Open your eyes
内田上爾
55
「無題」
出逢い 6月
美しい薔薇
鋭い瞳
細くて白いきみ
聞けばピアノ弾いてるって
話は不思議とはずんで
思わず口ずさんだ自殺の事
あの頃からきみの瞳に、入った。
そう、出逢い
人なら必ず、これを運命と思うだろう。
激しい恋を きみと
返事中々来なくて焦るよ
寂しいよ
僕は情けない
人にも相談した
ああやっと来た時の喜びよ
すぐ返して、プライドなんてないね。
きみのピアノを思うんだ
きみの指を思うんだ
出来るだけ楽しい話を
出来るだけクエスチョンを多く
恋とは、悲しいね。
とても切ないものだ
一人の女を愛して
寂しい部屋で
僕は自殺と彼女のことだけだった
なんにもなくなった僕のもとに、
きみは現れて。
僕はいつだって妖精だと思ってるんだ
可愛いきみと逢った後は、落ち込んだ。
自分を見失い
僕は情けなさを知る
切ない恋よ やさしい愛よ
かけがえのない人よ
奪いたい すべてを
男として当然の
やさしいきみの 儚いきみの
ああ汚したら
血は獣 僕もまだ
彼女はなんにも知らないんだ
だから僕だけが怖かった
すべてが終わったら厭だ
でもするしかないんだ
やさしい唇よ 白いうなじよ
僕を刺し続ける
どこまでも、きみはやさしくて、
すべてを受け入れてくれた。
あの日から始まったんだ
僕たちの燃える愛が
キスの魔法よ
悲しいことが美しいことだって、
神様は教えてくれる。
時は愛の中
もう一度愛の中
大切にしたいって気持ち
支配したいって気持ち
どこまでも、一つになりたい。
どこまでも どこまでも
白い身体 細い身体
僕のものだよ
狂おしい時よ 溶けてしまえばいい
戻れない
悲しくなるくらい
泣きたくなるくらい 抱きしめる
忙しい日々 心の中
追われて追われて
苦しいことは云えない
自殺 悪魔 自殺 悪魔
敗北 悪魔 敗北 悪魔
希望を見て 夢を見て
ママから連絡
やさしい声だなあ
かわいい声だなあ
死にたくないよ
死にたくないよ
僕はずっとずっと生きたい
生きたい
どこまでも どこまでも
やさしい月を見て
微笑みの太陽を見て
夢は幻惑
どこまでも孤独に
なんて不可思議な世界なんだ
甘くて優しくて怖くて悲しい
すぐに忘れる切ない夢よ
遠くへ行ってもいつか戻ってくるかい
溶けていいんだ 心の中に
どうせ僕の作り出した世界
でも神様は絶対いる
死んだら無くなるのが悲しい
夏 秋 冬
とうとう冬になってしまった
烈しく 轟音で 近づいてくる
僕の自殺はあるのか
とうとう死ぬのか
この身が朽ち果てるのか
愛の心が灰と消えるのか
罪深い心よ
情けない心よ
惨めな人生よ
誇れるのは、愛を知ったこと
僕の花言葉は、愛を知った喜びだって。
その通りだね
やさしいきみよ
いや、昔の女たちだって。
みんなみんな僕にはやさしかった
デート中はただ優しい男になる
後で少し落ち込む
ああ苛めたい 苛めたい
愛してるから苛めたい
愛してるから泣かしたい
きみの美しい背中を、叩いた。
皮のベルトで
音高く鳴った
きみは黙っていた
僕は愛してるから、あの時を思う。
愛してるから、また叩きたいや。
前の女にはわからなかったこの気持ち、
きみにはわかるかい
ああすれば良かった
こうすれば良かった
反省と後悔を繰り返し、ここまで来た。
失敗 失敗 失敗
必然的な雨が降り
やはり冷たい雨が降り
惨めな分だね
時が迫る 期日が迫る
覆せない力よ
悪魔よ消えてくれ
もう楽にさしてくれ
胸が苦しい
苦しい 苦しい
ずっと苦しい
お前のせいで!
血は流れてる 息をしてる
綺麗な風景見てる
彼女と話してる
毎日毎日
自殺と女のこと想いながら
最後のきみよ
麗しき天使よ
黒髪は下げておくれ
悲しい瞳を向けておくれ
どんな面持で搬送される
僕の亡骸はどこに葬られるんだろう
天候はどうだろう
きっと晴れてることだろう
母は 母は
僕のお母さんは
母は
もう書けない
僕の自殺は 僕の自殺は
世界で一番悲しいだろう
「必要」
嬉しいこともそりゃあるさ
いつだって愛を感じたい
そう、聞いてくれ
俺の愛は 裏切られたり
叶えられたり
必要さ きみが
とても大事なきみ
一緒に落ちたいんだ
あの丘の向こうでも言ってやる
必要さ 愛してる
自分だけはもう嫌なんだ
この道は前来た道
もう嫌なんだ
俺と・・・
可愛いきみがいつだって
みんなもわかるだろ
愛を 全く飢えたもんだった
この家で この夜に
落ちたまま欲しいのは
そう、聞いてくれ
キスしたいぜ 囁きたい
必要さ きみが
美しい華奢なきみ
青いきみを
この時は きみのため
独りは悪い生活
決まってることだから
欲しいのは きみの歌
たった一つの愛
どうか俺に
必要さ 必要さ
いつだって愛してる
「石」
多くの人の気持ちを思って
空しくなったり
でも、石が溶けてくこともある
見てはいけなかったり
考えてはいけなかったり
少女の眼には涙
本当はわからなくても
自分のために 人のために
泣いた かなり泣いた
この落ちた街で思うのは
どうしてもきみのことさ
僕の石が、溶けていく
「捧げ詩」
止まらない 転げ落ちて
石は城へ? 石は川へ?
