「女子大寮の逆レイプ」

 女子大寮の高原寮には、毎年多くの寮生が入寮してくる。寮といっても5階建ての現代的な作りで、見た目はさながら高級マンションのようだ。

 各部屋には冷蔵庫、テレビ、電子レンジ、ビデオデッキまでが設置され、一階には共同洗濯機や乾燥機、果てはパンやジュースの自動販売機までそなえられている。そのせいか、女子大生には人気が高い。

 そこに侵入したのは、秋田幸広27歳。彼は半年前に印刷会社を首になると、次第に金銭に困るようになった。新聞の折り込みチラシを作る印刷会社だった。彼はカラー印刷の技師だった。誰よりもきれいなカラーが出せるのが彼の自慢だった。

 それがある時、ぱったりと仕事が来なくなった。原因は新聞社の印刷工場が、チラシ印刷を始めた事がきっかけだった。新聞社の印刷工場ですってもらえば、販売店まで持っていく手間がかからない。しかも最新のコンピューター技術を利用して、誰でもお客の望み通りの色が出せるようになった。

 そして、ついに泥棒を生業とするようになった。田舎の両親には相談できなかった。自分で全部やると言って、家を出てきていた。新聞社に奪われた職。それが、今度は自分が新聞に載るような事をはじめたのは、皮肉な偶然だろうか。

 最初こそ、犬にほえられたり、塀から飛び降りて足をくじいたりした。それも、やがて慣れてきて、入る前にその家をゆっくり見回すだけの余裕もできてきた。

 そのうち彼は泥棒のついでにレイプをするようになった。泥棒を始めてから、2ヶ月ほどたった頃だ。知らない家に侵入するという極度の緊張感が彼を一匹の雄にした。

 狙いをつける家もわかってきた。まず一戸建て、これは案外ガードがかたい。老人であっても、警備会社と契約している家さえある。

 それよりは、警備が厳重なマンションなどが狙い目だ。そういったマンションは門を抜けるのが難しいが、それさえ抜けてしまえば、あとは案外楽な事が多い。みんな油断しているのだ。

 そして今回、目をつけたのが、この女子大寮である。7月の暑い土曜日だった。

 (いくか)

 けつの穴をきゅっと引き締めた。裏の門のキーを外し、警報をショートさせた。そして、あっさり中に侵入した。洗濯室を抜け、一気に最上階にあたる5階まで階段をかけ上がった。上の階のがガードが甘いのは、どのマンションでも同じである。

 5階にあがる踊り場で呼吸を整え、気持ちを落ち着かせた。新築のマンションの匂いがした。性器はすでに勃起していた。

 幸広の服装はスーツである。スーツといっても、わからないように改造してあって、腰の部分はゴムが入って動きやすいし、ベルトもつけていない。ベルトは格闘の時、相手に捕まれるとやっかいだからだ。

 ネクタイも、力を入れれば、すぐに取れてしまうようになっている。以前、ネクタイが窓枠にひっかかってしまってネクタイをとるのに苦労した事から得た教訓だった。本当は体操着のようなもっと身軽な格好が良いのだが、それだとも目立ちすぎてしまう。やはり住宅街ではスーツが一番いい。住宅の中にとけ込む事ができる。

 幸広は3分ほど様子をうかがうと、一気に廊下に出た。白い床に白い壁。そして白い天井。どれも女子大生が好きそうな色である。部屋の外にある電気メーターを見ながら、中で何が行われてるかを察知する。狙うのは、中の人間がすでに眠っている部屋だ。

 (見つけた)

 509号室。表札に

 『皆口優香』

 と書いてある。幸広は鍵をあける道具を取り出した。大きめのペンチのようなもので、それを使って、思いっきりノブをねじった。ノブがガチャリと鈍い音をたて、こわれる。素早く中に体をすべりこませた。

 中は長さ2メートルくらいの小さな台所だった。音はしていない。薄暗いが、すぐ目はなれる。電気式のガスレンジが一台。その上には鍋。中をのぞきこむと、シチューが入っていた。そして小さな冷蔵庫が一台。

 台所の反対側には、風呂場のようだ。おそらくトイレもあるのだろう。風呂場からは何も聞こえない。

 アコーディオン・カーテンの隙間から、部屋の床が見えた。毛の長そうな絨毯だ。これなら、絨毯の上でのセックスも悪くない。勃起がズボンを押し上げて痛くなってきた。

 幸広はアコーディオンカーテンをあけると、中に突入した。

 彼女はベッドですやすやと寝むっていた。布団をはぐ。髪は長く、スレンダーな感じの子だ。幸広の好みである。幸広はガムテープをとりだすと、彼女をしばった。途中で彼女の目が覚ましたが、かまわずぐるぐる巻きにした。

