。
「あの部隊と戦う必要は無い」
「クルーゼ隊長……」
「生き残っている艦は皆、すでに撤退を開始している。それに準じるとしよう。全員、それぞれの艦へ戻れ」
アスラン達Xナンバー部隊の後方から追いすがるように接近してきたシグーからの指示は、撤退を意味するものだった。
自分達の進退を決めかねていたため、アスランを筆頭にそれぞれが胸の内でほっと息をついた。
一名以外は。
「隊長っ! しかしながら、まだ戦っている者達がいます! 交戦許可をっ!!」
隊員達が命令を了解するよりも早く、一方的な現状によしとしないイザークがラウに食い下がったが、仮面の指揮官が首を縦に振ることはなかった。
「残念だが、許可はできないな」
「隊長っ!?」
「イザーク。君が実力で彼らに劣っているとは思わないが、あの連中と君とではMSパイロットとしての練度が違いすぎる。高いリスクを負ってまで今ここで戦う必要はない」
「くっ……」
暗に『君が行ったところでどうにもなるまい』という含みを持たせた隊長の物言いに、イザークは言葉を詰まらせた。
反論する材料が無い。
いや、上官にここまで言われてなお反論することもできたが、ラウの言っていることは正論ばかりで、これ以上はガキの戯言になる。
向こう見ずな部下が黙ったのを受け、ラウは改めて撤退の指示を全員に示した。
「戦術的撤退とは上手い言葉だが、確かに引き際は肝心だ。しんがりは、私が務めよう。……わかったかな?」
「了解」
「了解しました!」
「りょーかい!」
「……了解」
シグーからの命令を受け、イージスはヴェサリウスへ、デュエルとバスター、ブリッツはガモフへと帰艦の途につく。
撤退するデュエルの背を見送りつつ、ラウは部下である若きエリートの熱さに苦笑した。
「ふっ、赤といってもまだ若い。青いものだな」
生来の苛烈な性格からか、ことあるごとに生の感情を剥き出しにさせるイザーク。
本来なら戦場で感情にまかせることほど愚かしいことは無いのだが、その程度の感情の動きで左右されるほど彼の能力は低くなかったので、ラウはこれまでイザークが中心となって起こる隊のいざこざに口を挟むことはなかった。
時には、それが良いカンフル剤となり隊をプラス方向へと導くこともあるのだから。
冷静なアスランに苛烈なイザークがぶつかることで、互いに能力を高め合ってくれればそれで構わない。
二人は言うに及ばず、隊全員が高いレベルの能力でまとまっている。
しかし、今回の相手はそんなことなどまったく関係ない別段階の敵だ。
イザークの感情云々ではない。
高い能力をもったザフト・レッド四人といえども、いかにガンダムタイプに搭乗しているとはいえ、不慣れなMSではみすみす殺されにいくようなもの。
貴重な駒を、ただ失うことがわかっている戦いへ送り込むなどという愚を、ラウは犯すつもりなどなかった。
敵は、強い。
そしてラウは、相手の……マリオネット小隊の強さをこの戦場に展開しているザフト側の誰よりもよく知っている。
(さすがに、ジンやシグーでは相手にもならんか)
まるでゲームや漫画のように、面白いように墜とされていく味方MS。
一方的な展開だった。
仲間の部隊も事の異常さに気づき撤退を開始しているが時既に遅く、無傷の部隊はラウの隊のみで、ほとんどの部隊が壊滅に近い打撃を受けている。
通常ジンよりも高性能なシグーや、技術試行からジンの性能強化を目指したハイマニューバーも、連中にしてみればそう大差なく映るに違いない。
橘の反乱の折、ザフト側からネオジオンの士官として参画していたラウは、大戦中にαナンバーズとの交戦を幾度となく経験している。
マリオネット小隊は、ムウ・ラ・フラガとはまた異なる形での、深い因縁のある相手だった。
過去の因縁から、特にMk―XのパイロットとSORAのパイロットに対しては、理知的なラウも吹き出す感情を完全に抑えることができない。
自分も部下のことを言えんな、そう思いつつラウは吐き捨てるように言った。
「地球軍に身を堕とした真紅に、マーメイドの黒き人形使い――お前達はいつも邪魔だな! もっとも、そちらにとっても私が御同様かな!?」
いかにラウといえども、SORAやMk―Xを前に搭乗機がシグーでは歯が立たない。
戦いは未だ続いていたが、長居は無用だった。
黒い翼のガンダムが闇の閃光となった瞬間、最後まで残っていたシグー・ディープアームズが光球となって消し飛ぶ。
仲間が狩られていくそんな光景を後ろに、ラウはシグーを帰艦させるべくアスラン達の後に続いた――。
第八話「強襲、マーメイド隊」
―Assault…The mermaid team.―
「バルド少佐っ!!」
ブリッジ内に上官を呼ぶ若者の声が響き渡った。
EFA戦術の鍵所属アイリッシュ級宇宙巡洋艦マーメイドの戦闘艦橋において、それは日常的な風景の一コマだ。
呼びかけに応じ部下をジロリとキャプテンシートから見下ろすのは、剃り上がった頭にキャプテンキャップを被った巨漢だった。
肩口に少佐の階級章を携えた巨漢の名はバルド・メッサー。
とりあえずこのマーメイドの現艦長的立場にある人間である。
「軍曹……お前も懲りん男だな? ワシを呼ぶ時は艦長と呼べと、いつも言っとるだろうがっ!!!」
呼び方が気に入らなかったらしく怒鳴り返すバルドに、優男を体にいった若者……軍曹は心の中でやれやれとため息をついた。
(それを言うなら艦長代理だろ……)
他の艦橋要員達よりもバルドと比較的長い付き合いの軍曹にとって、バルドのそれはいつもの癇癪、特筆するべき点はまるで無い。
むしろ、この程度でいちいち感情を動かしていては、接し始めて数日で胃に穴が空くことだろう。
上に優しく、下に厳しくなその様は典型的な中間管理職気質下票。
実に度量というものが無い。
大体にして、バルドは正式に表するならばマーメイドの艦長ではなく、あくまで艦長代理である。
ザフトとの戦いが始まり、様々な問題へ対応するため他のポジションへと異動することとなった前任の神尾晴子から、一時的にその立場を預かっているに過ぎないのだ。
いずれにしてもそんな細々としたことはこの際関係ないと割り切り、軍曹は今しがた届いたばかりの緊急暗号文について報告するべく、口を開いた。
「はっ……バルド艦長、モルゲンレーテより火急の暗号文が届いていますが――」
「フン、馬鹿らしい。後にしろ」
「……は?」
事も無げに一蹴する上官に、思わず間の抜けた声を上げる軍曹。
そんな彼に対し、バルドはいつも通り理不尽を叩き付ける。
「後にしろ、と言ったのだっ! 軍曹、今我々は何をしている!? 言ってみろっ!!!」
「ええと、ザフト数部隊と交戦していますね。交戦中の部隊にはかのラウ・ル・クルーゼ……もとい、ヘリオポリス襲撃の実行部隊と思しきクルーゼ隊もあります。更に細かい点を述べると我々はモルゲンレーテの意向を受けていますから、ヘリオポリスの工房より強奪された新造艦とGタイプ五機の破壊も任務に該当しますが……?」
「その通りだ」
