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… 2000年5月3日 …
道内の介護保険サービス事業者は1万件以上に 介護という事業が大きなビジネスになるのかどうか分からないが、北海道でも介護保険サービス事業に乗り出すところが増えている。北海道新聞の報道によると、その数は1万件を超すそうだ。北海道の人口は約560万人。高齢者の人口は150万人程度だろうか。つまり、お年寄り150人に1事業者という割合になる。これはちょっと事業者が多すぎるという感じもするのだが。
報道によると、道保健福祉部は介護保険がスタートした4月1日現在の道内のサービス事業者指定状況をまとめた。指定事業者は1万件を突破し、1万25件に上ったという。社会福祉や医療法人が大半だが、民間非営利団体(NPO)や、将来の公共事業の先細りを見込んだ土建業者の進出があるなど、多様な新規参入の動きも見られたとのこと。
指定事業者のサービス区分による内訳は、訪問介護などの「指定居宅サービス事業所」が8,390件、ケアプランを作成する「指定居宅介護支援事業所」が952件、老人保健施設などの「介護保険施設」が683件だったそうだ。
… 2000年4月15日 … 87歳の女性から78歳の女性が金をだまし取る
いかにも超高齢化社会を象徴するような事件が起きた。報道によると、1人暮らしの87歳の女性から現金273万円をだまし取ったとして、神奈川県警藤沢署は4月15日、同県藤沢市辻堂元町1丁目、無職Y容疑者(78)を詐欺などの疑いで逮捕した、と発表した。Y容疑者も1人暮らしで、「収入は年約50万円の年金だけ。預貯金が20万円ぐらいしかなく、生活費がほしかった」と話しているという。
調べでは、Y容疑者は3月20日ごろから、近くに住む女性(87)方を訪ね、世間話をしたり、煮物などの料理を持って行ったりするようになった。同26日、「旅行に行くのでしばらく来られない。大事なものを置いていると心配でしょうから預かってあげる」と言って、女性から預貯金の通帳約10冊と印鑑5個をだまし取り、27、28両日、市内の郵便局から計273万円を引き出した疑いが持たれているという。
加害者も被害者も高齢者という珍しい事件だが、こういう事件が今後、多くなるのではないかと思う。それにしても、年間50万円の年金だけが収入というのでは、確かに心細い生活ではある。
… 2000年4月6日 … 山口県東和町が高齢化率日本一
20年前から高齢化率日本一の記録を更新し続けているのが山口県の東和町。この町は4月5日に65歳以上の人がついに町民の50.02%に達したそうだ。東和町は瀬戸内海を望む周防大島東端の温暖な地で、5割の「大台」に乗ったのは全国の市町村で初めてという。超高齢化した町となったわけだが、将来は日本全体がこの町のようになるわけである。
東和町の企画課によると、町の人口は3月末現在で5466人。うち65歳以上の高齢者が2734人(男性998人、女性1736人)を占めたそうだ。教職員や警察官の春の異動などに伴い、転入者より転出者が多く、高齢化率が2月末現在(49.68%)からはね上がったとのこと。
東和町の主な産業は漁業と温州ミカン栽培。人口は1955年(約1万7000人)をピークに減り続け、高齢化率は80年の国勢調査で全国最高の31.54%に。95年の国勢調査でも47.4%と、日本一を更新したという。
… 2000年4月4日 … 介護保険の苦情が46道府県で306件も
asahi.comによると、厚生省が4日、介護保険導入からの3日間で全国の市町村に寄せられた苦情の状況をまとめたという。苦情は東京都を除く46道府県で計306件。サービス事業者との連絡がつかないケースが目立ち、同省は「介護サービス計画(ケアプラン)という方法に慣れていないようだ」とみているとのこと。
調査は全国の市町村に寄せられた苦情を都道府県を通じて集計した。苦情の件数は大阪府が最多で74件。次いで神奈川が50件▽北海道、静岡、大分が20件台▽青森、兵庫、奈良、長崎が10件台。京都や宮城、鹿児島など20府県ではゼロだったという。
苦情は利用者負担に関するものが67件。サービスの不足や内容に関するものが63件、ケアプランが46件、要介護認定が42件だったとのこと。
介護保険サービスに慣れていない、内容が難しいということのようだ。出だしはこんなものなのだろうと思う。
… 2000年4月1日 … 介護保険がスタート
介護保険がいよいよ全国の市町村で始まった。報道によると、相次ぐ制度の変更で、サービスの地域間格差など問題を抱えたままのスタートだが、250万人近い高齢者がホームヘルプや特別養護老人ホームへの入所など、保険でのサービスを受けるという。1日午前には小渕恵三首相と丹羽雄哉厚相が、東京都豊島区内の介護関連施設を訪れ、激励したとのこと。
介護保険の問題は、複雑だということだろう。ちょっと調べようとしても、容易には理解できない。介護認定も問題を抱えているようだ。
… 2000年3月23日 … 移民受け入れか77歳定年制か
