「SPEED!」
作者 月読 嫦娥(つきよみ じょうが)
(作者に直接メールを送りたい方はこちらまで)
前書き(注意事項)
★主人公の思想は書いた人の思想すべてとは限らない。
★主人公の行動は書いた人もするとは限らない。
★女に対して書いてあることをすべて実行すれば口説けるとは限らない。
★これはすべての男女に捧げる。
★この話には男女それぞれにおいていくつか朗報なことが書いてあるが、すべては本人の言葉の受け取りの違いによって過ちを起こす可能性があり得る。
★この話によって読者の思考が変わるなり問題を起こすことになろうと書いた人は責任を負わない。
★読者の年齢制限、身分、性別、趣味、国籍、住所、電話番号は問わない。
★これを無断で使用してはいけない。
★これを読んで、書いた人を発見しても後ろ指を指してはいけない。
★賛美は良い。
★これを読んで性への関心が高まってきたとしてもすべて間に受けてはいけない。後は専門書を読むことをお勧めする。
★これを読んだ機会に強姦、輪姦、ストーカー、乱交パーティ、ナンパは禁止とする。
★口説くのは良い。
★馬鹿につける薬はない。
・・・ Please open the door・・・
NEXT→
「SPEED!」
〜手持ちのカードがなくなるまで〜
はぁ、この頃可愛い男の子が多すぎるのよねぇ。
そう思うのは私だけ? 可愛いっていうのはさぁ、ただ単に目がくりっとしてて肌のキレイな子ってだけじゃあないんだなぁ。女の子に甘えて甘えまくって勝手に胸の谷間にうずくまって勝手にモノがっちがちに勃起させて感じてる奴っていうのぉ? そういう男が多いって思うんだわぁ。大体ねぇ、今の日本男性陣はだめだね! なんでこの頃の野郎どもは女の顔色見てノコノコと生きてる奴が多いんだぁ? えぇ? 「女の子にそんなこと出来ないよ・・・」ってな感じの男は女に振り回されて一生を過ごす、ってなとこまで先は見えてんのさ。んで、それに一生気付かず気持ちよ〜く、それでいてあっさりと死んでいく。いい様だなぁ旦那。
あ、あとさぁ、前戯が短い奴も同じぐらいヤだね。聖域が濡れたらもうOK! じゃあ、話にならないやん。前戯で一回イカせとかなきゃ女だっておもしろくないって。「イく」振りする女がいるのはさぁ、男に原因があるんだよ。たまにさぁ、私が相手してる男の中で「声だして」とかほざく奴がいるんだけど、それだって「感じられないのにどないして声出すねん!」って腹立ってくるでしょ。ほんとに感じてたら女だって喘ぐわよ。んでまぁよーするにぃ、じっくり愛してやるんも大事なのよ。膝ががくがくになるまで一晩中・・・ってなことを男に期待する女の子も少なくないんだから。この際だから教えといてあげるけど、全国の男性陣! よく聞きな! セックスってのは男の勝負は三分間よ! 三分間の前戯のやり方でうまいかうまくないかが決まってくる。まぁ三分間で終わらせる奴も駄目だけど、そこが決め手になるってことよ。そんなこともわからないヤな男が多いから、私がいっつも相手を誘う方になるんじゃないかぁ。女っていうのは、体に触れることから始まってあらゆる刺激を求める生き物なの。色々尽くしてくれなきゃヤだ! っていうね。それに比べて、男は目の前で裸になりゃなんとかなるよ。たまぁに悩殺してやるんも大事だとは思うけど。全く、追いつめられて犯されるっていうスリルを経験した女ってぇのは最近の子じゃあ少ないんじゃないかなぁと思うわけよ。少なくとも私はそんなこと味わった経験がない。あーあ。それも押しの強くて誘い方も完璧な私が悪いんだけどさ。
性欲めちゃ真っ盛り!(女がこんなこというのもどうかと思うけど)の私は未だに男が作れない。まぁなんでかってのはこんな性格から想像すれば大体わかるっしょ? そ、ご察しの通り、数え切れない男女行為を楽しんできたおかげで心にぐっと来る恋が出来ないでいるのよ。確かに初体験を中一で済ましてる私もどうかと思うわよ。まぁあれは物好きな男子共が悪いんだわぁ。手加減無しで、しかも集団で独りのか弱ぁ〜い女子につっかかって来られんのはたまったもんじゃないっしょ! だって、次々と相手はブリーフ脱いでいくじゃん。んで、どうしていいかわからなくて怯えてるモノ知らずの下口に数人の男根をズコズコ押し当てられたらどうよ? あのせいで、数人の男根に感じるどころかかなり穴が広がっちゃって痛みが麻痺しちゃったんだから。まぁそのおかげで出来ないってわけじゃあないんだけど、今は純粋な恋よりも若いうちじゃないと出来ん性行為だけをを楽しんでるのよ。