大仰に頷き肯定してみせる大男だったが、軍曹はハテナーマークを浮かべるだけだった。
暗号文が作戦に関わる内容である可能性もある以上、解読を優先させるべきではないのか。
「強奪艦及び機体の破壊の依頼はモルゲンレーテから……ならば、そのモルゲンレーテからの連絡はすぐに確認するべぎでは?」
「ふっ、貴様も昔から進歩の無い男よ。もっと大局的にものを見ろ! 既に戦闘は始まっているのだぞっ! 投げられた賽はもはや止められん。違うか?」
「いや……それは確かにそうなんですが」
バルドの言葉通り、戦いは既に始まっている。
ザフト部隊の半数以上は、マリオネット小隊を前に早くも沈み往く船の様相だ。
もっともらしいことを言っているのは軍曹にもわかる。
だからといって暗号文を蔑ろにする理由にはならない……はずなのだが、バルドにはどうやらそんな考えは通じないらしい。
「暗号文など、後回しにしておけばよいっ! 大方、破壊任務の催促か何かだろうが! それに、その任務も間もなく完了する。あの御方が率いる新マリオネット小隊の戦いに心配など無用の長物、むしろ相手をする連中に同情するわ!」
そうどこかズレた物言いで締め括る。
幾分余裕を残す戦闘を前に、バルドは笑いを抑えられないようだ。
戦闘に関して言えば、改めて言われるまでもなくほぼ全てのクルーがそれほど心配していない。
小悪魔の囁きに加えNジャマーによる影響によって封じられていたMS、PT。
ここに来てついにその使用に目処をつけたEFAは先駆けとして、実験MS小隊を有するマーメイド隊のMSに対し、優先的に使用可能状態へするべくメインシステムの入れ替えを含む代替的な換装処理を行なった。
MS隊が運用しているMSは、全てが旧オリジナルMS及びそれに準ずる高性能機、更に付け加えれば、MSパイロットは橘の反乱以前からの生え抜き達。
実戦経験を含めたパイロットとしての練度は、地球圏で最も高い部類に入る。
余程イレギュラーな出来事さえなければ、マリオネット小隊が窮地に陥ることなど無いはずだった。
「そっちは全然、これっぽっちも心配していませんよ。……まあ、とりあえず」
横暴な艦長代理は置いておくことにし、軍曹は端末を操作して暗号データをオペレーター席へ送った。
「神尾さん、これの解析お願いできますか?」
「ええと、はい……了解です、軍曹さん。なるべく急ぎで、ですよね?」
快く笑顔で答えたのは白いリボンが似合うポニーテールの少女。
まるで日溜りのような彼女の笑顔は、戦場に常に身を置く軍曹ら軍人達にとって良き清涼剤だ。
少女、神尾観鈴はEFAでの階級こそ伍長で一応軍曹よりも下なのだが、様々な理由から軍曹はつい敬語になってしまう事をやめられない。
ブリッジに咲く花たる彼女はとある艦長代理よりも融通が利く上、複雑のようで単純極まりない彼らの関係をよくわかっているので、実に助かっていた。
「何処かの誰かと違い、飲み込みが早くて助かりますよ。ホント」
ぶつぶつと呟きながらバルドのサブを全うするべく、キャプテンシートの脇に控える軍曹。
何だかんだ言っても、自分の役割というものを自覚しているのはさすがだ。
顔を引き締め、観鈴もまた通常作業と平行して暗号解析に取りかかった。
「うん、ちょっと大変そうかな……」
使用するツールはほとんど決まっているものの、コードが難解なため作業量は多い。
彼女がマーメイドのオペレーターになってから優に一年以上が経過しているが、本業のオペレート以外ではまだまだ未熟なところもあるので、今回のこの作業も一人ではすぐに解けそうにない。
「今頼まれたデータって、さっき届いたモルゲンレーテの暗号文?」
作業に取りかかろうとしたのを見計らったように、観鈴の席とは逆側のオペレーターシートから回線が入った。
相手は観鈴にとって先輩オペレーターでもある九条理沙。
階級は観鈴と同じ伍長ではあったが、明るく人当たりの良い彼女は面倒見も良く、困った時には相談に乗ってくれたりもする、頼れる存在だ。
「九条さん、そう……なるべく急ぎで中身をあらためないといけないみたい」
「なら、私も手伝おっか。二人で分担した方が早いしね。解析だけなら通常作業と平行して十分できるから」
「にはは……助かります」
今回も今までの例に漏れず、作業応援を買って出てくれた理沙。
性格良し、容姿良し、器量よしと三拍子揃った彼女に、観鈴は尊敬の念を向けずにはいられない。
もっともマーメイドのクルー達にとってみれば、観鈴も理沙と同様にアイドル的存在であり、二人は艦橋に咲く二輪の花といった具合らしい。
観鈴当人の与り知らぬところではあったが。
(往人さん、大丈夫かな。大丈夫だよね……ミサオさんも、遠野さんも、それに神奈ちゃんもいるし)
作業を進めつつ、出撃している小隊の面々に思いを馳せる。
マリオネット小隊は全員が歴戦のMSパイロットであり、搭乗機もザフトの量産型MSより強力な機体なので、マーメイドのクルー達は口を揃えて「今度も心配はいらない」と口にするのだが、そのパイロット全員と近い関係にある観鈴はいつも心配でならない。
戦場において「絶対」などという言葉は存在しないのだから。
戦闘配置の度に襲ってくる不安を胸の奥に押し込める観鈴は、理沙と共に暗号の解析を進めていく。
結果として、この解析作業は無駄骨となる。
彼女達がモルゲンレーテから送られたコードを解析し終えた頃。
全ては暗号の中身を考慮できる段階よりも先……戦場にて役を演じる兵士達の手に委ねられる段階に突入していたのである。
◇
「――――!!!!!」
重金属粒子の直撃による凄まじい衝撃が、キラの乗るストライク・コクピットを突き抜けていく。
時間にしてみれば数秒にも満たない僅かなものだが、キラ本人にとってその瞬間は何十倍にも匹敵する長いものだった。
回避方向に置かれた強烈なビームへ飛び込んだのだ。
普通ならそこで終わりのところだったが、ストライクの機体左側方に備わっていた対ビームシールドがキラの命を救った。
シールドに施されている最新技術の粋を集めた対ビームコーティングとビームの激突によって生じた反発作用によって、光の波からストライクが弾き出された。
「はぁっ……はぁっ……」
極度の緊張からくる精神的、肉体的疲労による荒い吐息。
油断することはできない。
即座に体勢を立て直し、黒い機体……Ex―SガンダムSORAの再攻撃に備える。
幸運なことに、高出力ビーム後の追撃はなかった。
射撃モーションから一転、SORAが今度は間合いを計るように距離を取り始めたからだ。
SORAの装備するライフル、ビームスマートガンは発射出力の細かい調整を可能とする優れたビーム兵器で連射もできるのだが、照射出力56メガワットにも及ぶ最大出力後ではさすがにすぐ再発射というわけにはいかない。
もちろん、キラにはそんな知識など無い。
それ以前に、一旦距離を置いた敵機の行動について深く考える余裕などまったく無かった。
(ぼくは、勝てるのか? こんな化け物相手に……!?)
