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武士MUSA
2001年/133分/韓国
監督・脚本:キム・ソンス
キャスト:チョン・ウソン、チュ・ジンモ、チャン・ツィイー、アン・ソンギ

待つこと2年、ようやく公開された大型時代劇「MUSA」、思えば2001年の第二回TOKYO FILMeXのオープニング作品だったのだ。しかし、こんなに待たされるとちょっと拍子抜けしてまう、せっかくいい映画なのに。しかも、「ヒーロー」だとか「ラスト・サムライ」といった任侠ものが公開されてしまってるだけに、影が薄くなってしまったではないか。なんで公開されるまでにこんなにモタモタ時間がかかるのか。
で、この「MUSA武士」であるが、じつにシンプルで骨太な映画なのである。チョン・ウソンやアン・ソンギなどの俳優が出てるのに、そういった意味での華やかさは少ない。しかし、中国(明)、蒙古(元)、高麗といった中国および朝鮮半島の歴史モノというあたりがまず興味深い。そして、歴史的背景を説明したあと、物語はひたすら砂漠の行軍と戦いを描く。それは、ざらついて、激しく、見ているたけで戦いの凄まじさが迫ってくる。安易にCGを使うのではなく、実際の人間が戦っている様子をこれほどまで生々しく伝える映像もめずらしい。一応姫を守るというモチーフがあるものの、ここで男たちが戦っているのは、愛のためとかそんなんじゃない気がする。戦うことこそが生きること、そんな時代があったのだ。剣だけをもって草原を駆け抜けていった勇猛な戦士たち。そうして彼らは、名も知れぬままあっけなく命を落とす。時は流れ、それはただ人々の遠い記憶の中に微かにこだまするだけ。
(2004年1月 シネマスクエアとうきゅう)