いい? この私の声を聞いてる女どもに言っとくわぁ。顔とか見た目で男を判断しちゃあいけないよ。大事なのはぁ、いかに女を誘うのがうまくてぇ、甘え上手でぇ、性格が自分のタイプでぇ、あっち方面で自分の体が相手を感じられるかってことよ。そりゃねぇ、肉体関係で結ばれた関係で縛られたくないって人もいるかもしれないよぉ? 純粋に、誠実に、心と心のお付き合いを・・・。でもこんな気持ちいい経験を体で感じず萎えた体になって衰えていくっていうのがすっごく悲しいと思うのぉ。あーんっもう可哀想すぎて涙でちゃうわぁ。何事も経験よ? お嬢ちゃん。男嫌いなら女同士でそれぞれの聖域をその白く細い指で掻き回しまくるっていうのも悪くないんじゃない? 私はそんなお誘いごめんだけどね。そりゃ、私だって、可愛い女の子は超好きだけどぉ? なんかさ、純粋そうで可愛くて、気の弱そうな女の子が淋しそうな顔してたら後ろからぎゅって抱きしめてスカートのチャックなんか降ろして下着の上から聖域を触りたくなっちゃったりなんかするけどさーぁ? ・・・ってちょっとそこ、「やらしー」なんて言ってんじゃないわよ! 男の子も女の子もこういう心理は当たり前。やらしいって思う人の方が変わってるわよ。でもそれとこれとはまた別の話なんよ。同じ体いじくったって面白くないじゃん。無表情な男をいかにいじって感じさせるかっていうのがたまらなくいいのよねぇ。んでそのいっちゃってる表情が見られてぇ、初めて誘いがいがあるって思えちゃう。うふふっ♪ いかに誘っていかにいかせるか。人間の野心を動かして動かされることほどの快感はないんじゃない? ・・んっ・・ああぁっ・・・そんなこと考えてたら女でも下半身疼いちゃうのよねぇ。 私みたいな女を攻めてくれる男を心の底から希望するわ。私の聖域を深く深く深ぁ〜く突き刺して極上の痛快を残してくれたらご褒美をあげる。貴方のモノとねばった貴方の精液と、絡み合う女の舌の感触なんてたまらなく感じると思うわよ。ねぇ・・・?
★★★
さて、私の通ってる大学には男の数の方が多くてぇ、女の子に縁がある人もとことんいるんだけどぉ、案外、女に縁のない奴が多いのよ。だから私とかの女の子も誘いやすいわけだけど、さっき言ったようにぱっとしないんだよね。みんな。一回か数回やったら、「はい、さいなら」よ。だから学校内の男を誘うのと、外の男を誘うのでは結構違いが出てくるのよね。一回やっておしまいってのも、大学内だったら顔会わすの気まずくなったりするじゃん。だから外の方が断然誘いやすいのよ。中には性行為を楽しむ仲と恋人同士の見分けが付かない奴もいるけどね。まぁそれはなんとかなる。そいつと二度と会わないわけだから。あ、そうそう。ちなみに私はこんなことしててもお金はもらわないんだ。どうせ私の体に値しない金ばっかりだろうから。「一兆円ならまぁまぁねぇ」って思ってる私に誰が金なんか渡すのよ? 十万ん〜? あほかぁ!! そんなちっぽけな金じゃあ、私は買えないんだよ! っていうのが私の考え方よ。世の中のソープ嬢エトセトラに見習って欲しいもんだわぁ。おおっと。どうやら余談がすぎたようねぇ。というわけで、この私が今のところいりびたってる研究室のメンバーを紹介しよう。
まずは一人目。三島 博之。(そういやぁ斉藤綾子の小説の中にもこんな名前の人いたなぁ。確か通称がエロゆきだったような・・・)顔はいいけどぉ、そこらの女捕まえてはばんばんやっちゃってるみたいねぇ。見たところ後輩が多かったわぁ。まあ今のとこキープしたいんはこの人。やらしい人が三度の飯より好きな私が狙うのは当然でしょ。
で、二人目は紫暮 朔馬。んーっ。この人についてはよくわかんないんだよねぇ。いっつも独りでいるから同い年の人に聞いても「?」としか言ってくれないし。色白くて細い人。あとは・・・クールな人かなぁ。