 成功した。あとはじっくりとなぶるだけだ。朝まで、じっくりと。そして朝の人混みにまぎれて、家に帰るのである。彼女をさんざん陵辱したあとに。

 「優香ちゃん、どうだぁ?」

 幸広はわざと変態っぽく聞いた。優香は顔をぶるぶると左右にふっていた。自分の身に何が起こったかわからないようだ。

 「そうか、わからないのかぁ。じゃあ、教えてあげるねぇ。こういう事なんだよぉ」

 幸広は黄色のパジャマの上から、彼女の胸をもんだ。小さいが、それも幸広の好みである。

 「ふふふ」

 幸広はそう笑うと、スーツを脱ぎ、Tシャツと半ズボンになった。優香の目が大きくひらく。彼のTシャツには、男根の絵が大きく描かれていたからである。彼得意のカラー印刷技術の応用で作ったものである。少し黒ずんだ立派な男根だった。

 「これを、今からおまえにつっこむんだ」

 彼はいつでもTシャツと半ズボンは脱がないようにしている。全部脱いでしまうと、見つかったとき逃げ出せない。上はTシャツをきたまま、下は半ズボンをずりおろすだけでも十分レイプはできる。

 「さあ、いくぞ」

 その時、後ろで大きな悲鳴が聞こえた。

 (優香のほかに人がいたのか? それとも悲鳴をあげた方が優香なのか?)

 風呂場から誰か出てきて、そのまま部屋の外に逃げていく。

 (くそ。個室だったはずなのに)

 もう一人の子は、泊まりに来ていた別の部屋の子だった。たまたまトイレに起きたので、助かったのだ。トイレの電気は小さな電気以外は切れていて、使えなかった。

 幸広は窓から外を見たが、ここは五階だ。とても逃げられそうもない。幸広は廊下に飛び出した。

 土曜日のせいで女子大生は10人ほど起きていた。彼女たちは悲鳴をきくと、すぐ部屋から出てきた。都会では、悲鳴をあげてもなかなか家から出てこない。ところが、悲鳴をきいた女子大生は、まさかこんな事が起きてるとは思わず、出てきてしまったのである。学生寮の中なら安全、そういう防犯意識の低さが、逆に女子大生を部屋から出した。

 大勢でとびかかれば怖くない。彼女らは全員で取り囲み、彼を捕まえた。彼女たちは、自分たちが殴られたりするとは思っていなかった。勢いがあった。

 彼は抵抗できなかった。殴ったら、何倍にもして殴り返してくるような雰囲気があった。いくら女子とはいえ、獣のようになったら、女はむちゃくちゃにやる。

 女子大生たちは、幸広の持ってきたガムテープで彼を縛った。幸広はまたたく間にガムテープに絡めとられていた。

 めちゃくちゃな縛り方だった。ぐるぐると何十回もまかれ、最終的に彼は「気をつけ」の姿勢で縛られていた。女子大生たちは幸広の口をふさぐことを忘れていたが、幸広は声を出す事はできなかった。声を出せば、10人ほどの人数が、倍以上に増えてしまうだろう。力を入れたが、ガムテープはびくともしなかった。

 女子大生たちは彼を引き連れ、優香の部屋に行った。部屋の電気をつけた。そして彼女たちは絶句した。彼の服を見た。ガムテープの隙間から見えるTシャツに、男根が描かれていた。

 「なにやったんじゃー」

 リーダー格の山本知恵が、彼を殴った。幸広はぶっとんだ。幸広は無様に絨毯の上に転がった。

 柔道部の山本の口調がみんなに伝播した。

 「こいつ、何やったんじゃ、おらー」

 「ぶっ殺すぞ、こらー」

 「いてもうたれー」

 彼女はみんなで殴り、けりまくった。女子大生の一人が彼の股間を狙った。背の高い女子大生だった。

 (おぉぉ)

 息がとまった。激痛が全身に走った。

 「ぶん殴れやー」

 幸広は体を丸めようとしたが、ガムテープがきつくて、ろくに丸まらない。ようやく横向きになったが、体がほとんど丸められない今の状態では、いくら横を向いてもほとんど防御にならない。

