Open your eyes
内田上爾
58
「君が見えない」
雨しか降らない、そんな日に
お涙頂戴の映画観たら
よけいに気分、悪くなって
君が見えない
君が見えない
ほら、空が見えない
ああ、もしもこの世界に
光も無くて
音も無くて
からっぽで
君と僕だけだったなら
きっと、二人で笑っていられる?
ずっと、二人で泣いていられる?
君を全部、僕を全部、
中身から、溶かして、ひとつになって
君の想いをそっと食べて
ああ、愛しい君よ
眩暈を覚えて瞳を閉じる
背筋が、ひどく、冷たくなって
悲しい日々だね
つよくなれない
「desire」
甘い甘い甘い、
夢を見てみたよ
見たかったんだ
望んで
君と手を繋いで
どこまでも歩いてた気がした
後ろから誰かに声かけられても、
僕たちは止まらなかった
甘い甘い甘い、
日々を想ったよ
君がただ傍にいる日を
望んで
久しぶりだった
無くなってたんだ
ちょっと前から望まなくなってた
やっぱり必要だって、
気づくと、
あんまり悲しいもんだから
甘い甘い甘い、
日々を過ごしたい
君と手を繋いで
「海」
深くて、広くて、穏やかな海
まるですべてを包みこんでくれるような海
ただ、眺めていた
コバルトブルー、エメラルドグリーン
宝石箱をひっくり返したように水面をキラキラ光らせている海
こんなにも美しいものがあっていいのだろうか
父はここに眠っている
「白」
まだ朝が来てないから、真っ暗
でもゆっくりと変わっていく空を見上げてた
息を吐いた 凄い白い
朝霧が景色にモザイクをかける
白い世界しか目の前には無い
時間が経てば、この真っ白も消えちゃうんだな
頭の片隅で思う
このままでいい
ずっとこんな綺麗な世界だったら
「天上天下無敵の光 〜神様の言葉〜」
大好きな二人だったから
どこよりも幸せになってほしかった
大切な二人だったから
どこよりも幸せになってほしかった
二人で寄り添って
微笑む二人を見るのが好きだった
世界中の何よりも
幸せになってほしかった
なのに
あれほど輝かしき二人だったのに
こんな結末なの?
僕は思う
きみたちこそは
天上天下無敵の光だった
「復活の祈り」
あれから、
あの苦しみから、
精一杯生きてきた
さよならは突然あらわれて
僕を苦しめた
彼女を苦しめた
二人で生きられたら、
どんなに幸せだっただろう
どんなに眩しい日々だったろう
ぼんやり夜空を見てたら
流れ星が通った気がしたけど
あの子が好きだった笑顔も失せて
でも祈るように
そう祈るように
ずっと生きてきた
変わらない景色
二人で歩いた道
きみのことは誰よりもわかっていたのに
さよならは突然あらわれて
僕を苦しめた
彼女を苦しめた
二人で生きられたら、
ずっと愛が消えなかったら、
どんなに幸せだっただろう
聖書で死者が蘇ったように
何よりも貴い愛は、
それほどの愛なら、
必ず復活する
希望はそれだけで
生きることはそれだけで
自分のすべてはきみへの愛ってことだ
永久の別れというならば
僕はこれから何に祈ればいいのだろう
何に願いをかけて生きればいいのだろう
何に祈ればいいのだろう
あれから、
あの別れから、
今もまだ 精一杯
生きている
「愛詩」
波を眺め続けてたら
洒落た奴だと皆は笑う
父の眠ってる海よ
俺は毎日寂しさに 恋しさに 負けて
寄せては返す波に
未練が 未練が
胸にある涙と同じだよ
薄い三日月見れば
やっぱりいつでも切ない
遠くて近い美しい光よ
俺は毎日ひとりぼっちで 堪えて生きて
この想いや愛が
火の鳥となって夜空羽ばたき
あの子に伝えておくれよ
何を見ても どう生きても
きみのことが胸にある
無事か? 元気か?