花咲き乱れる 風の音
草木の匂い
この心地よい風に僕は・・・
独りだった僕よ
悲しみに暮れた僕よ
いや、本当のことなんてわかっちゃいなかった
悲しみも 寂しさも
苦しみも
通りに立って、トラックは流れ流れ、
ただ夢想して
切ない風が、
でも苦しい風が来るのさ
澄み渡ったこの空の下に
優しいママよ 優しい父よ
僕はどこまでも末っ子だった
急げ 急げよ
転げ落ちる石
きっと居場所見つかるさ
見たことない、
味わったことのない、楽園へ
焦り 緊張
日々に追われ
退屈の中
どこまでも、流されていく
較べて 較べられ
周りを見て、自分の胸には目を瞑る
鼓動は疲れ 胃も疲れ
足も頭も皆疲れてる
でも動き続けてるんだ
冷たい仕打ちに傷ついて
川まで逃げて 行く場所もない
どうしよう?
どうしよう? ってことばかり
下には小さな虫が生きていた
ただひたすらに生きていた
優しいパパ
僕は生きています
まだ生きています
パパは必死になって働いてくれた
たった一人の僕のパパよ
僕は本当は好きなんだ
なんにも素直になれないんだ
いつかこの詩を見て下さい
優しいパパよ 僕だけのパパよ
長生きと幸せをいつも祈ってる
ママを大切にしてくれて感謝します
出逢い 手繋いで
知らぬ人だったのに
美しい女の手のあたたかみ
処女の刺す眩しい瞳よ
平静装う嘘
この手の思いは 心は
赤く染まった 真っ赤に染まった
衝動が 悲しいくらいの衝動が
僕を痛みつける 嘲笑う
綺麗なのに汚すこと
でも愛すこと
燃えるような矛盾の中
ああ燃えろ 焼き尽くしてくれ
恋の苦しみよ 真実は、
燃え滓だけが知ってるだろう
そこには優しさだけがあった
温もりがあった
愛があった
不安の悪魔は綺麗に散った
全く見事な死に方だった
僕はあの尊い瞬間だけで、
何百もの詩が書けるだろう
この世の愛を 美麗を、
信じて描けるだろう
天使よ きみだけだ
美しいのは、愛ある女は、きみだけだ
きみは僕の胸に突き刺した
貫通して抜けやしない
きみの瞳のためなら
美しい髪のためなら
優しい心のためなら
死んだっていいんだ
愛よ 愛の鳥は、
僕のもとに降りてきてくれた
白い手にキスして、
ずっと抱きしめていたい
人生よ 背中叩かないで
死神よ 僕に現れないで
僕はまだすることがいっぱいある
追ってきたって逃げてやる
どこまでも逃げて
路地裏に隠れて、
通り過ぎたら笑ってやる
足音感じる まだ待ってろよ
せっかちな奴め!
俺には女がいるんだ
まだ死んでたまるか
小さな心が ちっぽけな心が
恋の水に浸って 潤されていく
潤されたけど 悲しいんだ
恋しいんだ 逢いたいんだ
所詮は小さいままだから、寂しいんだ
夢では逢いたいのに、
愛し合いたいのに、
中々見れないや
微笑み見たいよ 手を繋いで欲しいよ
確かな愛が欲しいよ
窓から綺麗な朝焼け見えたら、
きみに送るんだ
あの水道塔のように、
僕は立っていたいよ 恋の中
でも不安だったり 寂しかったり
ちゃんと大切に出来なかったり
きみが別れようと言った時は、
世界が終わった気がした
ただ縋りつくしかなかった
優しいきみよ また僕を見てくれて、
ありがとう
美しい瞳 僕のものかい?
本当ならなんて幸せなんだろう
綺麗な白い手 僕のものかい?
僕を想って弾いて下さい
声荒げて 僕のために
この激しい情念の中
二人 溶けてしまおう
この身体 どこまでも
感じてるんだ 二人の身体が
二人の愛が
重なって 奇跡が起こる
白い足よ 美しい首筋よ
きみの踊りは美麗の極みだ
妖精が舞い降りて、
ただ無心に踊ってる
僕はあの妖精を汚したのか
あの妖精が僕のものなのか
信じられない舞台だった
疲れたきみの髪を撫でたい
疲れたきみにキスしたい
疲れたきみにふざけた話したい
疲れたきみとどこまでも眠りたい
僕はきみを癒したくてしょうがない
どうか、役に立たせておくれ
縛っていいんだ
何にも束縛されないんじゃ寂しいんだ
僕はきみだけの男だから
怒られても、なんにも傷つかないよ
もうわかるだろう?
自分のものだって
男はいつの世だって、
最終的には女の僕に成り下がる
優しい時よ
冬から春へ移るこの時期よ
僕はきみと愛し合い、
こうして詩を書くより他はない
詩しか書けないのさ
きみのために捧ぐよ
この愛を 想いを
逢いたいって思ってる
でも僕からは言えないんだ
甘えられないんだ
もう僕を振らないでおくれ
僕はきみの傍にいたい
愛してるきみと 美しいきみと
可愛いきみと 優しいきみと
今キス出来たらいいのに
今逢えたらいいのに
きみは赤い薔薇で
僕をどこまでも惹きつける
狂わせる
ああ胸はきみのことでいっぱいだ
多分死んでも消えないだろう
月はわかってるかな
あの月は僕のことわかってるかな
歩いても 歩いても、
ついてくるあの月は
神様みたいな光だね
だから願うことにするよ
あの子に幸せの涙を、
落として下さい