三人目。浅海 駿。スポーツ好きの人〜。他の人から見たら結構小柄な人じゃないかなぁ。でも、油断してちゃあだめだよ。とにかくマゾって噂しか聞かないんだから。
そして、四人目は名城 桜。当然ながら女の子よ。私と仲がいいって言ったらそうなんだけど、めっちゃ明るい先輩。三島と同い年。3年生なんだよねぇ。二つも違うけど結構話合うし、そこらの同級生より気が合うんだ。まぁとにかく女の子は私と名城先輩の二人だけ。あとは男三人。
でも人って見た目はわかんないもんだよねぇ。私にとって予想外だったわぁ。あれは・・・。
八月某日。あのときの出来事。
「沙織ちゃん、貴方お財布は?」
「あっ! やっばー・・・机の上だーぁ・・・」
私が研究室に財布を忘れ、名城先輩には先に帰ってもらうように言ったあと早足で研究室に引き返した時のこと。私が勢いよくドアを開けた瞬間。時が止まったような気がしたわ・・・。お、おぉおとなしくて無口で影うすで有名な紫暮先輩がぁ!! あの、何にも興味なさそうにぼーっとしてる紫暮先輩がぁーっ! 右手で壁を押さえて、左手で自分のモノをいじっていたのだぁぁぁーっ!! あれはさすがにびっくりしたよ! と同時に、先輩の指に絡んでる精液を見た瞬間っ! 全身が疼いて感動したわっ! なんかそんなことやってなさそーな人がやってるってすっごい感動するのよぉ〜!! ていうか男の子は当たり前だよねぇ、そ・れ・く・ら・い♪ ああっ! どうしようっ! 今まで目にも止めなかった貴方が今はこんなに輝いて見えるわぁ〜っ! なんでもっとドアをゆっくり開けなかったのかしらっ! と思いきや、向こうはこっちに気付いてない? まぁドアの音を立てなかったからかもしれないけど。んでぇ、私はどうしてたかっていうとぉ、ぐちょぐちょ独りで性行為にいそしんでる先輩を見て、思わず呆然とそこに立ちつくしていた。っていうか観察って言うほうが正しいかしらねぇ、これ。生で見るの初めてだわぁ。うふふっ♪
「・・・・っ」
おやぁ? 声がまともに出てないなぁ。てぇことは感じてないのかなぁ? ううん、そんなことないわよぉ、いっぱい出しちゃってるもん。ってことはぁ、声を殺してるのかなぁ? ここ、研究室だもんねぇ。あ、もしかしたら私が見てるの知ってるかも。見られた方が興奮するっていう男の心理かしら? 本で読んだことあるし。その点、女は見られるのをかなり嫌がる。中には物好きなお嬢さんもいるんだけどね。あぁ、先輩の熱ぅい吐息が伝わってくるぅ〜。
先輩は絶頂に達した後、ようやくこっちを見た。いやーんっ、うまくいけば貴方のひそやか〜な行為をお手伝いしてあげたのにって私の下口が叫んでるぅ〜っ!! いつか! いつかいつかいつの日かぁ〜っ!! と熱く思いながら私は机の上に置いたままの財布を鞄にねじ込んだ。で、見られた先輩はというと・・・。白い肌だったからわかりやすかったぁ〜。顔真っ赤なんだもん。ああっ・・・先程でないとはいえ色っぽい吐息が聞こえてくるわぁ・・・。なんかこっち向けないって感じで下向いてたのぉ。やだぁ先輩ったらんっ、見られて照れるんならこんなとこでやらないの〜ぉ、可愛いぞ〜っ♪ ってな思いを抱きながら、いたずらっぽい微笑を浮かべて私は先輩にそっと近づいた。ズボンのチャックが開いたままなのにも気付かず、向こうはぼーっとして私を見た。私が目にはいると、先輩はやっと口を開いた。
「・・・誰かに言うの?」
きゃーっ! ちょっと美声じゃん!! 声とか今まで全然わからなかったわぁ。
「誰にも言いません」
私はおとなしく、小さくそう答えた。
そういうわけで、手をつける早さに定評のある私は三島から紫暮先輩にターゲットを変え、次の日さっそく胸を躍らせて彼を食事に誘った。
「ねぇ、ホントになんにも思わなかったの?」
先輩はアイスコーヒーのストローを混ぜながらうつむき加減で言った。
こんなふうに人と話が出来るのは、彼によれば結構時間がかかるとのことだったが、私とだったらそんなに時間はかからなかった。あーあ。私の今の心の中みたらどーするだろ。こんなによだれがでそうなのがわからないの? あぁっ! じらさないで放課後の続きを私に手伝わせてぇ〜んっ!