九死に一生を得たかに思えたのは一瞬。
助かってなどいない。
辛うじて生き残り、再び地獄に放り出されただけだ。
今の一撃も、結果的にどうにかなっただけで偶然やり過ごせたにすぎない。
たまたま回避方向に備わっていたシールドのおかげで、たまたまなんとかなった。
所詮は運。
"運も実力の内”という言葉もあるが、そんなものは実力が拮抗している者同士のやりとりの上で成立する不文律。
戦場で生き残るのは弱者ではなく強者なのだ。
キラが初めてMSに乗ったのは数日前のことである。
初めての実戦でザフトの精鋭と渡り合えたことから、『自分は特別なのではないか』『今回も何とかなるのではないか』などという考えも、確かに少しはあった。
だが、それももはや風前の灯火。
敵パイロットとの実力差及び機体性能の差は歴然としている。
むしろこれまでの数分間、生き残れたのが不思議なくらいだ。
(ゆ、ユウさんは?)
センサーに目を向け、祐一のカノンが未だ戦っていることを確認する。
祐一が相対している紅いガンダム、Mk―Xも健在だった。
アスラン達ザフト・レッドの駆る四機のガンダムタイプを一人で退けた祐一の実力は、その近くでモニターしていたキラが名雪を除くアークエンジェルクルーの中で一番良く知っている。
間違いなく自分よりも上の実力を持つ祐一のカノンが苦戦している事実。
導き出されるのは、祐一の敵もまたキラが戦っている黒いガンダム同様、恐るべき手練れだということ。
“一対一ならすぐに相手を倒して援護に来てくれるかもしれない”などという淡い期待は、もうしていない。
期待するだけではなく、この手強い敵を倒しカノンの援護にまわるくらいの気概でなければ、生き残ることさえ難しいだろう。
(弱気になるな。どっちが強いかなんてわからないんだ。ひょっとしたら紅いヤツの方が手強いかもしれないじゃないか! ユウさんが苦戦しているなら、ぼくがなんとかしなきゃいけないのに! …………!?)
そこまで考えたところで、キラはあることに気づいた。
黒い機体、紅い機体。
二機はそれぞれ祐一とキラ自身が抑えている。
しかし、敵機は三機いたはず。
最後の一機、灰色をしたガンダム、Zプラスは何処へ――。
(まさか……アークエンジェル!?)
自然と浮かんだ答えに、キラは思わずサイドモニターに目をやる。
位置が遠すぎて視認することはできなかったが、考えられるのはそれ以外に無い。
機動兵器を仲間が引き付け、防衛ラインを抜けた本命が母艦を攻撃するというわかりやすい図式。
アークエンジェルに存在する機動兵器はストライクとカノンのみ。
Zプラスのパイロットもまた、他の二機同様にエース級である可能性も高い。
いかにアークエンジェルが最新鋭の艦だといったところで、機動兵器の防衛無しで切り抜けられるほど甘い相手では無い。
(あの艦には友達が、みんなが乗ってるんだぞ……!)
トール、ミリアリア、カズイ、サイ……そしてフレイ。
艦に残っている仲間達が、次々に脳裏を過ぎる。
守らなければと誓った仲間達の顔が。
キラがMSに乗ったのは、友達を守るためだった。
守れなければ、何の意味もない。
そして、守るべき誓いは理不尽なまでの力によって破られようとしている。
このまま手をこまねいていれば、先に横たわるのは仲間達の、しいては自己の終焉。
その時、不意に蘇ってきたのは祐一の言葉だった。
『難しく考えるなよ。ようは、おれ達が奴らを全部おとせばいいだけなんだ』
確かに、言葉にすれば実に簡単なこと。
だが、それを実現するためには絶対的に足りないものがあった。
(欲しい……力が)
どんな敵が相手でも、負けないような実力。
強敵を前に立ち向かう為の力があれば、この状況を切り抜けることができるはずだ。
(どんな敵にも負けない、強い力が欲しいんだ!!)
