「解剖しようよ3」

 今日は先生が研修で、40分授業です。昼休みも10分しかなくて、午後の授業も1時間で終わりです。今日の最後の授業である5時間目の前、亜希ちゃんがみんなに言いました。

 「放課後、時間あるから、その時間に一斉持ち物検査あるんだって。学年主任の先生とかは研修がないから、やるんだって7組の人が言ってたよ」

 「えー」

 みんな一斉に騒ぎ出します。僕もあわてて机の中を見ました。何冊か学校に置きっぱなしの教科書があるので、忘れないようにカバンにしまいました。

 (牛乳もあったぞ)

 日付をみると、2週間前のです。ゴミ箱に捨ててしまいました。多分、これで大丈夫だと思います。

 みると、中野君(クラス一体格の良い人)たちが騒いでいました。

 「いいから、ちっと見せて」

 クラスで一番強い河田君が中野君に何か頼んでいるようです。見に行くと、中野君がHな本を持っていました。

 「いまはまずいって」

 「いいから、いいから」

 「あとで見せるからさ」

 「放課後?」

 「それなら、いいよ」

 すると、亜希ちゃんの方も急に黄色い歓声があがりました。素子ちゃんなど4人くらいの亜希ちゃんの仲良しグループが集まっています。

 「だめ、だめ」

 「やばいって」

 そんな事を言ってます。

 中野君が

 「なに、なに?」

 と、のぞこうとすると、女子が一斉に

 「だめー」

 と言って隠しました。

 「女の子だけの秘密だもんねー」

 と亜希ちゃんが思わせぶりな事を言います。亜希ちゃんはこういう気を引くのがうまいと思います。

 何をやっているのかわからないけど、多分女の子たちは、Hな本を貸し借りしているんだと思います。(前に、そういう事があったので)

 「ねぇ、見せてよ」

 中野君が頼むと、女の子はみんなで、

 「エッチー」

 と言いました。

 みんなで、

 「エッチ」

 と言いながら、中野君をからかいます。素子ちゃんも、

 「エッチー」

 とか言いながら、軽く中野君の腕にパンチしたりしています。

 「じゃあ、俺のも見せるから」

 と中野君が言いました。

 「どういうの?」

 と亜希ちゃんが聞きました。

 「これはちょっとすごいよ」

 「どういうやつ?」

 「男も女のも、もろだもん」

 「それって、裏ってやつ?」

 「あぁ。俺もまだ見てないんだけどさあ」

 女の子は、顔を見合わせて、

 「どうする?」

 とか言っています。

 結局、OKしてくれました。僕も放課後は遅れないように行くつもりです。

 

 放課後になっても検査はありませんでした。本当はあるはずだったんだけど、中止になったみたいです(良くあるんです)。でも僕は、教科書を念のために持ち帰る事にしました。

 河田君たちや女の子たちが3階の資料室に行くみたいなので、僕もあわてて後を追います。3階の資料室は、空いている教室に大きな世界地図とか、黒板で使う大きな定規などが置いてあります。鍵のかかったガラス窓のロッカーもあって、中には資料とかがあるみたいです。ここだと、3年生が来ないので、僕たち2年生がいやすいんです。

 僕たちは一番奥まで行きました。ここなら、ロッカーがいくつかあるので、先生が部屋に来ても、ちょっと見ただけでは見つかりにくい場所なのです。

 「おい、先生が来たときに本を隠せるように、カバンとか開けっ放しにしておけよ」

 河田君が言うのには、先生が来たら本をカバンに隠せという事みたいです。僕は自分のカバンに隠して見つかったら困るので、ロッカーと壁の隙間に隠したらどうかと言いました。

 「そうするか」

 みんなで、ロッカーを数センチ移動させました。河田君と中野君が一番前になり、その右側に素子ちゃん、亜希ちゃん、なっちゃんなど女子が6人くらい、左側には小村君や高橋君、野球部の市川君などがいます。ほかにも下川君とか清川君とかがいるので、僕とか細井君は一番後ろの方です。