 (こんちきしょう。むちゃくちゃに縛りやがって)

 そうした怒りも、一瞬にして縮こまった。彼が急所を蹴られた反応をみて、別の女子大生が、彼の股間を蹴ったのだ。

 (うぉぉぉぉ)

 全身がしびれた。

 (た、助けてくれ)

 いっこうに声が出てこなかった。喉の奥で空気がなった。ひゅー、ひゅーと乾いた音がした。

 ほかの女子大生も次々と急所をけっ飛ばした。幸広が顔をしかめても、女子大生たちは構わずけっ飛ばし続けた。

 わずかだが彼が体をまるめていたため急所は一番くぼんでいる場所になり、素人にも狙いがつけやすかった。くぼみに足をつっこむような感覚で、女子大生たちは急所をけっ飛ばした。

 (うぉぉぉぉ)

 いくら体を丸めても、女子大生の足は容赦なく急所に直撃した。幸広は死を覚悟した。彼女たちには、情け容赦がなかった。中学時代、先輩数人にリンチを受けたが、ここまでひどいリンチははじめてだった。目が充血して白い部分が真っ赤になった。頭がびりびりと振動した。膝ががくがくふるえだした。

 うつぶせになりたかった。そうすれば急所を蹴られる事だけは防げるはずだった。しかし、一人の女子大生が幸広の脇腹あたりに足を載せていて、どうしてもうつぶせになれない。彼は無力だった。たった一本の足で、彼の体は前にゆさぶられ、後ろに転がされそうになった。

 「こっち、むかせて」

 台所から、かわいい声がした。

 「理香、どうするの?」

 「いいから」

 理香と呼ばれた女の子はそう言うと、にっこりと笑った。邪気のない笑顔だった。薄い黄色のパジャマを着ていた。かわいかった。幸広の妹に似ていた。妹からは、たまに電話がかかってきた。今年、地元の県立高校に進学したと聞いた。料理クラブに入ったとも聞いた。

 「こう?」

 女子大生たちは幸広を動かし、幸広の正面を台所にした。理香はたったったと軽やかにかけてきた。絨毯の上を彼女がはねた。そして、思いっきり彼の急所をキックした。

 (うぉおおおおおお)

 「サッカーボールキック!」

 理香と言う女子大生はみんなに向かってVサインした。睾丸をサッカーボールというわけである。女子大生はどっと笑った。

 「つぶれちゃったかも」

 と、理香は言った。

 「本当?」

 「見てみようよ」

 そう言って、女子大生たちは幸広を仰向けにすると、股間の部分のガムテープをはさみやナイフで切っていった。

 幸広の顔はリンチのせいで真っ青だったが、誰もそんな事は気にもとめていなかった。幸広は単なる物体でしかなくなっていた。

 やがて股間が露出した。彼は勃起していた。死ぬ前に子孫を残したいという彼の本能がそうさせていた。

 「でっかーい」

 「こんなに大きいの?」

 女子大生は口々にさけんだ。そこには恥じらいというものはなかった。女子大生も、普段ならまともに見ないのだろうが、今の彼女たちにとって、単なる物としか見えてなかった。ぬいぐるみを見て、こっちのが大きい、こっちのが小さい、そう言ってるのと同じ感覚だった。