初めてMSに乗った時はただ必死なだけで、何も考えずにMSを動かし敵を倒した。
敵を倒すために力を求める思いは、戦士ならば誰もが持っている感情だったがキラはこの時、初めて明確な力を求めた。
自己の深層に眠りしもの。
そんな目醒めていない何かが、キラの中に確かに存在した。
自分の内に感じる、知り得なかったものを確かめるように意識の奥へ手を伸ばす。
手探りのように。
触れる。
掴み、握り締めたそれはまるで、芽吹く前の種子――。
瞬間、自分の内で何かが弾けたような、そんなイメージが身体全体に広がっていく。
付随するは内より沸き立つ意思の力。
「アークエンジェルを、沈めさせるものかっ!!」
かつて感じたことのない鮮烈なビジョンと共に、キラが視る世界の全てが切り替わる。
少年の内に眠っていた途方もない何かが今、目醒め始めた――。
キラ・ヤマト SEED覚醒
◇
死ぬかも知れない――。
祐一はそんな思いに囚われながら、紅いガンダムとの戦いを続けていた。
カノンの主要射撃武装フォトンライフルの光弾と、Mk―Xの放つビームが二機の間の空間を飛び交い、互いを脅かす。
それぞれが直撃すればただでは済まない一撃同士。
光速に近い速度で破壊照射熱量に達する可視光線、それに追随する速度で放たれる破光弾。
喰らえばどちらも終わり、そんな攻撃を二機は放ち、避け続ける。
傍目からその光景を目撃したなら二機の実力は拮抗している、そうとれるような互角の射撃戦が数分もの長い間展開されていた。
だが、実際はそうではない。
(冗談きついぞ……コイツ、無茶苦茶だ)
対峙した瞬間から付き纏っている嫌な感じが一向に去る気配をみせないことからくる苛立ちを、祐一は強引に抑え込んだ。
危険が迫った時に決まって感じる勘――自己アラームが、誤報かと疑うまでの凄まじい警鐘を続けている。
交戦開始十秒もたたないうちに、それが妄想の類ではないことを嫌でも知ることになった。
手強い。
とにかく圧倒的に手強い相手だった。
正規軍で使われているシミュレーションマシンがどんなものか祐一は知らなかったが、少年は水瀬家の戦闘シミュレーターにおいて一対一で戦える機動兵器を、装備兵装にもよるものの量産型ゲシュペンストで全ランク制覇済である。
だが、このMk―XというMS・パイロットを前にはそんな自己レコードも霞む。
いくら高性能でリアルなシミュレーターといっても所詮、実戦とは違う……そう言われればそれまでなのは、祐一も理解しているつもりだ。
限りなく同じではあったが、死ぬとか生きるとかは別にして決定的な違いというものがあると知ったのはここ最近。
決定的違い。
言葉に表すならばプレッシャーとでもいおうか、命の危険に晒された時等に装甲越しに伝わってくる圧迫感があるということだ。
これについてはシミュレーターでは経験したことのないものだった。
緊張や気のせいでは断じて無い。
特に、このガンダムと戦い初めてからのそれは酷いもので、もはやある種の強迫観念に近かった。
とりあえず、祐一が一つだけ断言できるのは、ガンダムパイロットの実力が自分よりもおそらく上だということだった。
順応力に自信はあるので、積極的にこの戦闘から学び、コーディネイターらしく能力向上を図るという手段もあったが、今回ばかりは相手が悪すぎる。
(ガチでやり合ったら、多分負けるな……)
Mk―Xはさっきから果敢に接近戦へ持ち込むべく機会を伺っている。
二機の戦いがミドルレンジの射撃戦に見えるのは、祐一の方で意識して相手を接近させていないからである。
紅いガンダムの基本性能はジンよりも確実に何段階か上だったが、それでもカノンの方が能力において勝っている。
その性能差故に可能な芸当だった。
距離をとっているのは、敵が射撃戦を苦手にしているからではなく、むしろMk―Xパイロットの射撃レベルは非常に高いものだ。
現に、全てザンバーで無効化していたものの、ガンダムの放つビームが何発かカノンにクリーンヒットしている。
サークルザンバーという攻防一体の強力な近接兵装を目にしながら、接近しようとする敵。
射撃戦では埒があかないということもあるだろうが、兵装で不利なところを向かって来ようとしているところをみると、白兵戦闘に余程の自信があるに違いない。
祐一自身、どのレンジにおいても特に苦手意識があるわけではなかったが、ワザワザ敵の土俵で勝負する必要もない。
フォトンライフルで応戦し、直撃弾はサークルザンバーで防ぐ現状が最良。
距離を保ち、射撃戦に特化するのが一番の安全策と判断していた。
無論、受け身のまま安穏と現状に甘んじているつもりはない。
危険極まりない行為だったが、直接Mk―Xを抑え込むことさえできれば活路はある。
大体にして、相手はEFAである。
敵軍のザフトとは違う。
本来なら戦う必要などないのだ。
この戦いはザフト部隊殲滅戦の延長線上で起った完全な誤解。
が、このガンダム部隊は散々ぱら通信を試みたものの、完全に無線封鎖しているのかまったく応答してくれない。
(こっちはどう見ても新型ヒュッケバインだろうが! ……ちょっとは考えろよな)
ザフトのMS部隊の真っ直中にいた祐一達の運も悪いのだが、この攻撃に際し余りにも熟慮が足りないというものだ。
カノンについても鹵獲機だとでも思っているのだろうが、まったくもって相手パイロットの顔が見てみたい祐一だった。
とにかく、アークエンジェルの攻撃に向かったであろうZプラスや、向こうで戦っているキラのストライクのこともある。
誤解さえ解くことができれば、戦闘は終わるのだ。
完全に戦闘へ頭が飛び殲滅思考へ突入していたキラとは逆に、祐一はもっとも手っ取り早い解決方法を模索していた。
そうしている間にも刻は移ろい往く。
場は、突然動き出した。
Mk―Xが射撃を継続しつつも更に距離を取り始めたのである。
「後退してくれるのか……いや違う、これは!?」
フォトンライフルの有効射程範囲外へ下がった紅いガンダムが背部から何か射出するのを、カノンの拡大モニターが捉えた。
辛うじて視認することができたそれは、ワイヤーを引きずりながら疾駆する二つの円盤形をした物体。
色こそ異なるが、祐一はその円形物体を知っていた。
水瀬家のシミュレーションデータで最も手強いMSはドーベンウルフという名称の機体なのだが、この円盤はドーベンウルフが使用する兵装と酷似している。
インコム・システム。
有線ガンバレルと同様の移動砲台によるオールレンジ攻撃を可能とするシステムだが、旧時代の技術であるこの兵器は難解でニュータイプ並の反応速度が無ければ扱うことが困難なガンバレルと異なり、制御CPUの占有範囲によっては常人にも使用できる準サイコミュ兵器である。
制御の大半をCPUに委ねているためか軌道が二次元的なところへ留まるのだが、ファンネル等のサイコミュ・オールレンジ兵装よりも動作が複雑ではないとはいえ、そんなことは救いには成り得ない。
なぜなら、あらゆる方向から攻撃を仕掛けるオールレンジ攻撃に対応できるようなプログラムが、現行においてザフト、地球軍共に存在しないからだ。
それ故にオールレンジ攻撃の回避にはパイロットの高い技量と、一定以上の機体性能が要求されるのである。
ザフトのMS部隊がガンダム小隊と遭遇後、数分のうちに半数以下になった理由がここにきて祐一にもようやく理解できた。
いかにパイロットの技量と機体性能が高いとはいえ、たった数機で大部隊を半壊に追い込むのにはそれなりに時間が掛かるはず。
間違いない。
EFAのガンダム小隊は遭遇の直前、先制してオールレンジ攻撃で敵の数を減らしたのだ。
ザフトの兵士達がいくら優秀といっても、インコムを前にまともに対応することができたのは少数だろう。
大半が何が起ったのかわからないまま、無酸素地獄に放り出されたに違いない。
(あれだけいたザフトの連中が一瞬でメタメタにされたってことは、コイツだけじゃなく黒いのもインコム持ちか? おいおい、まずいぞ。さっさと終わらせないとキラがやばい……!)