「あら、普通のことですよ? あれくらい。むしろ男の人だったらなくちゃならない面だと思いますけど」
私は事実を述べたまで。
「へぇ・・・珍しいなぁ、君」
「そうですか?」
私はにこっと笑って自分のウーロン茶に手をつけた。さて、あとは家に誘い込めばいいんだけど、どうやったらいいものか・・・。
★★★
カーテンを引いててロウソクをともしている薄暗い部屋は、ロマンチックなんだか不気味なんだかわからない中途半端な感じを出してる。
「どんなに汚らしい女でも、女性という女性はどんな立派な男よりすばらしい人間だと思うんですよ・・・あ、このジュース、いただいていいですか?」
私の飲みかけのジュースに手を伸ばし、浅海 駿は私の返事がないのにもかかわらず一気に飲み干した。名城先輩はあきれた顔で浅海くんを見てる。
「ねぇ、あんた、誰も入ってこないのをいいことに研究室でやるんじゃないの。それ、沙織ちゃんのジュースよ。本人・・・びっくりしてるじゃないの」
私の方を見るなり、浅海くんは申し訳なさそうに私に軽く頭を下げた。
「あ、ごめんね、葉月さん。だって、欲しかったんだもん」
「はぁ・・・」
きょとんとしている私をよそに、名城先輩はくすくす笑って彼を見ていた。
「こうやって女性の方とご一緒に過ごすことが出来ることほど嬉しいことはありません・・・本当に、お二人とも、お美しい・・・」
こんなこと言われたら、失笑するでしょ! 普通! 言ったでしょ。この人マジでマゾヒストなんだから!
「僕、昔から自転車のサドルになりたかったんですよ。女性の股間にぎゅって挟み込まれるのが、とても羨ましく思えるんですよねぇ・・・。だから自転車に乗っている女性にはそそられないはずがないですよ。あ、でも純粋に物として使っていただければ嬉しいですね。物として扱われることほど嬉しいことはありませんから」
私は内心なんとなく感動しているものの、それを表情に出していいんかなぁと思ってたら、浅海くんはじっと私を見てさらにこんなこと言ったんだよ。
「葉月さんも自転車通学なんでしょ・・・。そのサドルに嫉妬しちゃうよ・・・」
へぇ。そんなもんですかぁ。でもなんかこの人に慣れたらちょっと可愛いって思えてくるわぁ。褒められるのはひくけど・・・。
「ねぇ、試してみない? 沙織ちゃん」
名城先輩がそう言った途端、浅海くんは地面に手をついて頭を下げた。懇願しているらしい。私と名城先輩は思わず苦笑した。
「ほらね、遊び道具にしてってお願いしてるわよ。なんかやってあげなよ。ここまで来たらやるしかないでしょ。やるまで帰してあげないわ」
そういって、彼女は思いっきり浅海くんを豪快に蹴飛ばし、そこらへんに照らしておいたロウソクを持ってきた。信じられなかったよ。浅海くん嬉しがってるもん。それを見た私は、やるんだったらとっとと済ませて図書館に行かなきゃと考えていた。あんまりここにいると癖になっちゃうじゃん。私だったら。
「ちょっと失礼します」
私はそういってずいっと進み出て、浅海くんの顎をくいっと持ち上げる。
「今、望みどぉりにしてあげるからね」
部屋にいい音が響き渡った。
平手で五発、浅海くんの顔を桜色になるまではたいたんだ。すると彼のあごはガクンとなって、「うぅ・・・」って呻いてた。
「すっごぉーい!沙織ちゃんってば本物のサドなんじゃない? なんか手が慣れてる感じだったわよ」
名城先輩の声を後ろに、私は浅海くんの怯えきった目にくすっと笑った。
「まだまだよ。お楽しみはこれからなんだから。そう簡単には終わらせないわ」
私は机の上のロウソクを持ち上げて、浅海くんに命令した。
「とっとと脱いでよ」
そうすると、たぶん、恥ずかしかったんだと思う。結構もたもた脱いでたの。それで、浅海くんは上目遣いに私の方を見上げる。
「とっとと脱げって言ってんでしょ!」
今度は襟をつかんで、さっきの平手の要領でパァンとはたいた。浅海くんは倒れて、それでもびくびくと起きあがり、まるで先生に怒られた生徒みたいに仕方なしって感じで服を脱いでいく。
「上半身だけで許してあげなよ。かわいそーじゃん」
名城先輩は私の行動に少し驚きつつ、言っているようだった。けど先輩、そんなこと笑いながら言うのも、浅海くんが可哀想だよぉ?