つらいことないかい?
俺は情けない男で
何も変われないまま
きみを愛し続けてるよ
「愛」
傷がしみるよ
ひとりぼっちで
いつも誤魔化してるけど
やっぱ無理だよ
きみがいないとつまんない
きみがいないと苦しい
あの輝かしい恋愛を
誇りにしたいけど
この傷が
しみて しみて
ひとりぼっちの部屋
月の光が
罪なる傷を照らして
何度も何度も願っても
きみがいないとつまんない
きみがいないと苦しい
夢に見て
現実にも見て
いつでもきみの顔が見える
どうして愛は消えないんだろう
どうして愛は消えないんだろう
夕方が来て
夜が更けて
また朝が来て
いつも同じ日々の中
ごめんね
ごめんね
「死ね」って言ってごめんね
ごめんね
俺が死んでも
いくら謝罪の詩を書いても
神様は
神様は
なんにもなくなったの
心がなくなったの
あの燃えるような恋愛を無くして
きみがいないとつまんない
きみがいないと苦しい
ひとりで眠って
ひとりで起きて
思い出したようにまたひどく悲しみ
頭痛くても
きみに告げることも出来ずに
なんにも甘えること出来ずに
追憶が苦しいってレベルじゃなかった
決して自己陶酔ではない
世界で一番苦しいのは
今の自分だ
ごめんね
ごめんね
「死ね」って言ってごめんね
なんて自分は弱かったんだろう
傷がしみるよ
いつまでも
本当の本当の自分は
ひどく 祈るように 号泣している
きみと笑い合えたら
また仲良くなれたら
もうそれだけで
神様 一瞬で殺してくれていいよ
もう死んでもいいよ
もう死んでもいいんだ
手繋げたら
なんにも見えなくなった
俺にも未来があったのに
うっすらと 二人で進む道があったのに
ひとりぼっちになれば
苦しんでるだけ
ごめんね
ごめんね
「死ね」って言ってごめんね
ずっと愛してる
愛してる
愛してる
死んでも愛してる
絶対に死んでも愛してる
愛してる
愛してる
きみだけを愛してる
ずっと胸いっぱいに愛してる
「追憶」
目を閉じれば思い出される
つらい追憶の数々
もう一度戻りたくて
夢ばっかり見て
今はなんにも無いのにさ
落ちていくんだ
いつもちっぽけな人間は
甘い香りに誘われて
誰も見てくれないのに
いつでも求めてばかり
独りだから行けた
夜だから行けた
真実に見えた愛に傷つき
それでも夢ばっかり見て
やっと生きてきたんだ
落ちていく
確かにわるい時だよ
長い間きみだけを想い
それで大丈夫だと感じてた
悲しいくらい愚かだね
「綺麗なのに」
綺麗なのに
どうしてそんなに冷たいの
可愛いのに
僕はわからないよ
今日も仕事中きみのこと考えてたよ
この胸にあの日から突き刺さってるんだよ
愚かさに笑うかい
綺麗なのに
何を考えているのか
惚れた方が苦しんでいいんだけど
あれじゃあまりに傷つくよ
ひとめ見た時から愛にやられ
抜けない矢をいいことに
小悪魔は僕を苦しめた
綺麗なのに
どうしてひどいこと言うの
曇り空が大雨に変わり
きみも泣き出して
弱い子になってくれればいいのに
つかまえたいよ
付き合いたいよ
いつでも見ていたいよ
毎日この愛の中に生きてるけど
きみを想えば心はブルーだ
綺麗なのに
どうしてこの胸の内がわからないの
微笑みにやられて
儚い瞳にやられて
街には色んな女が通るけど
数限りない女がいるけどさ
たった一人のきみをいつでも想ってるよ
綺麗なのに
どうして愛を疑うの
可愛いのに
どうしていつも傷つけるの
「わがままなBaby」
眠れないのかい
どこまでも付き合うさ
治るといいね
可愛い声だなあ
わがままなBaby
冷たい俺の小猫ちゃん
ついて来てくれよ
わるいようにはしないさ
だんだん良くなるさ
詩を書かせてくれよ
読んでくれるだけでいいからさ
落ち着いて
仲良くしようぜ
俺はここ最近酷いもんさ
苦しい恋になっちまった
わがままなBaby
冷たい俺の小猫ちゃん
いくら冷たくても
優しくなくても
どうしても駄目なんだ
愛してるって不思議だね
「アのつく言葉」
町を歩いて
ジョギングしてるおじさんを見たよ
犬二匹を散歩させてるおばさんを見たよ
色んな人を見たんだ
でも何を見ても
俺はきみのことを考えていた
どうしていつもきみのことだけ想うのか
アのつく言葉 わかるだろう?