シミュレーター経験のある祐一と違い、キラは練習もマニュアルも無しについ先日初めてストライクを動かしたと言っていた。
まだ数日ではあるがそんな状態で実戦を続け、敵を倒し、生き残ってこれたのだから、コーディネイターという以前に天才肌のパイロットとしての素質があるのは確かだろう。
だが、オールレンジ攻撃は通常戦闘のそれとはワケが違う代物である。
ストライクがまだ無事なことはセンサーで確認できているが、これ以降もそうだとは限らない。
キラが無事なうちに、一刻も早く戦闘を終わらせる必要があった。
膠着状態を打開するには、今の機会をおいて他には無い。
(ぐぅっ!!)
カノンの動きを牽制するべく、距離があるにも関わらずMk―Xがなおもライフルのビームを雨の如く降らせてくる。
インコム射出時に起こる機体の張力硬直を熟知した上での補完行動。
オールレンジ攻撃を行ないながらも、他の行動を的確に行えるところをみると、パイロットはコーディネイターかニュータイプか。
(……? この状況、前にも何処かで――)
自機に向かって二つの紅い攻撃端末が突進してくる、こんな状況を体験したことがあるような――
一瞬、そんな思いに囚われる祐一。
シミュレーターでの戦闘を思い起こした過程での副産物だろうか。
こんなものは気の迷いにすぎない。
既視感ともいうべきそれを、頭から振り払いインコムの接近に備える。
インコムは端末内部に誘導用のワイヤーが巻かれており、これを繰り出しながらパルス状の推進軌道を行っている。
ワイヤーはたるまないように常に張力が掛かるようになっており、インコムが方向を変える時はリレーインコムと呼ばれる一種の錘をワイヤー上に残し、それを基点として方向転換を行なっている。
記憶は定かではないが、軌道の修正はそう何度も行えるものではなく、おそらく十に届かない回数が限界のはずだった。
また、砲台のエネルギーはワイヤーから常に供給されているわけではなく、ビーム発射は三、四発のみ。
撃ち終った後は背部ラッチで充填を済ませなければ、再攻撃はできない。
弱点とは言えない特性だったが、役立つ知識なことに代わりはなく、知っているのと知らないのとでは雲泥の差だ。
タイミングを誤らなければ、チャンスは十分ある。
ヒュッ…… ヒュッ……
紅の砲台がワイヤーを引きながら、カノンの後方へと周り込むように虚空を滑走する。
未だビームはMk―Xからのものだけ、インコムからの発射は無い。
(まだだ、もっと引き付けろ……もっとだ)
そして、リレーインコムをワイヤー上に置いての軌道変更。
二基のインコムが互いを対に反対の軌道を描いていく。
一回。
二回。
三回――。
(今だっ!!)
左下方、後方右上。
同時に生まれるビーム光を感じるよりも僅か前、祐一はフットペダルを一気に踏み込み、サークルザンバーを展開したままのカノンを前方で動きを止めたままのMk―Xへ向かって突進させた。
閃光が背後で数回、宇宙空間を裂きカノンのスラスターから放出される光芒の軌跡を焦がしたが、白いPTはインコムの存在を完全に振り切って真紅のMSへと接近していく。
使用の必要が無いフォトンライフルは、すでにラッチへ納めている。
Mk―Xのビームをサークルザンバーで弾きながら、カノンはその距離を確実に詰めていった。
「インコムシステムを使うために距離を取ったのが裏目に出たな。これだけ間合いがあれば、そっちがインコムを戻す前に十分近づけるぞ」
祐一が感じていたプレッシャーの質が変わったことから、Mk―Xのパイロットもその意図に気づいたようだ。
インコムを射出している最中は、ワイヤー張力のためにMk―Xは行動を制限される。
正面から来るビームはサークルザンバーの光波で防げばいい。
警戒するとしたらインコムだが、戻している状態での不安定な射撃精度ではいくら背後からといっても、カノンを捉えることはまずできない。
ラッキーヒットを期待するなら使ってくるかもしれないが、どうやらMk―Xのパイロットはリスキーな行動をとる趣味が無いらしい。
ビームライフルが意味を為さないとわかると、Mk―Xは腰部のビームキャノンを腕部へ直結させた。
「ぐあっ!? よりにもよってサーベル二本か……コイツ、殺る気満々だな」
ビームキャノンを射撃モードから近接モードへと変換させ、両腕部に光の剣を構えた真紅のMSは魔神さながらだ。
よほどカノンを沈めたいらしい。
だが、向こうがその気でも残念ながら祐一にそんな気は無かった。
チャンスは一瞬。
失敗すれば命は無い、おまけに例え成功しても死ぬ可能性がある。
もっとも成功すれば全部まるく収まる……かもしれないのだ。
とにかく、多少のリスクを負うのはこの際仕方がない。
「おおぉぉぁっ!!」
みるみるうちにMk―Xが迫ってくる。
もっとも、最大加速で迫っているのはカノンなのだが。
特攻するカノンを迎え撃つべく、二本のビームサーベルを構えるMk―X。
そして、二機が互いの近接戦闘距離に達しようとしていた直前、祐一は展開していたサークルザンバーの光波を――消失させた。
突然の行動に、てっきりサークルザンバーを叩き付けられると思っていたMk―Xのパイロットは完全に意表を突かれたらしく、僅かながらも操縦に迷いを生じさせる。
カノンの装甲越しに、ギリギリで通過していく必殺の一撃を感じ取り内心冷や汗をかきながら、敵機の眼前で機体を沈み込ませるような軌道を行ない、ビームサーベルの斬撃を見事にやり過ごす。
そして、今度は真下から突き上げるようにマニピュレーターを操作しつつ、カノンをMk―Xへ突貫させた。
腕部を前面に押し出しての文字通りの突撃だ。
体当たりによる衝撃によって、コクピットが激しく振動したがまったく気にしない。
再度振り上げられた腕部をどうにか押さえ込み、押し相撲の状態へと持ち込む。
出力勝負では負けていないようだったが、当然のことながらこんな状態を続けていては戻ってくるインコムに狙い撃ちされて終わりである。
これ以上、意味の無い殺し合いに付き合う義理は無い。
これまで梨の礫だった回線を改めて開くと、祐一は大きく息を吸い込み、そして叫んだ。