 中野君が本を出しました。それだけなのに、みんな、

 「すげー」

 とか、

 「大人じゃーん」

 とか言っています。

 ビニール製で、表紙には女子大生という文字が書いてあり、女の人がお尻をこちらに向けていました。

 「なんかこういう感じのって売ってないよね? ほかのって、もっと『女子高生特集』とか、『女子大生特集』とかって、いっぱい字が書いてあるでしょ」

 と亜希ちゃんが聞きました。そういえば、友達の家で見たHな本は、もっといろいろ書いてあってし、それに表紙にはごちゃごちゃ写真あったりして、もっと複雑なデザインでした。すると、

 「裏だからさー」

 と中野君が言いました。

 「すげーーー」

 みんなでまた声をあげます。

 河田君がページをめくります。最初のページは女子大生がテニスウェア姿をきています。次のページはラケットを握っていました。

 「なんか普通じゃん」

 と河田君が言うと、高橋君が言いました。

 「最初はソフトで、そのうちハードになるんだ」

 「嘘だったら、高橋をみんなでリンチな」

 「そんなー」

 めくると、どんどん女子大生は脱いでいきました。胸を出し、次に下着を出し、お尻を出し、ついには太股を大きく開いてしまいました。

 「すげー、もろみえ」

 僕は一番後ろなので、必死で目をこらして見ました。細井君の頭が僕の方によってきたので、押しのけました。あそこは少し黒っぽかったけど、でも赤く充血している感じで、毛はもじゃもじゃでした。じっくり見たあとは、少し体をどかして、細井君にゆずってあげました。

 「もっとすごくなるよ」

 高橋君が言いました。

 「どれ」

 河田君はページをめくりました。次のページでは、女の人のあそこに、ピンク色の棒が入っていました。

 「バイブレーターって言うんだ」

 高橋君が教えてくれました。

 「これ、動くって本当かよ」

 河田君が聞くと、高橋君はぶるぶる振動すると言いました。

 そのページだけで、3分くらい見ていました。

 そのあと何ページかめくると、いよいよ最後のページです。最後のページは、黒ずんだ棒が女子大生のあそこに入っていました。そこのページはアングルが斜めだし、背景が幾何学模様の壁紙なので良くわからないのですが、何かの棒です。

 「これ、なに?」

 「大人のあれ」

 河田君の問いに高橋君が言いました。

 「あれって?」

 と小村君が聞くと、高橋君がジャージの上から急に小村君のあそこをつかみました。

 「これだよ、これ」

 「うぉー」

 小村君が思わず叫びます。

 「やめろー」

 「おめー、勃起してんじゃん」

 「よし、小村を解剖だー」

 河田君の声で一斉に解剖がはじまりました。すでに急所をがっちり押さえられていた小村君は逃げるにも、力が入れにくいようです。一応逃げようとしたけど、素子ちゃんが

 「こっち来ちゃだめー」

 と言いながら、手のひらでぽんっと押すんです。すると力が入ってないから、簡単に跳ね返されてしまうんです。ほかの女子も真似して、手の平でぽんって押して、小村君を男子の中に戻してしまいます。女の子は口は冗談でも、結構本気になっちゃうし、6人くらいいたので力も強くて、小村君は倒れそうになりました。

 倒れそうな時、一気に中野君の『後ろ羽交い締め』が決まりました。僕も手伝いました。参加しないと、解剖の対象にされちゃうんです。

 もう小村君の急所は押さえてあるので、

 「せーの」

 で、ジャージをばっと脱がせちゃいました。素子ちゃんは近くにいた事もあって、パンツを下ろすのを手伝っていました。

 素子ちゃんは、あまりにもあっけなく脱げたせいか、

 「すごーい、こうやって脱がすんだ。なんか一気って感じ」

 って驚いていました。

 「パンツ押さえられてると、無理矢理やらないと駄目だけど、手をおさえちゃえば、一気だよ」

 と中野君が教えてあげます。

 「いくらふんばっても駄目なの?」

 「絶対無理」

 「中野君もされたりするの?」

 「部活の先輩にさ。でも、もう3年は部活やめちゃうからな」

 「恥ずかしい?」

 「うん」

 中野君はクラスで河田君の次くらいに強い人なので、意外でした。あと河田君も、1年生の時はされていたと聞いた事があります。何回か部活の3年生にされたそうです。(そもそも、クラスで解剖を広めたのは河田君だし)