街に出て
ランチに向かうOLさんたちを見たし
微笑ましく歩くカップルも見たし
ほんとに色んな人を見たけど
数限りない人を見たって
俺はきみのことだけ考えている
どうしてたった一人のきみのことだけ想うのか
アのつく言葉 理由はひとつ
テレビつけて
オリンピック見て楽しんだり
戦争のドキュメンタリー見て普通に平和の尊さ思ったり
色んなもの部屋で見る
でも心はどっか飛んでてさ
俺はきみのこといつでも考えている
どうしてきみのことばかり想うのか
アのつく言葉 切ないくらいに
何を見ても 何を見ても
どうしてきみのことだけ想うのか
愛してる この胸にひとつ
「真実詩」
僕を悲しませたいなら
他の男に電話かければいいさ
僕を傷つけたいなら
他の男のもとへ行けばいいさ
僕を泣かせたいなら
他の男に寄りかかればいいさ
でもそうじゃないなら
着いてこいよ
そこの角曲がったところさ
休憩しようぜ
僕はきみより遥かに孤独で
友達もいなくて
一人ぼっちで住み
精神的にいつも地獄で
それでもきみと出逢い愛し
きみしか救いは何もないのに
裏切られたら生きてる意味減少するね
もしそれが嫌なら
着いてこいよ
重いバッグは持ってあげる
仲良くしようぜ
キリストの本に手をかけてたきみに
一目でやられて
強烈に愛し続けて生きてるけど
本当に薔薇の棘とか
悪魔とか
汚い行為されたら
この愛が世界一可哀想だよ
そんなの嫌だから
信じてる
きみの心ちゃんと見るさ
この詩もきみに捧げるから
「逢う前」
電車に飛び込んで
残暑厳しい季節に中は涼しくて
走り出した景色をちらと見てから
彼女にメールした
間に合うかな
逢いたいって尊い一致だけで
さっき決めたばかりの待ち合わせ
光射し込む窓に
青い空や森が流れていく
冬になればこの景色も雪で蔽われるのだろう
ああ彼女は
この愛がわかってるのかな
同じ景色を見ながらあたためていきたい
彼女と対戦するためだけにDSを買ったし
彼女の声をよく聞くために電話機も変えたし
仲良くしたい気持ちが相当強くて
でも昨夜はそんなことより
彼女がずっと幸せになればいいなと思ってた
やさしい声の車掌が彼女の最寄駅を告げた
逢う前はいつでも照れくさい
遠くに見える彼女は坐っていた
あまりに愛しい大切な恋人
「雨の詩」
雨降って地固まるというけど
仲良く出来てないと 寂しいもんさ
きみはぐずったし
僕は怒ってしまったし
一人になってからどうせ後悔して
また胸が痛くなったよ
雨もたまには仕方ないけど
仲良く出来てないと 寂しいもんさ
アスティ飲めば良かったな
大切にすれば良かったな
落ち着いていられなかったから
見失ってしまった
ああ雨がまた窓を叩きつけた
きみのあたたかい涙と
こんなにも痛い胸
仲良く出来てないと 寂しいもんさ