浅海くんの上半身が脱ぎ終わった後、私は「縛って欲しいんだって」と先輩に渡された紐で後ろに向けた椅子の適当な所に浅海くんをくくりつける。
「まずは首・・・鎖骨・・・胸・・・背中・・・」
私の言った順に、ロウソクが浅海くんの鍛えられた体に垂れる。ロウソクを垂らされる人の気持ち、私もかつて経験したことだからよくわかる。ロウソクが垂れても、すぐには痛くならない。熱いロウソクが垂れこと自体は熱いなぁと感じるだけで、その垂れたロウソクが固まるときに、皮膚が引きつって痛くなるのよ。名城先輩の笑い声はまだ止まってなかった。
「うッ・・・・あぁ・・・」
感じてるねぇ・・・感じてるねぇ・・・。ふふ〜ん、ふっふっふっ。
「足・・・腕・・・」
そろそろ気持ちよくなって来ちゃった・・・そう思ったとき、
「ねぇ、そろそろ変わってよ沙織ちゃん」
そう言いながら、名城先輩は微笑してミュールを脱いで彼に足を差し出した。
「次はあたしよ。ほら、とっとと舐めなさいよ。ほら、もっとちゃんと・・・」
時々浅海くんをはたきながら、名城先輩はめ〜っちゃ綺麗で細い素足を舐めさせている。浅海くんが名城先輩の足に夢中になってる間に私は席を外し、研究室を出た。私は右手を見つめ、私の手もいろんな意味で手の「しびれ」を実感した。あーやって、マゾヒストは自分の飼い主を探してるんだなぁ、と思ったけど、生憎、私は男を飼う趣味なんかなかった。
さて、こんなとこで待ち合わせしても、紫暮先輩が来るのが遅いことを承知している私は誰もいない図書室の窓をじっと見つめていたのだった。もう少し浅海くん達と遊んでも良かったかもしれないと考えているうちに・・・。
あの「女泣かせ」大王の三島 博之が私の見ている窓に映ってる! 何されるんだろと思いつつ、だんだん近づいてくる三島の足音を聞きながら、気付いてない振りをしてじっと窓を見つめた。
「どうしたの、君・・・? あれ、なんだ、葉月ちゃんじゃないか」
なんよぉ、気付いてたくせにぃ〜っ! あんたなんてもう興味ないんだからね、とっとと失せな! そう思っても、やっぱり無視するのは可哀想だから私は愛想良く振り返ってこんにちは、と挨拶してまた窓を見つめた。見つめている窓には、獲物を狩ろうとするかのように目を光らせている三島が映ってる。
「どうしたの、こんなとこで・・・誰か待ってるの・・・? え、あいつ? あんな奴と喋ってんの?」
あんな奴たぁなんだよぉ、あんたなんかに言われる筋合いはないね! と私は眉をヒクッとつり上げた。三島には気付かれてない。
「悪い奴だなぁ、こんな可愛い後輩待たせて何やってんだよ・・・」
そう言ってどさくさ紛れに、私が後ろを向いていることをいいことに三島は私の体をそっと抱きしめた。っていうかぁ、そっとだけど力強いってば!
「じゃあ・・・俺が慰めてあげよっかぁ・・・?」
ふ〜ん。そんなことするんだったら、こっちだって暇つぶさしてもらおうじゃないの。今あたしゃリキんでて力余ってんだよ! 私はくるっと振り向いて、三島に抱きついた。今暇だし、こうなりゃこいつが練習台だぁ!
「ねぇ・・・先輩?」
私の腕が、三島の首に絡んでいく。
「ん?」
「先輩はぁ・・可愛い女の子いっぱい誘ってるんですよね・・・私なんかでいいんですか?」
「ずっと見てたんだよ・・・君を・・・」
ほぉ、そら偶然だねぇ。私だってあんたを狙ってたんだよぉ。か・つ・て・は♪ だけど、どーせそんな台詞、あんたのことだからそこらの女の子みんなに使ってるんだろうさ!