「敵か味方か確認もせずに先制攻撃とは呆れたヤツだな、このイノシシ野郎――――!!」
祐一のとった手段は俗に言う接触回線。
通称“お肌の触れ合い回線”と呼ばれているそれは、機体同士を一時的に接地させることで互いの意思疎通を図ることができる非常手段である。
これならば、無線封鎖を行なっていても言葉を直接伝えることができるのだが、敵対している者への行動としてはかなりリスクが高いことだけは確かだった。
相手が聞く耳を持たなければ、そこで話は終わりなのだから。
閑話休題。
とりあえずだが、祐一の説得工作……もとい、一方的すぎる相手への不満を受けての逆ギレ雑言は数分間続き、Mk―Xとの戦いがそれ以上継続されることはなかった――。
◇
トリコロールのガンダム“ストライク”と闇の翼を持つガンダム“SORA”の戦いは、おそらく互いのパイロットが当初予想もしていなかった方向へともつれ込んでいた。
再びスマートガンを連射モードに変更し、牽制の速射を加えてくるSORAに対し、ストライクは向かって来るビームを危なげなく回避していく。
SORAの射撃は正確無比であり、つい先程までは四発に一発はかわしきれずシールドで防いでいたのだが、ここ二分もの間はクリーンヒットを受けていない。
キラには、相手の攻撃が完全に視えていた。
回避プログラムに合わせた行動をとるまでもなく、手に取るように敵の攻撃が読めるのだ。
身体の内側で何かが弾けた……そう感じた瞬間から、キラの視る世界全てが変貌を遂げた。
黒いガンダムの腕部や砲身の細かな動き、銃口から発射される粒子ビームの残照、自機の鼓動、エールスラスターより噴出する光芒の軌跡――それら全ての事象が同時に知覚され、理解できた。
必要に応じて突如訪れる、コマ送りのような不思議な時間。
まるで、自分だけが違う刻の流れの中にいるような感覚だ。
『とっておきの秘策――そう、それはイマジネーションの応用編、発想の……逆転だ。逆境でも、発想を逆転させれば気分的に楽になる可能性もあるってことさ』
逆境の時こそ発想を逆転させろと祐一は言っていた。
言われた時、キラはそれを単なる気休めの言葉と受け取ったのだが、今ならそれが気休めだけではなく、一応は理に適っている側面を持っているのだとわかる。
少し前まで人生最大の逆境に立たされ、一寸先はまさに闇だった。
機体性能、パイロットの技量、双方で劣っているために勝機が見出せない状況下。
本来なら絶望し、死を待つだけ。
だが、発想を逆転させて考えてみれば実に単純なこと。
機体性能が劣るのは、さすがにどうにもならない。
MSが進化して強力になるわけも無いし、バックパックの高機動換装も相手が手強すぎて不可能に近いのだから。
ならば、もう一つの方はどうだろうか?
パイロットの技量が劣る場合はどうすればよいのか。
こちらの答えは簡単だ。
機体性能に壁があるなら、性能面を補えるぐらい乗り手の技量が上がればいい。
(相手は同じ人間なんだ。向こうができることを同じようにやって、ストライクの操縦に応用しすればいい。ぼくはコーディネイターだ……だから不可能じゃない、やらなきゃならないんだっ!!)
目醒めたばかりの超感覚をフルに用いて敵MSの攻撃、防御両面で動作を完全にトレース。
こちらの技術として持ち得るか、ゼロコンマゼロ数秒の間に脳内で検討、比較、想定を行なう。
フットペダル及びコンソール、レバー類等付随計器を用いて機微のチェックを繰り返し、キラは得たものを貪欲なまでに、確実に自分の技術へと変えていく。
祐一の高い状況順応能力よりも更に上を行く急激な成長。
一流のアスリートが試合中に相手の技術に引っ張られ、試合を行ないながらも飛躍的に能力を向上させることがあるが、キラのやっている行為はそれを超越したものだった。
キラは自分が逃げまどうだけだった数分前とは明らかに違っているのを感じていた。
更に操作チェックの過程でエールストライクガンダムの全てを識り、必要ならばOSを書き換え、限界性能を引き出す術も手に入れている。
なるほど、黒いガンダムと比べると確かにストライクは全てにおいて劣っている。
劣っているが。
それは、戦えないほどのものでもない――!
「はぁっ!!」
雄叫びと同時に騎手が馬へ鞭を入れるが如く、フットペダルを蹴るように踏み込む。
パイロットの操作を受けエールスラスターが光芒を噴射、ストライクが矢のような速度でSORAへ向かって突撃した。
火力に差があり過ぎるため、中距離以降の撃ち合いではまるでお話にならない。
勝負を賭けるのは近接戦闘。
当然、接近戦も相手の土俵だということはキラも理解している。
それでも装備にレパートリーがある分、射撃戦よりはましだ。
なにより敵はこれまでの戦闘で、キラとストライクの実力というものを把握し、格下と認識しているはずである。
おそらくは相手にとって得意な接近戦での格下との戦い……そんな心の余裕を衝き生まれる隙を狙う。
勝機はそれ以外に無い。
なお絶え間なく襲い続けるビームの嵐を、バーニアの微調整のみで縫うようにかわし肉薄していく。
ビームが何処へ発射されるのか、どう軌跡を辿るのかが手に取るようにわかる。
真正面からの攻撃など、もはや通じはしない。
迫るストライクに何かを感じたのか、スマートガンをラッチに納めサーベルを抜き放つSORA。
右腕に生じた青白い光の刃が煌々と闇を照らし、袈裟懸けに振り下ろされた。
SORAはストライクよりも一回りほど大きく、そのため制空権に入るのは敵の方が先だ。
それを逆手に取る。
カウンターが始まる瞬間、フットペダルを踏み戻しまたすぐに踏み込んだ。
強烈な制動が掛かり、身体が押し潰される程の重圧に見舞われる。
常人ならば訓練された兵士といえどもただではすまないだろうが、キラにとってそれは耐えられない程の力ではなかった。
コーディネイターとしての強靱な身体能力によって視界がブラックアウトすることもなく、ストライクは間合いの境界ギリギリで斬撃の外側を左へ時計回りに避けた。
あまりにも呆気ないほどに策が成功し、無防備な敵機の側面を視界に捉える。
(かわせた? いけるっ!)
