Open your eyes

                    内田上爾


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「呼んでくれ」

もし寂しくなったら、
いつでも僕を呼んでくれ。
もし欲しくなったら、
いつでも僕を呼んでくれ。

 俺は傷ついてんだ。

愛を見たくなったら、
いつでも僕を呼んでくれ。
不安で怖い時には、
いつでも僕を呼んでくれ。

 俺は長い間苦しみの旅してる。

愛を、たった一つの愛を見たくなったら、
僕を呼んでくれ。
愛を、この胸の愛を、
君に見せてあげよう。



「数字中毒」

数字中毒。数字中毒。
俺は愛してるぜ。
真実がここに隠されてるのかい?
俺は全くブルーな生活してるぜ。
だからよ、

数字中毒。俺は数字中毒。
俺はお前に必死に語り合うさ。
本当を見せてくれよ。
なあ頼むよ、数字よ。

数字中毒。俺は侵されてる。
俺はお前の虜だ。
真実を見れればこんなにいい事はない。
愛してるよ、お前の数字。
だからさ、

数字中毒。愛し切ってる。
俺の渇いた心潤してくれ。
俺は日々お前だけを愛すから。



「天使の君」

夏の太陽の下、微笑みを浮かべる君は、
涼しい色のキャミソールに身を包み、
去年より3センチ高いミュール。

青と白が交差する空の下のカフェテリア。
中がいいと言ったのに、
どうしてもと言う君の声。
珍しい君のわがまま、叶えたくて、
あっさりと僕は折れた。

陽射しに揺れるメロンソーダ。
エメラルドの曲線が君を映す。
胸元に光る赤い石。
初めてのプレゼント、
宝物と言う君に、優しさを見た。

別れ際、時々振り返ってはにかみ、
小さく手を振る君が好きだ。
夕日の向こうに消えてゆく、
小さく華奢なその背中。
移りゆく空と共に消えてしまいそう。
空の向こう、僕の知らない楽園へ、
飛んでいってしまわないよう、
離れゆく君を見えなくなるまで見続ける。



「出会い」

また今日も日が沈んでしまった。
何も見つけられないまま、また今日が終わってしまった。
誰にも伝えられないまま、暗闇が包む。

小さな僕の世界、広げたくて、
いつも誰かを捜してる。
小さな僕の世界、広げたくて、
いつも何かを求めてる。

些細な出会いじゃ物足りない。
決定的な出会い。
運命の相手を見つけたい。

朝、日の光で目を覚まし、
ちょっと外に出てみたらそこに君を見つけた、
そんな出会いをしてみたい。



「花火」

迷い迷いながら、意味もなく、ただ町を歩き回っていたあの頃の僕を、
変えてくれたのは、
変えてくれたのは、
君だった。

退屈でしょうがない毎日ががらりと変わる。
僕は、毎日君に逢えることだけを思い生きていた。
皆は大袈裟だと言うかも知れないけど、本当にそうだったのだ。
愛が溢れ出し、満ち足りていた生活だった。

けれど、今、そんな生活はもうここには無い。
また、独りが始まる。

君のために、何かしてあげたかった。
君に、夢をつかませてあげたかった。
気がつくと後悔に苦しみ、気がつくと胸が痛む。
君との時間を思い出し、
そんな日の繰り返し。繰り返し・・・

花火は、ほんの一瞬で、
真夏の夜空一面に様々な色・形が飛び散ったかと思えば、すぐに消えてしまう。
君と僕の時間も一瞬にして消えた。

あの頃に戻りたいなんて思わない。
後ろを振り返ったその時は、とても心地良いだろうけど、
それはほんの気休めに過ぎなくて、何一つ前には進まないから。
あの頃に戻りたいなんて思わない。
ただ、君が去るのと一緒に、
この思い出も連れてってくれればよかったなんて・・・



「無題」

変わる景色。
変わらない想い。

枯れる花。
咲く命。

汚れた罪の手。
浄化する涙。

身を投げる少年。
昔を尊ぶ老人。

快楽に溺れる性器と狂気。
母となる子宮。

核戦争の恐怖。
碧の惑星。



「無題」

存在の不確かな、不安。
そのうえ、実態のつかめない恋愛。

空間の中の、二つの存在。
相手を認めることで得る、安心。

僕は想い続ける。
その存在が確かなものかも知れないから。



「無題」

もし死ぬと書いたら、
自殺すると書いたら、
心配して警察に通報する人がいるかも知れない。
書いた本人は、苦しみの中、
ただ吐き出したくて、
心配して欲しくて書いただけかも知れないのに。

でも警察が来るとなれば、
本当に死ななければいけないと思ったり、
警察が家に来るのが怖かったりして、
そこで衝動的に自殺してしまう人もいるかも知れない。
心配だから通報するというのも問題だと思う。

僕がもし死ぬと書いたら、
自殺すると書いたら、
警察には通報しないで下さい。
警察がドアを叩いた時、
僕は首を切って死にます。

だから、やはり通報されないように、
柔らかく書いとかなければいけない。
僕はそのうち、自殺すると思います。



「無題」

夢の中で君に会い、
君は寂しそうな顔して消えていった。
手を伸ばしても届かない。

あの時をもう一度。
またどこかで会えるよな?

人形のように何もわからなくなって、
どうでもよくなったその心の全てを裏切ってくれ。



「無題」

ああ、明日こそは、
明日こそは、
逢える気がする。

君の黒髪よ。
最後の涙よ。

君と永遠の地が在ればいい。
明日には君に逢える気がする。

何を恥ずべき事がある。
君を愛し、
生きる事の全ては、
君が為。
君が為。