 誰かが、

 「私の彼氏のは、これくらいだよ」

 と示した。するとみんなは、

 「ちっちゃーい」

 と言った。

 「たまってっから、こんな事するんだよ」

 と、誰かが幸広の股間を見ながら言った。

 「おい、どうする? 警察につきだすか?」

 山本が優香に聞いた。

 「いい。何もされなかったし」

 「だからといって、ただで返すわけにはいかんなあ」

 「そうよ、そうよ」

 「また来るかもしれないじゃない」

 すでにリンチしていたのだが、女子大生にはリンチしたという感覚はまったくなかった。

 「誓約書かかせようよ」

 「あまい、あまい。写真に撮るんじゃ」

 勃起したままの幸広の股間をみて、山本はにやりと笑った。

 カメラに次々と幸広の股間が撮られていった。カメラの無機質な音は、死を連想させた。そしてますます勃起した。

 「ばっかみたい」

 そう言って、女子大生の一人が、性器にぺっと唾をはいた。生暖かい唾だった。別の女子大生がタオルを鞭のように使い、ぱちんと叩いた。くすぐったい快感が勃起を襲った。

 「朋美、あれ教えてよ」

 「あれ?」

 髪の長い女子大生が返事をした。ツヤツヤ光るパジャマをきていて、髪にはウェーブがかかっている。いかにも男性にもてそうな感じの女子大生だ。

 「あれは、あれよ。ほら、お店でしてるってやつ」

 「あぁ、あれね。いいよ」

 朋美という女子大生は、幸広の隣にすわると手で幸広のものをしごきだした。

 「や、やめろ」

 「うるさいなあ」

 理香は黄色のパジャマを脱ぎ、後ろ向きになると彼の顔の上にドスンと座った。彼女の股間が彼の顔に密着した。まだ幼さが残る体つきだが、顔の上にのられると、かなりのボリューム感があり、息がつまりそうになった。幸広は必死で呼吸した。

 朋美はみんなに良く見えるようにしながら、勃起をしごいた。

 「出したら、またサッカーボールキックじゃ」

 山本の声が幸広までとどいた。

 (た、助けてくれぇ)

 キックされなくても、リンチされて射精などという無様な姿をさらすわけにはいない。それに射精してしまえば、それを写真にとられ脅されるだろう。

 彼は必死で別の事を考えようとした。野球の事を考えた。今年はどこが勝つだろう。だが、意識はすぐ現実に戻された。性器にまとわりつく朋美の巧みな指使いと、理香の女子大生の匂いと、彼女の微妙な腰の動きが気をそらすのを邪魔していた。

 「ふが、ふが(やめろー)」

 声は、理香の股間に邪魔されてくぐもった声にしかならなかった。それでも何とか声を出し続ける。みるみる呼吸が苦しくなり、死にそうになる。

 「ふがふが、ふがふが(空気を、空気をすわせてくれ)」

 「うるさーい」

 そう言って理香は腰をあげた。 

 (たすかった)

 幸広は思いっきり息を吸った。次の瞬間、ドスンと腰が落ちてきた。

 (うぉぉ)

 呼吸のリズムがくるい、胸がつまったような感覚がした。

 「ヒッププレス!」

 理香がそう言うと、みんながどっと笑った。

 理香は腰をおとした時、確実に性感を感じた。ちょっとしたHな遊びみたいものだった。中学の修学旅行のとき、女の子同士で野球拳をした。最高でスリップまでいく。さらに負けると、踊りながらスリップを脱ぐか、みんなに30秒胸をもまれる。ちょっとした遊びだが、少女たちには十分な刺激になった。そして、今している事もその延長線だった。

 「えいー、えいー」

 そう言って、理香が冗談っぽく軽く前後に腰を動かすと、彼の苦しそうなくぐり声がきこえてくる。少し痛いのだろう。同時に理香は性感も感じていた。胸がきゅんと締まる。下着がじっとりと濡れていた。クリトリスが勃起していた。

 理香はセックスの経験はなかったが、すぐクリトリスを男の鼻におしつけると、すごく気持ち良いとすぐわかった。そして性感に高まりに押し流されるように、

 「ヒッププレス!」

 理香はもう一度、腰をうかせて、ドスンと落とした。

 その瞬間、幸広の性器が急にふくらんだ。びゅーっと射精した。女子大生は一斉に笑った。

 写真をとった。朋美がピースサインして、一緒に写真に入る。幸広の顔はヒップの下で圧迫されたままだ。息が苦しいせいで、足の指が曲がったり伸ばしている。人間としてあまりにも情けない写真だった。

 「ねぇ、私も何かやってみたーい」

 「わたしもー」

 彼女たちの中で男性経験があるのは、朋美など6人だけだ。と言っても、フェラチオなどはきちんと教わった事ないし、こんなテクニックがあると雑誌で見て興味をもっても好きな人相手には恥ずかしくてできない。

 女子大生たちは性教育をはじめた。目の前にある物体に、雑誌で見た方法をするとどうなるかやってみたり、お互いどうやってフェラチオしているか教えあった。

 セックスはした事があっても、フェラチオをした事のない人もいる。あるいは、セックス自体をした事がない人もいる。そうした女子大生が、次々と口に含み、数回ずつ裏筋をなめていった。

 参加しない女子大生も、目をうるませながら、その様子を見つめていた。エアコンのつけていない部屋の中は、室温と女子大生の熱気でいっぱいになり、メスの匂いが部屋に充満していた。