「無駄ですよ、先輩」
「え?」
少しとまどっている三島の目に、うっすらと私のいたずらっぽい微笑が映る。
「私はいただく方だから・・・」
そういうと、目線を下に向け、私は三島のズボンのチャックをゆっくり降ろし、少し嬉しげに驚いている三島に対してにやりとさらに微笑してやった。
「こっ・・・こんなこと・・・もしかしてあいつにも・・・っしてるのぅ・・・っ? ッはあぁ・・・っ・・ン・・・ッ・・ふがっ・・・ぅうぅ・・ふっ・・・ぁ・・悪い奴だなぁ・・・あいつ・・・もォ」
はん! 阿呆め、これからやるんだろーがよ! それにしてもでっかい男根だなぁ。そこらへんの可愛い娘だったら顎はずれるかもよぉ? そう思いながら、私の口は黙々と三島の宙に浮いてるモノをしゃぶり続ける。
「かは・・ぁ・・ッ・・・す・・・ッ・・・すごいねぇ・・・・・き、君も悪い女だよォ・・ッ・あ・・・・っ俺・・も・・・もッ・・終わりそ・・・ぉだァ・・・そんなことされちゃあ・・・ッ・はッ・・ッはぁんっ・・・あっ、あアッ・・・」
ああそうかいそうかい、だったらとっとと終わっちまいな! ほんとならこんなことされる立場じゃないんだよお前は! 心の中で舌打ちしつつ、私の口は三島が出してる生臭い液を吸い取った。
★★★
「ロシア紅茶?」
紫暮先輩のカップには半分だけしか紅茶は残っていなかった。
「紅茶の中にジャムが入ってるんです。美味しいでしょ?」
リビングでくつろいでいる先輩の声に、私はキッチンから少し大きめに返事をした。
私も自分の紅茶にもジャムを入れて、リビングに運んで一口飲んだ。
うーん。私って頭いいわぁ〜。なんでこんなことに気付かなかったんだろ〜。自分の家に誘うことくらい全然簡単じゃん! レポートは手伝ってもらえるし、私のお目当ては果たされるしで万々歳じゃないのよさ!
私はソファの上に横になり、レポートを書いている先輩の広い背中を見つめていた。
「出来たよ」
起こされた私は飛び起きて紫暮先輩の方を見た。ああぁ〜っ! しまったぁ〜っ!! なんてこったい! いつの間にか寝ちゃったよ。おかげでもうすっかり暗い。もうすぐ電気つけなきゃ。まぁ今日は親も帰ってこないから遅くまでいてもらってもいいけど・・・。
「ここでよかった?」
「はい、有難うございました」
むぅ〜っ。会話が続かない〜っ。口数少ないクールな人は悪くはないけど会話に困るのよねぇ。
「あ・・・もうこんな時間・・・よかったらお夕飯、どうですか?」
少し笑いを浮かべていた先輩の表情から、だんだん笑みが消えていった。
「いや、いい」
「え、でも・・・」
なんで? なんで? なんか気に触ることしたかなぁ? あ、突然寝ちゃったから気を悪くしたかも・・・。
「あ、カップ片づけてこなきゃ」
私が立ち上がったその時、先輩は私を後ろから抱きしめた。
「きゃっ」
私は思わず身震いした。嫌がったわけじゃないんだけど、腰とか触られると弱いのよぅ〜。先輩にもどうやらそれがわかっちゃったみたい・・・。
「や・・っ・・・やぁんっ」
「へぇ」
「へぇ」だって! ちょっと聞いたぁ? クスって笑ったのよ! 耳元で! 色っぽ〜くっ! 耳元でささやかれるほどしびれることはないからねぇ。そのおかげで、お行儀良く閉じていた大陰唇が湿ったため息ついちゃった。そんなことはつゆ知らず、先輩はお構いなしに腰に手を回す。
「や・・・っ・・・っあ」
たぶん、私のカンでは・・・私は後ろ向いてたけど先輩は絶対笑ってた。
「誰がいただく方だって?」
「!?」
しまったぁ! 三島の野郎から聞いてたんかぁ!
先輩の手が今度はお尻を掴む。そしてゆっくりと揉む。
「あっ」
「先輩から・・・あの子には気をつけろって言われてたけど・・・何でも男を何人も手玉に取るっていう噂があるんだとか? 」
そ、そぉか、図書室で私がフェラしたこと、三島の奴言ってなかったんだ。
「最初会ったとき変わった子だっていう印象とサドっぽい印象があったけど・・・こういうとこ見たら、男は誰だってサドになるだろうな」
ってちょっと笑いながら、先輩の片方の手は私の太腿にお尻から手を伸ばしていく。
「やっ・・・・ぁあ・・・ッ」
腰にあったほうの片手はいつの間にか胸を揉んでた。
「うんんっ・・・!」
先輩の口が私のうなじに触れているとき、私の顔はみるみる火照っていき、くるっと振り返って先輩の首に抱きついた。
「やめて下さい・・・お願いですから・・・ぁッ・・・っだめぇッ・・・・!」
嫌だと言わんばかりに、先輩の大きな手はワンピースの上から股を探る。
「あんッ」
びくっとしたその時、私の体が宙に浮いたかと思うと、そのままソファに落下した。私はその時心の底から絶叫したわっ。きゃーっ! やーんっ! あぁーんっ! もっとして〜、して〜、してぇえ〜んっ!!