「日本は労働力維持に移民3350万人必要」という日経のサイトの記事について2日前に書いたが、23日のasahi.comには国連の発表に関してより詳しい記事が載っていた。
それによると、「日本がお年寄り1人に対し生産年齢人口が4.8人という1995年の水準を50年間維持するには、毎年約1000万人の移民を受け入れて人口8億を超える「移民大国」になるか、または定年を77歳まで延長する必要がある」と国連人口部は報告書に書いているという。日本などで広がる出生率の低下と高齢化に伴い、経済を支える労働力人口を確保するのにどれだけの「補充移民」が必要となるかを予測する報告書だという。
この報告書によると、日本が移民を受け入れなかった場合、95年に1億2500万人だった日本の総人口は、2005年に1億2700万人で天井を打ち、2050年には約1億500万人に減るという。
このうち生産年齢人口(15―64歳)は95年の約8700万人から、2050年には約5700万人に減少。逆に65歳以上は、約1800万人から約3300万人に増える。その結果、65歳以上の1人に対する生産年齢人口の比率は、95年の4.8人が2025年は2.2人、2050年には1.7人へと減り続けるという。
ここまでは、日本の統計資料でも分かる分析である。
ところが国連の報告書では、「65歳以上に対する生産年齢人口の比率を95年水準で維持するには、毎年約1000万人の移民受け入れが必要で、この場合、2050年の総人口は8億人を超え、その9割近くが移民とその子孫になる」と報告しているという。そして、「移民なしならば、2050年時点で77歳まで生産年齢人口に含める77歳定年社会が必要」と説いているいう。
毎年1千万人の移民を受け入れるというのは、どう考えても非現実的だ。その結果、2050年に人口が8億人を超えるというのも、とんでもないことである。狭い日本にそんなに大勢の人は住めない。
国連の報告書では「より現実的に、生産年齢人口の総数を95年水準に維持する場合でも、毎年約60万人、計約3300万人の移民を受け入れる必要がある。それでも2050年時点で、移民とその子孫が日本の人口に占める割合は3割に達する」と書いてあるそうだ。
この記事を読んで、やはり何がなんでも介護ロボットを開発しなければならないだろうな、と感じた。多すぎるお年寄の世話をするために大量の移民を受け入れるということは、日本の社会に大きな軋轢をもたらす。そして、移民もまた、いずれは高齢化するわけである。大量の移民の受け入れで超高齢化社会の問題を解決できるとは思えない。
国連のこの発表には、何らかの意図があるのだろうか。例えば、「日本は大量の移民を受け入れよ」という国際世論を巻き起こす準備の一環だろうか。そんなことを勘繰りたくなるのである。
… 2000年3月21日 … 「日本は労働力維持に移民3350万人必要」と国連が発表
日経のサイトに載っていたこの記事のコメントをMidnightSapporoのどこに載せるか迷った。「経済問題を考える」か「南回帰線」か、はたまた「このカキコがおもろい」か。
結局、「高齢化社会を迎えて」に載せることにした。日本の超高齢化社会への趨勢が国際的に話題になり始めてきたよい例だと思ったのである。
報道によると、国連経済社会局は3月21日、「補充移民―人口減少と人口高齢化への解決策になるか」と題する人口動態推計の報告書を発表したという。
この報告書の中で、国連経済社会局は、先進国の中で最も高齢化が進んだ日本の人口は21世紀初めに減少に転じ、現在の労働力人口(15歳―64歳)を維持するには、2050年までに1995年からの累計で外国から毎年60万9000人、合計3350万人の移民を受け入れる必要があるとの試算を明らかにしたそうだ。
報告書は国連が2年ごとに発表している世界の人口推計の最新版(98年発表)に基づき、日本や米国など主に先進国の労働力人口と移民との関係に絞って試算した初めてのものという。
日本の超高齢化社会問題は、ついに大量の移民受け入れを示唆するところまできたかと驚いた。
今から20年、30年先のことを考えると、そういう必要性が出てくるかも知れないとは思うが、ハイテク介護ロボットの開発も進むのではなかろうか。今でもテレビでは寝たきり老人用のベッドのコマーシャルが流れている。将来は介護ロボットと移民が日本の超高齢化社会を支えるようになるのかも知れない。
… 2000年3月18日 …
高齢世帯、大都市圏で急増 asahi.comによると、65歳以上を世帯主とする「高齢世帯」の数が1995年から2020年の間にすべての都道府県で増え、埼玉や千葉、神奈川県などの大都市圏では2.5倍から3倍になるという。厚生省の付属機関の国立社会保障・人口問題研究所が17日に公表した「日本の世帯数の将来推計(都道府県別推計)」で明かになった。65歳以上の1人暮らしの数も大都市圏で3倍から4倍に増え、全世帯の1割を超える。大都市圏を中心に進む「孤」と「老」の姿が浮き彫りになったという。
