四万十川のテナガ
流長196kmを誇る四万十川は、水質も良く日本有数の清流で、古くから漁が盛んに行われてきました。
生息する魚類も多く豊富ですが、中でもウナギやテナガエビ類の漁が盛んで、味も大変良いことから、毎年たくさんのテナガが漁獲されています。

そこで四万十川のテナガについて少し調べてみたので、以下の内容で進行していきます。

■3種類のテナガ
■流程分布
■生息場所
■年間漁獲高
■伝統漁法

3種類のテナガ
四万十川には以下の3種のテナガが最も多く生息しています。

・ミナミテナガエビ
・ヒラテテナガエビ
・テナガエビ

■ミナミとヒラテは両側回遊を行う種で、河川で孵化した幼生は、河口の塩度の濃い場所、または海まで下り、稚エビとなって川を遡上してきます。その期間は約1ヶ月くらいです。

■テナガエビは『汽水域』『河川静水域、湖沼』に分布する2つのグループがあり、『汽水域』のテナガはミナミとヒラテ同様の孵化、遡上をしますが、『河川静水域、湖沼』のテナガは、卵の中でゾエア(幼生)まで成長してから放出され、親エビと同じ環境で育つ・・・と考えられています。



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流程分布

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生息場所
ヒラテテナガエビ・・・・・瀬に多く生息。流水域を好む。
ミナミテナガエビ・・・・・淵や緩流域に多く生息。礫底や砂礫底にも生息。
テナガエビ・・・・・・・・・淵や緩流域に多く生息。

流程分布と生息場所を反映し、四万十川で漁獲されるテナガエビ類の大半は、ミナミとヒラテで占められます。

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年間漁獲高
四万十川でのテナガエビ類の年間漁獲高は30トン前後あり、ウナギや藻類に次いで多く、漁師にとって重要な水産資源となっています。
高知県内の主要8河川と比較すると、四万十川が30トン前後なのに対し、他の7河川は2トン以下と少ないのです。

■主要8河川
四万十、ニ淀、鏡、物部、安芸、伊尾木、安田、奈半利

■キロ単位
テナガエビ類のキロ単位は時期や年によって変動しますが、大体2000〜5000円です。
平均で3000円とすると、年間漁獲高は約1億円となるので大きな収入ですね。

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伝統漁法
■柴漬け(テナガ類、ウナギ、魚)
葉の付いたままの枝を束ね、水中に沈める。
何日か置くと枝や葉の隙間にテナガやウナギ、カニ、魚等が住み着くので、柴漬けを上げ、大きな受け網の上で振るうと、獲物が落ちてくる。

■コロバシ(テナガ、ウナギ)
テナガ用とウナギ用があり、今は塩ビ製の筒状の仕掛けを使う。
テナガ用は径10×40cmくらい、ウナギ用は径4×70cmくらいの物を使い、入り口には戻し、出口には網を張ってあるので、一度入れば出られないようになっている。セルビンと同じ原理。

■石黒(ウナギ)
岸近くに1.5mほどのすり鉢状の穴を掘り、その中に20cmくらいの石を隙間を作りながら、2、3段積み上げる。
更にその上に5〜10cmくらいの小石をピラミッド状に積む。こうしてできた石の山を『石黒』と呼ぶ。
満潮時に石黒を解体し、囲い網に獲物を追い込む。

■ゴリガラ曳(ヌマチチブ)
ヌマチチブの稚魚をゴリと呼ぶ。
そのゴリを狙った漁法で、サザエの殻を何百個も吊るしたロープを両端の人が上流から下流に向けて曳き、サザエの光と音に驚き、ゴリが逃げ惑う。
ゴリは佃煮や卵とじにすると美味。管理人も唐揚にして食べたことがありますが、かなり美味!でした。
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