先輩はさらに微笑して、
「そこまで感じられたら、限界もいいところだよ」
って言って半泣きの私をよそに、私の体を少し浮かせ、背中にあるワンピースのチャックを探り、それを降ろした。
すると、白いクリームみたいなレースのスリップが少しずつあらわになる。どうやら優しく抱いてくれそうだって私がタカくくってたら、だんだん先輩の吐息が荒くなっていった。
「・・・あ、・・・あの・・大丈夫ですか・・・?」
先輩はまた、少し笑ってる。私を気遣ったのかもしれなかった。
「柔らかい肌だな」
私の唇と、先輩の唇が重なる。が、私が喋ろうと口を開いたとき、先輩の舌が勢いよく滑り込んできた。
「う・・・んッ・・・」
絡み合う舌の味に、私は少し酔った気分になった。よく考えたら、私は今の今までキスの味をゆっくり味わうことなんてなかったのかもしれない。それでも、先輩の手は私の腰を攻めることを忘れなかった。
「ん・・・んんっ・・・・はぁ・・っ」
先輩が絡めた舌を離したとき、先輩は私の首筋にもたれて息継ぎに苦戦していたから気付かなかった筈なのだ。私の流していた、頬をつたう大粒の涙に・・・。なぜ泣いたのか、よくわからない。あえて言うならば・・・・。
「切ないって・・・こういうときに言うものなのかなぁ・・・」
扱いが優しすぎるんだよ。あんた。性欲に溺れた獣はもっと激しく荒くやっちまうもんよ。
その優しすぎるおかげでだんだん感情が高ぶっていく。
この言葉が先輩に聞こえてなかったのか、それとも敢えて聞こえない振りをしたのかは私にはわからなかったが、息苦しそうに、耳元で小声を出した。
「抱かせてよ」
あぁーんっ! もう何でもしてぇ〜んっ! っとぉ、危ない危ない。そう簡単に本性見せたら面白くないもんね。
私は耳元にあった先輩の顔をぐっと正面に持ってきた。
「まだ・・・して・・・」
先輩の口を、今度は指でこじ開ける。そしてそのまま再び舌を絡ませて。
「ん・・・ふッ・・・はぁッ・・」
私が舌を離してから、先輩は下に履いている下着の両サイドの紐を口でほどいて秘唇に勢いよく指を入れた。
「ああんっ!」
私の両腕は先輩の首に絡んで、髪を掴むかのように力を入れている。もう片方の先輩の手はスリップをはがし、ブラをはぎ取ると同時に乳輪を長い舌が舐めた。
「やっ・・・ぁあ・・ン・・・・ッ・・んんッ」
先輩の愛撫に、私の胸の先端がだんだん固くなっていく。未だに下の方でいじっている指は激しく掻き回すことをやめない。私は体が揺れると同時に、自分の長く乱れた髪をじっと見つめた。
「・・・っあ・・・」
先輩が声出してる!? ・・・後になって思えば、貴重だったかもしれないなぁ。こんな先輩が見られるっていうのも。だけどこうやって先輩を感じてるときはそんなこと考えられなかった。いつもはイっちゃう振り出来るくらい余裕があんのに、今回は駄目。私の弱いとこばっかり攻めてくるもんだから、感じずにはいられない。私の胸に淫らに絡む先輩の指と、毎回経験しているはずなのに先輩の心臓の鼓動と自分の体にかかってくる男の熱い吐息に敏感に反応していた。胸が吸われている間、私の下口から愛液が少しずつあふれる。先輩の舌にそれを丁寧に舐められた。
「やだぁ・・・こんなに濡れて・・・ぬるぬるしてぇ・・・ッあ・・・っはぁんッ・・っあぁ・・・」
顔が熱い。何にも考えられない。いつもより大きく喘ぎながら、顔を片手で覆う。
「はあ・・・っンあッ・・・お願・・っ・・・先っ・・・もう・・・・・イくぅ・・・・ッあっ・・・・はぁん・・・・っ・・早くぅ・・・・入れてぇ・・・んッ・・・はぁはぁ・・・ッああああっ!」
そーいやぁ、こんな時、向こうはどう思ってるんだろ? この人無口だから、大したことは言わない。何も考えてない? ただひたすら没頭してるだけ? 男って気持ちいいときは喋りたくないと思うのかもしれないな。その反面女は喋るのとやるのとの両立がうまいから。
「入れるよ」
聖域にズッとモノを突き立てられた時、私は今までに出していなかった声で絶叫した。
「あ――――――――――――――ッ!」
「・・っ・・はぁっ・・・」
この先輩の声がかすかに聞こえただけで、そこは特に覚えていない。
私の胸の谷間で息を切らしていた先輩は、いつの間にか私の頭の上らへんで息継ぎをしていた。しかしまだ名残があるかのように細くもがっしりとした両腕が私の体を抱きしめている。汗ばんだ広い背中がなんとなく淋しそうに見えて、私も両腕で優しくそっと包んだ。
息が正常におとなしくなっても、まだ先輩にぎゅっと抱きしめられながら、私はまだやり遂げていないことを実行しようと考えていた。
このままでは絶対帰さない。
私の心はいつもより激し〜く燃えさかる。私にはまだやることがあるんだからね。目的が果たされずにお前を逃がすわけにゃあいかねぇのさ!