 「女性上位ってやった事ある?」

 「あるある」

 そう言ったのは、最初に急所蹴りした背の高い女子大生だった。彼女は下着をぬぐと、

 「こうするんだよ」

 といって、幸広の上にまたがった。嫌だとは思わなかった。異性としては、もちろんこんな男は好きにならないが、すでに幸広を人間だとは思っていなかった。

 彼女が10回ほど腰を動かすと、

 「わたしもやってみたい」

 と誰かが言い、別の女子大生にかわった。

 顔の方では、

 「かせや」

 と言って山本が理香とバトンタッチした。山本は下着を脱ぐと、理香の真似してヒッププレスした。顔をどんと載せ、ぐいぐいと自分の股間を幸広の顔に押しつけた。

 「天罰やぞ、天罰」

 そう言ってるものの、性的な興味がありありとしていた。腰は他の女子大生にさとられない程度に微妙に前後にうごめき、性器はぐっしょりと濡れていた。

 幸広の目に、大きなお尻が見えた。柔道で鍛えられているせいか、腰まわりはかなり立派だった。理香のは女子高生のように見えたが、山本のは彼女がその気になれば幸広を窒息死させられそうな迫力があった。顔面のほとんどがヒップに包まれていた。

 大きめのクリトリスを口にぐいぐいと押しつけられた。幸広は屈辱にまみれながらも、大きめのクリトリスを吸った。そうしなければ陵辱は永遠に続くのだ。鼻は膣の中に入っていた。彼女はまるで自分の処女膜を鼻で破れんばかりに、腰を深く深く沈めてきた。幸広は窒息しそうになった。

 下半身が別の女性と入れ替わった。幸広からは山本のヒップが邪魔してまったく見えなかったが、女子大生たちが

 「とーもーみ、とーもーみ」

 と朋美コールが起きていたので、朋美が乗ったのだとわかった。熱い肌だった。肌には張りがありながらも、ぴったり幸広に吸い付いていた。

 膣がきゅーっと幸広のものを締め付けた。根本はきつく、上の方はぬめぬめと男性自身を刺激していた。

 朋美がくねくねと腰を動かしてきた。浅く、深く、そしてまた浅く。お尻を太股につけたり、クリトリスをこすりつけ、幸広の情感を刺激した。

 山本がいっそう強く、お尻を押しつけてきた。もう恥も外聞もなかった。誰の目にもはっきりとわかるように腰を前後に動かし、深い快感を求めていた。

 (うぅ、うあ・・・)

 射精した瞬間、膣がきゅっと幸広のものをきつく締め付けた。

 (うぉっ・・・)

 精液はとめどなく放出された。女子大生は一斉にため息をついた。

 「ねぇ、なに、これ?」

 ベッドに座っていた女子大生が、素っ頓狂な声をあげた。お尻の下に何かあるなと思い、何気なくさぐってみたら、ピンク色のバイブレーターが出てきたのだ。

 「それ、友達がもってきたの。捨てるわけにも、いかないし、しょうがないから」

 優香があわてて言い訳をする。優香は処女だったし、そんなものは試した事がない。ただやってみたいと思った事はある。どんな感じなのか知りたい。それはほかの女子大生だって一緒だった。

 「ねぇ、試してみようよ」

 実験台になったのは幸広だった。バイブのスイッチを入れると、ぶーんという蛇のような音がした。女子大生は、かわるがわるバイブを性器におしあて、バイブの先端で玉を転がした。

 「かして、かして」

 理香はそう言って、バイブを貸してもらうとバイブのスイッチを切った。みんなに手伝わせて、ガムテープを一部ほどくと、幸広の足を持ち上げた。

 (この子は助けてくれるんだろうか、こんな俺を・・・)

 幸広は妹の事を思い出した。幸広が印刷工場にいた時は、何冊ものデザインの本を買ったのだ。数千円もする立派な本で、それを見ながら毎日勉強した。ある年のお盆の時、実家に本を一冊持って帰った。それを見て、いまの理香のように、

 「かして、かして」

 とせがんだのだ。妹が中学生の時だった。

 「ねぇ、きみー。いくよー」

 理香の声がした。そういえば理香の声は、妹の声とそっくりだった。

 理香が何をするのかと思って見ようとしても、顔にはぴっちりと山本のヒップが密着しており、目の前さえ見なくなっている。足は閉じたまま天井に向かって高く持ち上げられている。

