|TOP|Filmography|

PAARTHEN RASITHEN

( I saw, I admired )

paarthen

Director Saran
Staring Prashanth, Simran, Laila, Raghuvaran, Dhamu, Vaiyapuri, Charlie
Music Bharadhwaj
Lyrics Vairamuthu
Released Aug 11,2000

STORY

〜恋するハモニカ男 - 物語の舞台は市営バス〜

シャンカル(プラシャント)は医学生バヌ(シムラン)の家の屋根裏に間借りしていた。彼は大学を卒業したものの未だ就職がきまらず、造船所でのエンジニアになるチャンスを待っていた。医学校へ通うバヌは、腹違いの兄(ラグヴァラン)と二人暮らし。バヌは母親の違うこの兄を嫌っており、いつも彼を疎んじる一方、下宿人のシャンカルとは大の仲良しで、いつも喧嘩したりふざけあったりして仲良く毎日を送っていた。

ある日バヌは、バス停で自分にちょっかいを出す男性がいるとシャンカルに告げる。いってみると、3人のオジイサン。まんまとバヌのいたずらにひっかかったシャンカル。ふてくされて彼はバス停のベンチに座って、愛用のハモニカを吹いていた。
その時(行き先が)32Cのバスがやってくる。そのバスに乗っていた女性サリカは、バス停でしきりにハモニカを吹いている青年の後ろ姿をみて、物乞いだと勘違いしてコインを投げる。おどろいて振り返るシャンカル。そこには、若く美しい女性の顔がバスからのぞいていたのだった。サリカを一目見てシャンカルはすっかり心を奪われる。
嬉しさでいっぱいになったシャンカルは、すぐさまその恋をバヌに打ち明けた。バヌはその恋を応援する素振りで、その女性の素性をつきとめる手助けをする。いろいろ手を尽くして調べた挙げ句、彼女は年上の姉と一緒に、ポケットベルの会社で働いており、毎日その32Cのバスで会社に通っているのだった。

ある日シャンカルの両親が息子に結婚話を持って村から街に出てきた。彼の母親は心臓が悪く病気が悪化していた。母親は心臓の手術を控えすっかり弱気になり、息子が幸せに結婚したのを見届けるまでは手術をうけないと言い張っていたのだった。
またシャンカルの父親は横暴で、家族に対しては暴君そのもの。息子の結婚も勝手にどんどん進めようとしていた。そんな父親に強く反発するシャンカル。
シャンカルのお見合いの相手は偶然にもサリカその人だったのだが、二人ともそんなことは知るよしもない。なんとかそのお見合いが逃れるため、お見合いの席を欠席してしまうサリカ。花嫁が現われないことに、シャンカルの父親はカンカンになり贈り物をひっくり返して帰ろうとするが、その場を取り持とうとした母親は、昂奮で心臓発作をおこしてしまう。シャンカルが家に戻ると、父親はお見合い相手の写真をシャンカルに見せてその写真を破り捨ててしまうのだが、シャンカルはその時に始めてそれがサリカであった事を知って、呆然とする。一方息子の結婚が駄目になって心労でますます病状が悪くなる母親を安心させるため、バヌとシャンカルは二人が婚約しているというウソをつくはめになる。

だが、それはシャンカルにとってはウソだったが、バヌにとっては本心だった。彼女も本当はシャンカルのことを愛していたという告白は、シャンカルを驚かせた。バヌの態度が豹変する。嫌いなはずの兄を利用して、暴漢にサリカを襲わせたりして、なんとかシャンカルを取り戻そうとする。バヌのいやがらせをうけ、シャンカルとも結ばれないと思ったサリカは毒をあおる。
家族が瀕死のサリカを病院に運ぶが、ちょうどその時町中の病院がストライキ中で、病院に外には患者が溢れかえっていた。サリカが運び込まれた病院は、医学生であるバヌがいる病院だった。サリカは助かるのか?その時バヌのとった行動は?