攻撃モーションの間に生じた空白の時間。
敵の死角へ回り込むように回避を行ないながら、一方的に攻撃できる機会が訪れたかに見えた。
が、次の瞬間。
「な……っ!?」
完全にかわしたはずのビームサーベルが翻り、追尾弾のようにストライクの右側面から襲い掛かった。
瞬時に知覚した情報を元に対応、攻撃に移ろうと振り上げたビームサーベルを咄嗟の楯へ変え、斬撃に備えるキラ。
バシィィィィッ……!!!!!!!
横一閃、サーベル防御が間に合い、戦闘空間全体に反響するかのような収束場同士の激突音と共に、パワー負けしたストライクが弾かれたように後退した。
まさに紙一重。
あのまま攻撃を続行していたら胴体を両断されていたところだ。
反応できたキラの能力も異常なものだったが、敵も同様。
SORAは、まるでストライクの回避方向とそのタイミングを知っていたかのような攻撃軌道の変更を行なった。
可能性としてあげられるのはSガンダムのパイロットもまた、今のキラと同じような通常とは異なる特殊な感覚を持ち合わせているということ。
あり得ないことではない。
コーディネイターやニュータイプを有するEFAなら、相手パイロットがそうである可能性は低いとはいえないだろう。
姿勢制御を行ないながら、キラは改めて眼前の黒い死神を凝視した。
(? なんだ――!?)
夢か、現か。
キラはそこで信じられないものを視た。
暗い闇の空間を挟み、黒いMSの中心に座る男の姿を。
視えるからにはおそらくパイロットなのだろう、黒いTシャツを着た青年がキラにその眼光を向ける。
異様に目つきが鋭いのが印象的だった。
敵の身体を射抜くような気概が、視線に乗って伝わってきた気分になり自然に身体が震えた。
同時に、ここまで感じた事のない圧迫感を覚える。
戦意の高揚した今のキラに恐怖は無い。
それは、強大なプレッシャーを受けての戦慄。
祐一が強敵や危機的状況下で感じるものと同様の感覚だ。
目をこらすと、宇宙空間に座る黒シャツの青年を中心に青白い焔のようなものが立ち上っていた。
まるで青年を護るかのように周囲を取り巻く力の波が、彼の傍らで人の像を形創る。
明確な形となった存在は、一対の闇色の光纏う翼を持った長い黒髪の少女。
寄り添うように青年の肩を抱く人外の美貌を持つ超越者は、怒りを秘めた瞳でキラを見返し告げる。
『そなたにこのSORAはやらせぬ……!!』
スピーカーではない、直接キラの頭の中に幼さ残る少女の声が響いたのと刻同じくして、世界が本来のものへ立ち戻った。
再び、機動兵器同士の戦いへと。
幻聴か否かの判断をする間もなく、視界の先にある闇の死神が動き出した。
迎撃体勢を整えたSORAが、左腕でサーベルを構えたままビームスマートガンの銃身をストライクへ向けた。
「くっ!」
間合いが近いにも関わらずそんなものを使おうとする意図はわからなかったが、何か薄ら寒いものを感じ構えを崩さずイーゲルンシュテルンを起動させる。
ストライク頭部の内蔵型自動砲塔から、75ミリバルカンが適正射程内の敵に対し雨のように降り注いだ。
当然ながら牽制だ。
メビウスのような小型MAではあるまいし、こんな豆鉄砲でSORAを倒せるとは流石に思ってはいない。
だが、これだけ至近からの攻撃さえも黒いMSは余裕のある動きで回避してみせた。
SORAが次の行動への回転数を徐々に上げていく。
ショートレンジに間合いをおいたままの闇色の機体が、周囲に複数の物体を射出した。
無造作に周囲へ撃ち出されたのが三、四、六、八……十基。
うち四基は、ガンダム本体と直結しているようだ。
独自の軌道でストライクを取り囲むように展開していくそれら全てに、意思めいたものを感じた。
(何を、するつもりなんだ)
得体が知れなかったが、ここでペースを乱すわけにもいかない。
敵がスマートガンなら、こちらもビームライフルで応えてやる。
スマートガンは強力な分、射撃時にそれなりの反動がある。
今のキラなら正面からの射撃は、それほど脅威ではない。
それぞれの意志を受けストライク、SORA双方の銃口が同時に火を吹いた。
エールストライクの機動力を生かし、連続で発射される光の波動を軽快にかわしながら、ビームライフルを連射する。
もちろん全て当てるつもりで撃っていたが、あくまで相手はエース級だ。
レンジが近いとはいえ、これまで通り向こうも避けるに違いない……何処かでそう思っていたのが、連続発射した四発のうち二発が直撃することを意識下で感じ取り、思わず思考を止める。
(直撃する……こんな簡単に?)
苦戦した相手にしては、あまりにも呆気なさ過ぎる――しかし、そんなキラの思いはSORAのコクピット付近でビームが弾かれた瞬間、簡単に崩れた。
状況の変異はそれに留まらなかった。
緩やかな時間の流れの中で戦闘宙域全てを知覚した時、黒いガンダムの放ったモノ達が一斉に牙を剥いたのである。
キラの脳裏に浮かんだのは、ストライクを囲むようにして形成された光の檻ともいうべき光景。
檻を結ぶ線が、トリコロールのガンダムを縫いつけるように貫いている。
現状の回避行動ではイメージ通りになる……何故そんなものを連想できたのかは不明だが、考えるよりも身体が動いた。
発端はビームスマートガンの三発目。
回避した光の矢が、ストライクの背後で二度偏向し背部下方より襲い掛かった。
まったく同時に、その同一角上にて何もない空間より生まれる無数の光。
更にスマートガンの発射終了後、一呼吸空ける間もなくSORAが四門のビームキャノンを開放した。
縦横無尽に宙を薙ぐ光の矢。
その様相はまさに結界だ。
先読みが功を為しビームライフルの銃身を灼かれながらも、ストライクは光の中を縫うようにして回避してみせる。
死線の連続に息をつく間もない。
SORAの攻撃は尚もやまなかった。
あり得ない角度からの多重攻撃から辛くも生き残ったストライクに対し、更なる災厄が襲いかかる。
「ミサイル!?」
先程、SORAが射出したものが突如動き出し、それぞれがまったく別の死角から迫ってきた。
交戦開始の折、ビームスマートガンの光にストライクを押し込んだものの正体、サイコミュミサイルだ。
キラは知識が無いながらも、今までの状況からその兵装についての推論を帰結させ、回避不可能と結論付ける。
キラ自身が攻撃を読めても、ストライクがその反応速度に追いつかないためだ。
できることは限られるが、足掻く以外に無い。
覚悟を決め、一発目に無用の長物と化したライフルの残骸を投げつけると、たちどころに小規模な爆発が起こった。
通常の機動兵器ならば十分撃破可能な威力。
誘爆を期待するも、ミサイルは意思を持っているかのように閃光を避け、火球の向こうのストライクへ向かって正確無比に突き進み、着弾した。
「――っ!!」
計五発のミサイルが次々に突き刺さり、連鎖爆発を引き起こす。
機体が粉々になるような衝撃がストライクを衝き揺らした。
並の機体ならば即、死へ繋がる規模の破壊現象。
本来なら終わりのところだが、ストライクには物理攻撃を無効化するPS装甲が備わっている。
ダメージはフレームへの軽微なもののみ、小破にも至っていない。
大爆発の中から押し出されるように、ストライクが飛び出した。
完全に仕留めたと思っていたのだろうか、SORAは攻撃態勢を解いていた。
爆風を目眩ましに、とにかく前へ。
しかし、訪れた最大のチャンスをものにするべく、ビームサーベルを引き抜いたその時、ストライクの鮮やかなトリコロールが彩を失い灰色へと変色した。
「エネルギー切れ!? くそっ!」
コンソールに目をやると、エネルギーゲージが底辺をまわっていた。
内在エネルギーの低下を受け、PS装甲が解かれたのだ。
抜こうとしたサーベルは一瞬、ビームを形成したものの出力を確保できないのか立ち消えてしまった。
今更、止まることなどできない。
即座に兵装変更操作を行なう。
サーベルを納め、腰部ラッチから飛び出したアーマーシュナイダーを構える。
SORAは動かない。
武器を持たないまま、強襲するストライクへセンサーアイを向けるだけだ。
(勝った――)
無防備な敵を前にして、甘えがあったのか。
抜身の刃を機体中央に向かって正確に叩き込んだ瞬間、ストライクは激突の衝撃に見舞われた。
(……な!?)