 「女同士でもやるんでしょ?」

 中野君が女の子に聞くと、

 「私たちは、スカートめくるだけだもんねー」

 ってみんなで言いました。

 すると、小村君が

 「もう終わり、終わり」

 と言いました。やめて欲しいみたいです。みると、小村君のは、すごく勃起していました。

 高橋君とかは、

 「爆発寸前3秒前」

 と言って、はしゃいでいます。良くわからないけど、射精っていうやつを別名、爆発というらしいんです。

 「なんか濡れてない?」

 亜希ちゃんが言うので見てみると、たしかに先が濡れていました。

 「人によって、そうなるんじゃないの?」

 と河田君が言います。

 「しょんべんちびってるんだろ」

 高橋君はそう言ってからかいます。すると、

 「あれはー」

 となっちゃんが、言います。

 「どういうの?」

 と亜希ちゃんが聞くと、

 「うん、なんかね」

 そう言って、なっちゃんが黙ってしまいました。

 そこで、

 「大学生の彼?」

 と亜希ちゃんが聞くと、

 「うん」

 と嬉しいような恥ずかしような顔で言いました。

 「なに、なに、どういうの?」

 中野君が聞くと、

 「男の子は、みんな濡れるんだって」

 「どうして?」

 「Hのとき、痛くならないようにだって」

 初めて聞きました。

 「おまえら、でっかくなった時、濡れる?」

 と河田君がみんなに聞くと、中野君は「うん」と答えて、下川君とかは、「わからない」と言っていました。僕も、そういえば少し濡れていた気がします。でもおしっこの残りかと思っていたし、あまり気にしていませんでした。

 みんなが話していると、小村君が、

 「たのむー」

 と言ったので、解放してあげました。

 解放された小村君は、

 「あぁ、くっそー」

 と悔しがりながら、服を直しています。そして、服を着たあと、すーっと後ろから素子ちゃんに近づくと、

 「おかえし解剖!」

 と一気にジャージとズボンとブルマを下ろしました。するとパンツまでおりてしまって、素子ちゃんのお尻が一瞬だけ見えました。素子ちゃんはあわててジャージを持ち上げたけど、

 「よし、次は女の番だー」

 と河田君がいって、みんなで素子ちゃんのジャージをまたおろしてしまいました。良く掴んでなかったので、手がすべってしまったみたいです。これでは素子ちゃんのがお尻とか全部見えてしまっています。素子ちゃんは、

 「いやっ」

 と言うと、急にしゃがみました。すると、まるでテニスボールが地面で跳ね返るように、

 「ひゃっ」

 と言って飛び上がりました。男の子の手が、ジャージを押さえていたので、その手にお尻がぶつかったみたいです。

 「すげー、なんかゆで卵みたいにすべすべ」

 「なんか、熱いよ」

 とかいって、みんな驚いています。すると、高橋君がとんでもない事を言いました。

 「濡れてたよ」

 高橋君は手を見せました。拳のところが確かに濡れています。

 「濡れてるんだ?」

 と中野君が聞くと、

 「もう、だめー」

 とか言っています。素子ちゃんはしゃがむにしゃがめず、立つに立てず、中腰のままの中途半端な格好です。

 「よし、観察、観察」

 といって、小村君が足を無理矢理ひらかせようとします。

 「だめ、だめ。絶対駄目!」

 とか言ってるけど、男の子がみんなで手伝ったので、勝てません。

 そこは暗くて良く見えないけど、なんか濡れているように見えました。僕は明るくするためにカーテンを少しあけようとしたら、河田君に、

 「おい、あけると、みられちゃうじゃん」

 と怒られてしまいました。

 「ほんとに濡れてるの?」

 と、中野君が高橋君に聞くと、

 「わかんない。誰かさわれよ」

 だけど、さわれる人なんて、いません。すると、なっちゃんが、

 「こうするんだよ」

 って、さってさわってしまいました。指をみると、たしかに濡れています。

 素子ちゃんはそれで許してもらいました。

 (解剖しようよ3  おしまい)