「先輩・・・ずるい・・・」
私の両腕は再び先輩の首に抱きつく。
「・・・ん?」
味気ない返事は気にせず、キスの距離で先輩の目を見つめた。
「私だけこんなにされるの・・・ずるいわ・・・」
私は人差し指を先輩の首に軽く当て、だんだんそれを滑らせていく。そして腹より下、モノより上といったギリギリの場所で指を止めた。
「もし・・・こっから先をいじって・・・先輩が少しでも感じたら・・・、」
「私の勝ち・・・」
あーあ・・・そんなに息荒くしちゃって・・・研究室で独りしてるよりは感じてるよねぇ?もちろん、他の男と比べるつもりはないけど、三島なんか喘ぎまくってたのに・・・タフねぇ・・・。ほとんど声出さない。けどその可愛い表情がいかに感じてるかを物語ってるわよ。円を描くかのように、私の舌が味わって先輩のモノをゆっくり舐める。
「っ・・・・んっ・・ふっ・・・・」
よかったわぁ、感じてもらえてぇ。
おかげでこっちの目的が果たされたわけだし〜ぃ。向こうだって日頃の欲求不満が満たされたわけだからお互いご満足じゃん。ねぇ? 先輩?
射精された精液をごくっと飲み干した私は、先輩のモノから口を離してふっと息をついた。が、油断というものはどんなに怖いことかを次の瞬間に知ったのだ。
「きゃああぁッ!」
おとなしくしてた先輩が急に起きあがって反対方向に押し倒してきた。これはさすがの私も動揺が隠せない。私の両腕は頭の上の方で先輩の片手に押さえつけられている。さっきより異常に胸を勢いよく吸い、胸から下へと舌を這わす。そして先輩の指はぐっと聖域にいれられ掻き回されてどうしたらいいもんかと考える間もなくひたすら快楽に溺れ、没頭した。
「ひゃ・・・っうぁ・・・んぁああッ・・・・・あ、あ、あ、ああんっ・・・・・・!」
私の足を思いっきり広げ、聖域が舐め回される。
「はぁっ・・・んっ・・・ああぁッ・・・いっ・・・いやぁ・・こんなかっこ・・・恥ずかし・・・ッあ!」
そんなん知るかいなと言うように容赦なく舐め回される部分から、私は全身に伝わる刺激を敏感に感じ取りながら必死で喘ぐ。
「う・・・んんっ・・・はぁんッ・・・はっ・・あぁっ・・・・あ、ああぁぁっ!」
足で探って見ると、かなり怒張したモノがそこにあって、まさかそれ入れられるんかい!と本気で抵抗したのだが、その行為もむなしく、私の聖域に思いっきり先輩のモノが挿入され、その喘ぎはリビング全体に行き渡った。躍動する尻の痛さが絶頂に達したけれど、ずっと挿入されっぱなしのうちに快感も絶頂に達したのだった。
★★★
私の膝の上で気持ちよさそうに寝ている紫暮先輩の表情は、残念なことに暗くてよく見えなかった。ただ寝息だけがかすかに聞こえるだけで、リビングは静寂に包まれていた。私は大きく息を吸って、小さく吐いた。先輩の髪を撫でながら、心の中で話しかけるように呟いた。
ちょっと、よかったよ。
初めてにしては、まぁまぁだったわ。
それから、先輩の顔が真上を向いたとき私はそっと先輩の唇に唇を重ねた。舌が絡み合うことはなかったけど、暖かいキスを。
・・・悪いけど、あんたなんかよりうまい人なんていくらでもいるんだから、そいつらに会うまでは恋愛なんざ出来ない。あんたをまともに相手するわけにゃいかないんだよ。私の持ってるすべての手段を使い切るまで・・・。
そんなことをまた心の中で呟いた後、汗ばんだ体を洗うために先輩の頭をずらしてソファに乗せ、私は素っ裸のままでスリップで前を隠し、バスルームに向かった。
「すべてはいつか息絶える私のために」
END
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