| MidnightSapporo | 犯罪性 4 | TOP | 魔性 | HOME |
| 次頁 | 前頁 |
… 2001年2月11日 …
法医学の進歩 トーマス・野口の『検屍解剖』(田中靖・訳 講談社+α文庫 1999年)は、面白い本である。ロサンゼルス郡検屍局長の職にあった著者が、法医学の進歩と個々の殺人事件の法医学的見地からの推理が書かれていて、ミステリー・ファンにも役に立つのではないかと思う。現代は、法医学がどんどん進歩し、DNA鑑定という方法も事件の捜査に効果を現している。だから、シャーロック・ホームズのような超人的な名探偵がいなくとも、従来なら証拠不十分となった事件が迷宮入りせずに真犯人逮捕につながる。いい加減な証拠で犯人に仕立てられる冤罪も少なくなったことだろう。
42歳という若さで亡くなったエルビス・プレスリーの死因が処方薬の服用のしすぎだったという指摘は、薬好きな人に対する警鐘になる。著者は、プレスリーを「歩くドララッグストア」と呼んでいる。プレスリーの主治医が処方し、死亡する前の7ヵ月にプレスリーが服用していた興奮剤や神経抑制剤、鎮痛剤は、なんと5300錠もあったそうだ。このためプレスリーは、「複調合」と呼ばれる条件で死んだそうだ。「複調合」では、死をもたらすのは個々の薬物ではなく、それらの相乗効果だという。
法医学の開祖は、パリ警視庁の名もない一介の書記だったアルフォンソ・ベルティヨンだという。19世紀の末期に様々な手法を編み出した人物だ。犯罪者の顔写真の撮影プロセスの規格化を行ったのはベルティヨンである。正面のほかに横顔も撮ることにしたので、顔写真の照合に格段の信頼度が出たそうだ。また、人体測定方式も、ベルティヨンが考え出したものだという。犯罪者たちの頭部の縦幅や横幅、中指の長さなど、成年期を通じてほとんど変化しない人体の構成部位を測って測定する方式である。ただし、人体測定方式は、指紋の照合が開発されると、たちまち時代遅れになったという。
世田谷区の一家4人殺害犯が犯行後にネット接続 ZAKZAKによると、東京都世田谷区の会社員、宮沢みきおさん(44歳)一家4人が殺害された事件で、一家が殺された時刻以降に宮沢さんのパソコンが使われ、インターネットに接続記録が残っていることが警視庁成城署捜査本部の調べで2001年2月7日、分かったそうだ。記録は犯行発覚(2000年12月31日午前11時前)のわずか50分前まで残り、犯人が一家4人を惨殺した後、一晩中惨状と化した現場にとどまり、パソコンを使用した可能性が浮上してきたのだという。新事実の判明で、犯人像の異常性が改めて浮き彫りになっているそうだ。想像すると、恐ろしい光景である。家族4人を惨殺した犯人は、その後、パソコンで延々とネットに接続していたというのは、極めて不気味だ。
調べによると、宮沢さん宅には、宮沢さんが仕事などに使うパソコンがあったという。事件発覚時、パソコンの電源は入っておらず、周辺も特に荒らされた跡はなかったそうだ。捜査本部でパソコン内に残った作動記録を調べたところ、犯行時間と推定されている昨年12月30日午後11時半前の同10時15分ごろ、宮沢さんが作動させたとみられる記録が残されていたそうだ。さらに、犯行後の31日午前1時すぎと、同日午前10時ごろにもインターネットに接続した記録が複数残っていることが分かったのだという。
事件は、31日午前10時50分ごろ、4人が殺害されているのを隣に住む親せきが見つけ、発覚したという。つまり、犯人は長男の礼ちゃん(6歳)を絞殺し、みきおさん、妻の泰子さん(41歳)、長女のにいなちゃん(8歳)を次々に柳刃包丁でメッタ刺しにした後、約10時間以上にわたって血の海となった惨殺現場に滞在し、パソコンを使用、明るくなってから現場を立ち去ったとみられるのだ。接続先には芸術団体や宮沢さんの会社のサイトが含まれていた。捜査本部は、犯人が宮沢さんの操作履歴を調べていた疑いもあるとみている。犯人はパソコンに詳しい人物だろう。殺人の動機は怨恨だろうか。
猥褻DVD810枚密輸の会社員を逮捕 時事通信社によると、千葉県警新東京空港署と東京税関成田支署は2001年2月1日までに、海外から猥褻な動画が録画されているDVD−ROM(DVD利用の読み出し専用メモリー)810枚を持ち込もうとしたとして、関税法違反の疑いで東京都中野区弥生町、会社員K容疑者(45歳)を逮捕したという。海外から持ち込まれようとした猥褻DVDの押収量としては全国で過去最高だそうだ。
この男は、810枚もの猥褻DVDを税関で見つからずに密輸できると考えていたのだろうか。不思議である。810枚というと、かなりのボリュームだ。大きなトランク2つにびっしり入れていたという感じだろう。これでは逮捕してくれといわんばかりだ。この猥褻DVD、仮に1枚3000円で仕入れたとすると、810枚なら仕入れ総額は243万円になる。いやはや、である。(笑) これほどの数だから、自分用に購入したのではなく、こっそり売ろうとしたのではないかと思うが。
連続少女わいせつカメラマンに無期判決 ZAKZAKにとよると、学校から帰宅直後の少女が相次いでわいせつな行為をされた事件で、強盗婦女暴行や強制わいせつなどの罪に問われたフリーカメラマン、M被告(36)の判決公判が2001年1月25日、東京地裁であり、木村烈裁判長は「極めて卑劣な犯行」として求刑通り無期懲役を言い渡したという。レイプ事件で無期懲役という判決は重いが、悪質さから言えば当然だろう。
木村裁判長は判決で、「犯行は長期間多数回にわたり、被告のゆがんだ性的犯罪の傾向は極めて顕著で深刻。再犯の可能性が高い」と指摘したという。さらに、「被害女児の心の傷と両親の精神的苦痛はあまりにも大きい」と述べたそうだ。判決によると、M被告は平成9年5月28日午後、下校途中の小学3年だった女児(当時8歳)の跡をつけ、女児の自宅マンション前でカッターナイフを突き付けて脅迫。室内に連れ込み、わいせつな行為をしたという。このほか11年5月までに、9−12歳の少女10人に同様の手口でわいせつ行為などをしたそうだ。
| 次頁 | TOP | HOME | 前頁 |