スクリーン一杯に黒いガンダムが映っている。
これ以上ないほどの至近距離だ。
ディアクテブモード下のストライクは、PS装甲に限らず全てに置いて性能面に支障を来す。
それは機動力においてもいえること。
キラは必殺の一撃を見舞ったつもりだったが、実際は今までの三分の一未満の機動での攻撃であり、SORAのパイロットにとって回避は造作もないことだった。
その後、突き出された腕を脇下で挟み込むように取り押さえる。
ストライクは、SORAによって完全に取り押さえられていた。
通常の状態でも出力的に劣るのに、ディアクティブモード下のストライクでは話にならない。
もはや、逃れることもできない。
文字通りの終わりだった。
もっとも、今までの行動時間は無駄にはならなかったようだ。
高揚が絶望にとってかわろうとしていた……そんなキラの耳に、スピーカーから飛び込んできた声が届いた。
「こちら地球軍EFA戦術の鍵、マリオネットT! X105のパイロット、聞こえるか?」
最初キラは幻聴かと思っていた。
無線封鎖をしいていた相手から音声が届けられたことは、これまでになかったのだから。
「あ……」
「上から戦闘中止の指示が出た。……戦いは、終わりだ」
相手のパイロットは何を言っていいかわからずにいたキラに、ひとまず結論を伝えた。
戦いは終わった、その意味が頭の中で大きく響く。
「……はい」
キラはそう答え、力尽きたようにコンソールに突っ伏した。
緊張の糸が切れ、今になってどっと疲れが襲ってきたからだ。
SORAのパイロットがその後も何か言っていたようだったが、キラの耳には届いていなかった。
かつて経験したことのない疲労に誘われるように、ゆっくりと一時の微睡みへ身を委ねる。
後に“最強のコーディネイター”と謳われることになるキラ・ヤマトの、才能開花の先駆けとなったマリオネット小隊との遭遇戦。
アークエンジェル、マーメイド共に決定的損耗は無かったものの、この邂逅は双方にとって大きな意味を持つことになる。
時にC.E.71年1月29日の出来事であった――。
続く
第八話「強襲、マーメイド隊」
終了後のイベント達成及びデータ登録確認
第八話の主な戦闘の流れ
<戦闘を再開>
SORA、ザフト部隊と交戦……ジン×12 シグー×5 ジンHM シグーDA撃破
Mk―X、ザフト部隊と交戦……ローラシア級×1 ジン×6 シグー×4 ジンHM×2撃破
Zプラス、ザフト部隊と交戦……ローラシア級×2 ジン×2 シグー ジンHM撃破
デュエル、バスター、イージス、ブリッツ、シグー(クルーゼ)ガモフ、ヴェサリウス撤退
マーメイド隊、アークエンジェル隊と交戦開始
Mk―X、ヒュッケバイン・カノンに対し“ビームライフル”で攻撃
Mk―X、ヒュッケバイン・カノンに対し“ビームキャノン”で攻撃
ヒュッケバイン・カノン、Mk―Xに対し“フォトンライフル”で攻撃
Mk―X、ヒュッケバイン・カノンに対し“インコム”で攻撃
ヒュッケバイン・カノン=パイロット:相沢祐一、Mk―X=パイロット?に対し説得×3
Zプラス、アークエンジェルに対し“ビームスマートガン”で攻撃
アークエンジェル=クルー:ムウ・ラ・フラガ、Zプラス=パイロットに対し説得
SORA、エールストライクに対し“ビームキャノン”で攻撃
エールストライク、SORAに対し“ビームライフル”で攻撃
SORA、エールストライクに対し“ビームサーベル”で攻撃
エールストライク、SORAに対し“ビームライフル連射”で攻撃
SORA、エールストライクに対し“ビームスマートガン”で攻撃
ストライクEN50%以下キラ・ヤマト、SEED覚醒
エールストライク、SORAに対し“ビームサーベル(SEED)”で攻撃
SORA、エールストライクに対し“ビームサーベル”でカウンター攻撃
SORA、AIRシステム起動
エールストライク、SORAに対し“ビームサーベル(SEED)”で攻撃
SORA、エールストライクに対し“EXオールレンジ・アタック”で攻撃
エールストライク、SORAに対し“ビームサーベル&アーマーシュナイダー(SEED)”で攻撃
ストライク、ENゼロのためPS装甲ダウン
<戦闘終了>
Gα登場人物図鑑に
バルド・メッサー 軍曹 神尾観鈴 九条理沙
キラ・ヤマト(SEED)
折原ミサオ 国崎往人 神奈備命 遠野美凪
を追加予定。
Gα用語図鑑に
インコム オールレンジ攻撃 SEED
を追加予定。