はじめにひとこと
 北インド古典音楽

ムガール朝の宮廷音楽として発展した音楽で、現在ではインドのみならず世界中で多くの人に親しまれています。
インド音楽は、基本的に旋律の音楽で、音をくゆらすなど独特の装飾によって表現されます。西洋音楽の和音(ハーモニー)にあたる概念はありません。
季節や一日の時間帯など、自然の流れともかかわりの深い音楽です。
「春」「雨」「夜明け」「月光」などのムードをもった、さまざまなロマンティックなメロディがあります。
日本の「こぶし」や人の声のように曲線的な歌いまわしは、西洋音楽とは異なる大きな特徴のひとつです。
シタールとタブラの演奏者は、メロディとリズムそれぞれの伝統的な音楽のルールをもとに、感性やひらめき、テクニックを駆使し、かけひきしながら、即興的に演奏を展開していきます。
ゆったりとした甘美さと、手に汗握るスリリングさ、芸術性とゲーム性をあわせもった音楽です。
メロディ 「ラーガ」について
「ラーガ」は、「心を彩る」というサンスクリット語に由来しており、西洋音楽の「メロディ」や「曲」にあたるもので、音階の型ともいえます。
「ラーガ」には数多くの種類があり、そのひとつひとつが異なったキャラクターをもっています。
それぞれのラーガには名前があり、使う音、強調する音、音の動き、特徴的なフレーズ、演奏されるべき季節・時間帯や天候、さらに愛情・喜び・不安・敬虔といったムードなどが特定されています。
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リズム 「ターラ」について
西洋音楽の「リズム」にあたるもの。
さらにいえば、一定の拍節をもった「リズム・サイクル」のことです。
それぞれの「ターラ」には名前があり、独自のリズム・パターンをもっています。
一週間が月・火・水・木・金・土・日の7日間で構成されていて、それが何度もめぐるのと同様に、それぞれの「ターラ」は種類によって一定のリズムパターンをもっています。
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 演奏の構成
アーラープ 導入部主奏者の独奏です。
ひとつの音から他の音へ、ひとつのフレーズから他のフレーズへ、低い音域から高い音域へと、ゆったりと展開していきます。
ターラによる制約はなく、メロディのみで即興的に展開し、ラーガの特徴を示していきます。
                 
ジョール アーラープに続く独奏部で、テンポ感があり、さらに複雑に展開します。
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ガット ここからはタブラも加わっての、ターラをともなう合奏部です。
ここではテーマとなるメロディ、またその変奏を、さまざまなワザを駆使しながら、即興的に展開していきます。
ゆったりとしたテンポで始まり、徐々にスピードをあげていきます。
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ジャーラ リズムを強調しながら、演奏者の限界に近いスピードにまでテンポをあげていきます。
どんどん盛り上げ最高潮に達したところで、演奏が終わります。
おなじラーガ・おなじ演奏者であっても、即興的に展開する音楽なので、 その時・その 場のムードによって演奏が異なります。
 いろいろな演奏をきいてみてください!


                                                
でも、あまり難しいことは考えず、思い思いにのんびりと、ね!
◎参考記事