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錦絵のような江戸角凧は別名「江戸錦絵凧」とも呼ばれ、やや縦長の長方形で
長い「うなり」、長い「糸目」を付けて揚げるのが特徴です。
糸目と言うのは凧に付けてある糸のことで、この糸が合っていないと凧は揚がりません。江戸角凧の場合、糸目の長さはその凧の縦の長さの20倍を目安に、好みによってはそれ以上長く付ける場合もあります。糸目の本数は14本、または17本、凧が大きくなればそれ以上の本数を付けます。(糸目は縦骨と横骨の全ての交点からとりますが大きい凧は骨の数も多くなるため必然的にこの交点が増えるためです。)しっぽは付けずに揚げます。現在はこのしっぽ無しのスタイルが主ですが昔は糸目を短くして荒縄の長いしっぽを付けてあげました。
「うなり」は丸竹や割り竹で作った弓矢の弓のようなものに籐(とう)をテープ状に裂いたものを張り、それを凧の頭(上部)に取り付け、籐が風で震える音を聞くというものです。昔は籐の代わりに鯨の髭を薄く裂いたもの、動物の皮なども使われたようです。また子供凧では平ゴムを弓に張って鳴らしたりしました。肌を切るような冷たく強い北風の中、ブンブンと唸りをあげて空高く揚がった凧の赤を基調とした凧絵と、白く長い糸目が、その透き通った青い空に映え、むかし車などの騒音も少なく静かだった頃、「うなり」の音はかなり遠くまで響き渡りその音を頼りに凧あげを見に行ったという話も聞きます。
絵は浮世絵や歌舞伎、また昔から伝わる逸話や物語りなどを題材に描かれる事が多かったようです。江戸文字だけの粋な字凧などもあり、江戸時代に大流行して以来盛んに揚げられるようになり、現在まで受け継がれています。
わたし 今から30年以上前にこの「江戸角凧」に出会って、魅せられてしまったのです。以来ずっと江戸角凧を作り続けています。東京にはこの他にも違う形の凧がいくつか有ります。また日本には地方地方によって
絵も、作り方も違う伝統的な凧がたくさん有ります。その種類は数百にも及びます。これは世界的に見ても珍しく、日本が世界に誇れるところです。江戸時代から、いいえ、もっと前から揚げられてきた「和凧」。その魅力をこのページで
ご紹介できればと思います。そしてこの素晴らしい伝統を絶やさないための手助けが少しでもできればと考えています。
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