MUSIC

〜picturizationは平凡だけど音楽自体は良し〜

Vaa Endrathu Ulagam - Prashanth
プラシャント歌手デヴュー曲!ハスキーヴォイスでラップ披露。

Paarthen Rasithen - Yugendran, Reshmi
覚えやすいタイトルソング。牧歌的ないかにもタミル風のメロディ。
ハモニカぷらしゃん

Poove Punnagai Kaattu - Sonu Nigam, Vasundra Dass
これも牧歌的で馴染みやすい曲。ロケーションは南の島で、「kaho na pyar hai」風。

Thinnadey Ennai Thinadey - Shankar Mahadevan, Anuradaha Sriram
問題のミュージカルシーン。プラシャントの衣装に注目。一体どこの国の衣装か知らんが、腹の出具合が非常に気になる。白襟付の黒皮のジャンプスーツというワイルドなファッションも(泣)。

Enakkena Yerkenavy - Unikrishnan, Harini
幻想的でメロディアスな一曲。

Kedaikely Kedaikely - Srinivas

MY COMMENT

Saran監督の、「Kaadhal Mannan」と「Amarkkalam」に続く3作目。 しばらくヒット作から遠ざかっていたプラシャントにとっては嬉しい、ナンバーワンを飾った映画。ヒロインはプラシャントと3度目の共演となるシムラン。タミル映画トップ女優の彼女が、ここではnegativeな役を演じる。もともと活発な役が多いが、悪女役も無理なくこなして高い演技力をみせている。プラシャントは二人の女性の間に挟まれる役柄を好演。冒頭のミュージカルシーンでは自らが歌った一曲。
この映画の主人公は本来はバヌである。彼女のシャンカルに対する愛は、どこか子供っぽく一人よがりであるが、その歪んだ愛にもっと焦点をあてれば、さらに面白い筋立てになったと思われるが、監督はヒロインに完全な主役をもってくることに躊躇したようで、そのあたりが物語をやや中途半端な印象にしている。バヌ、シャンカルともにあまり幸福ではない家族関係が背後にある。バヌの母親は、長いこと子供ができず、妾腹の子であるラグヴァランが産まれたときに、ようやく身ごもりそこで産まれたのがバヌであるという複雑な関係があり、母親は長く子供が生まれなかったことで精神的に追いつめられ病で亡くなってしまった。父親が同じであるとは言え、義理の兄であるラグヴァランを憎んでいるが、両親が死んでしまった今、兄に養ってもらっている。
シャンカルも、専制君主で妻に対しては思いやりのかけらも持っていない父親を激しく憎んでおり、心臓をわずらった母親をつねに気遣っている。この父親の妻に対する態度は冷酷無比で、非常に否定的に描かれている。
この映画の主題ではないが、ここでもまたお決まりのように、両親が決めた結婚に対する自由な恋愛という対立が出てくる。親の意思だけで子供の結婚が決められるのはいかにも前時代的に感じられるが、そこにはカーストというインド的な背景があるからだと思われる。同じカーストの者同士の結婚が奨励され、またさらにお見合いの際にはホロスコープも重視される。現代においてもこのような文化的慣習がまだ強く生きているという事自体が興味深い。自由な恋愛結婚を望む若い世代が、次の親の世代になった時は、事情はどのように変るのであろう。彼らもまた、家やカーストを重視する親と同じ考え方を踏襲するのであろうか。親がお見合い話をもってきた時にシャンカルはバヌに言う、「親はカーストのことばかり考えてるけど、そんなのは関係ないよ。現に君と僕はカーストが違うけど、こうやって友達になったじゃないか」

タミル映画全般に言えることだが、ぞんざいなラストの描写がもったいない。映画の印象はラストで決まることが多いのに。タミル映画の観客自体がせっかちで、映画をちゃんと最後まで見ないことにも関係があるのだろうか。プラシャントは自然な演技でシムランを引き立てている。バスを舞台にしたライラとの出会いのシーンは、ハーモニカを小道具にして恋する青年役が可愛い。それにしても、腰蓑といい、サロペット姿といい、またしても音楽シーンで変な格好ばかりさせられてるのが気の毒 ...

評価 : ★★★☆

<VCD> 「PAARTHEN RASITHEN」 (PVCD 1374/Pyramid)
<CD> PARTHEN RASITTHEN/APPU (ALCD1661)
<DVD> PAARTHEIN RASITHEIN (DRUMMERS BEAT/DVD-T-001) 英語字幕付
dvd