「将来推計」によると、高齢世帯は2020年には1718万世帯となり、95年の約2倍に増えるという。都道府県別では、埼玉県が3.1倍、千葉県が2.8倍、神奈川県が2.5倍などと13府県が2倍以上になるそうだ。
高齢世帯が全世帯に占める割合も、2020年にはすべての都道府県で3割を超え、秋田など7県では4割以上になる。特に埼玉、千葉、東京、神奈川では、95年には15%程度だった高齢世帯の割合が、2020年には32―36%にも達し、大都市圏中心部の急激な上昇が目立つという。
また、世帯主が75歳以上の世帯の数も、大都市圏では4倍から5倍に増えるそうだ。
さらに、1人暮らしのお年寄りも急増するという。2020年には全国で536万5000世帯にのぼり、95年の約2.5倍になるそうだ。特に、埼玉が4.2倍、千葉3.7倍、神奈川3.2倍など大都市圏の増え方が目立つそうで、全世帯に占めるお年寄りの1人暮らし世帯の割合は5%から11%に増えるとのこと。
高齢化社会がやがてやってくることは予想できるが、この推計数字を見ると、改めて日本の超高齢化社会の凄さが伝わってくる。20年後にはすべての都道府県で高齢世帯の割合が3割を超えるというのだから、高齢者が日本の社会の中で一大勢力となるわけである。このことが社会にどういうインパクトを与えるのか。これは興味深いテーマである。
… 2000年3月4日 …
昨日はひな祭り 昨日の夕食はなかなかのご馳走だった。我が家は女3人に男1人という女性優位の所帯である。おばあちゃん、彼女、チビ助の3世代が暮らしている。おばあちゃんがお雛様のケーキを買ってきた。僕は久しぶりにビールを飲んだ。家では最近はほとんどアルコールを飲まない。夜はパソコンに向かっていることが多いので、控えているのだ。コンピュータとアルコールは相性が悪い。酔うとタイプミスをするし、うっかりファイルを削除してしまったら大変である。
… 2000年2月19日 …
おじいちゃんの入っている老人保健施設に行った 午後から彼女とおばあちゃんを車に乗せて、おじいちゃんが入所している老人保健施設に見舞いに行った。今日は暖かい日で、道路はあちこちに水たまりができていた。
時間は午後3時で、施設ではちょうど食堂でおやつの時間ということで、入所しているお年寄たちがテーブルについていた。およそ100人はいた。見ると車イスに座っているお年寄が多かった。
おじんちゃんは車イスは使っていない。何とかゆっくりと歩ける状態だ。みんなで喫煙室に行って休んだ。おじちゃんはおばあちゃんからタバコのエコーをもらった。昔からエコーを吸っているそうだ。彼女はスーパーで買ってきたおじいちゃんの好物を出した。おじいちゃんはおいしそうに食べていた。相変わらずほとんど喋らない。
1人のお年寄が喫煙室に来て、我々のすぐそばのイスにかけ、タバコを吸い始めた。その人は車イスも歩行器も使わず、比較的元気そうだった。その人は我々の方を見て、「幸せだなあ、娘さんや奥さんに来てもらって」と羨ましそうに言った。後で彼女に訊いたら、見舞いに行くといつもそのおじちゃんが来るそうである。話好きそうなお年寄なので、少し取材してみた。
その人は札幌の近郊の町で商売をしていたそうだ。昭和3年生まれの72歳。この老人保健施設では若い方だろう。奥さんは2年前に亡くなったそうだ。
その人は2年前に脳梗塞で倒れ、今でも体の左半分がやや不自由だそうである。また2ヵ月ほど前には白内障の手術をしたが、完全には治らず、そのためテレビも新聞も読めないとのこと。
「それでは退屈でしょう?」と訊くと、「うん、退屈だね」と言う。子どもは2人いるが、娘さんは本州にいる。息子さんは札幌に住んでいるが、たまにしか見舞いに来ないし、来てもすぐ帰ると言っていた。だから我々の姿を見ると羨ましくなるようだ。
酒好きな人だというが、施設では酒は売られていない。禁止されているようだ。だから楽しみはタバコしかないという。目が不自由なのでテレビも新聞も見れないというのは気の毒である。これでは確かに退屈だろう。
この人は2人部屋だそうだが、「相部屋というのも、なかなかいろんなことがあってねえ。他人と同じ部屋で暮らすのは結構大変なものだよ」とこぼしていた。
この人の趣味はカラオケだそうで、この施設にはカラオケの設備があるのでたまに歌っているという。「しかし、入っている曲が少なくてね」と言っていた。
20代、30代の女性の看護人に世話をしてもらっているのだから、生活は楽なのだろうが、心の張合いということになると、厳しいものがあると感じた。この人の場合は、連れ合いを亡くしたことがとても寂しいらしく、「夫婦の仲がたとえ悪くても、共に生活できるのが一番だよ」と繰り返して言った。
「でも、やっぱり長生きはしたいんでしょうね」と僕は余計なことまで訊いてしまった。するとその人は、「いや長生きはしたくないね。早く死にたいよ」と言った。
僕は常々、若いときから読書の習慣をつけておいた方がいいと思っている。そうすると、年を取って1人きりになったときでも、退屈がしのげるからだ。しかし、この人のように目が不自由になった場合は、そうもいかない。
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