 山本は全身の力を抜いた。何が起きるかわからないが、それほど嫌な事ではない気がした。本を貸した時の妹の笑顔が脳裏に浮かんだ。

 次の瞬間、幸広のお尻に引き裂かれるような痛みが走った。理香が女性用のバイブをお尻の穴に入れてきたのだ。

 「ふが、ふが、ふが(い、いやだ、やろめ、やめてくれー)」

 幸広は必死でお尻の穴に力を入れたが、バイブは容赦なく奥へ奥へと入ってきた。

 「ふが、ふが、ふが(ぬ、抜いてくれー)」

 たった一本のバイブの前で、幸広は無力な存在となっていた。バイブは精液と愛液を活性剤にして、少しずつ幸広の体内に侵略してきた。

 「ほらほら、力抜かないと裂けちゃうよー、ほらーーー」

 理香が悪戯っぽく言った。

 裂けると聞いて、幸広は力を抜いた。上を向いていたバイブがぐにゃっと垂れ下がってくる。理香はアヌスの手応えを感じると、バイブで時計回りに円を描いた。再び、お尻の穴がしまった。

 「ほらー、力抜かないとー」

 理香はそう言いながら、何度も円をえがいた。右回りに、左回りにバイブは円を描いた。

 (あぅぅ)

 幸広は体の力を抜こうとする。しかし、そうするたびにバイブは円を描く。そして、また力が入ってしまうのだ。

 10回くらい気がくるいそうになるようなせめぎ合いが続いた頃だろうか。完全に力が抜けているのをみて、理香はバイブを奥へと進めた。

 体の中に強制的に入る異物。その前で、何のなすすべもなく受け入れる自分。理香の操るバイブの前では、一切の抵抗すら許されていなかった。理香の完全なしもべだった。蜘蛛にもてあそばれる蝶だった。

 バイブが完全に根本までうまってしまった。

 (抜いてくれ)

 ところが理香のとった行動はまるっきり逆だった。理香は数回、軽く出し入れすると、バイブのスイッチを入れたのである。

 「ふが、ふが、ふが」

 それは声ではなかった。脳天までしぶれるような強烈な刺激のため、われを忘れた声だった。

 「罰や、小便飲むんや」

 山本が尿道を彼の口につけると、放尿をはじめた。中学のとき、男子柔道部がやったリンチの前だった。その時は二階から先輩がおしっこをして、後輩が逃げまどうだけだったが、山本は直接彼に飲ませた。

 幸広はバイブに苦しみながらも、必死に聖水を吸飲した。そして射精した。

 

 

 アパートに帰った。女子大生たちの住む寮よりずっと小さなワンルームのアパートだった。

 全身がぐったりとしていた。あれから、次々とおしっこを飲まされ、バイブでアヌスをもて遊ばれた。それが終わると、彼は立たされ、バイブをアヌスに入れたまま輪投げの的にさせられた。的は彼の性器だった。彼は体をぐるぐる巻きにされているにもかかわらず、必死に体をゆさぶり、輪を入れようとがんばった。少しでも手を抜くと、容赦なくバイブのスイッチを入れられた。

 最後は性器にリボンをつけられ写真をとられたり、性器に物をぶらさげてどのくらい強度があるか、そんな遊びまでさせられた。

 できる事なら、土下座してでも許して欲しかった。だが女子大生たちは許しをこう事させ、させてくれなかった。彼女たちは許すとか、許さないとか考えていなかった。幸広を物だと思っていたのだ。物を許すも、許さないもないし、謝罪させる必要もなかった。結局、彼は謝らる機会すら与えられずに部屋に戻ってきた。

 彼は布団に横になり、テレビをつけた。テレビでは彼女たちの女子大がうつっていた。明るいキャンパスで、優秀な教授がそろっているとテレビのアナウンサーは説明していた。女子大生の姿もうつっていた。テレビに出演するせいか、みんなスーツをきて、にっこりとほほえんでいた。彼はテレビのスイッチを切った。

 ふと、留守番が点滅している事に気がついた。東京では友達はできなかった。誰からも連絡はないはずだった。母がこれくらいは持っていきなね、そう言って渡された留守番電話がやたらむなしかった。

 彼は再生ボタンを押した。

 「おにいちゃん、元気? ちゃんと食べてる? ねぇ、たまには実家に帰ってきてよ。私、お料理クラブで習って、結構お料理できるようになったんだ。栄養あるもの作るから、暇な時でいいから帰ってきてね」

 (女子大寮の逆レイプ  おしまい)