今年も押し詰まってきました。思えば例年以上に色々あった年でした。今年も大いに
健闘したファンドが沢山ありました。今後の更なる彼らの健闘を祈って、優秀なファンド
を表彰してみたいと思います。
ベストファンド
下表は毎月公表している投信チャンピオンズリーグにおいて月次で算出されている
収益安定係数を累積し偏差値化したもののランキング上位10傑です。
ベストファンド及び各賞はこの中から選ぶことにします。
<2001年投信チャンピオンズリーグ年間トップ10>
| ファンド名 | 投信会社 | 2001/上ポイント | 2001/下ポイント | トータル | |
| 1 | オーストラリア投資F(オーロラファンド) | 野村 | 277.3 | 91.9 | 369.2 |
| 2 | 低位株オープン94 | 新光 | 182.6 | 114.1 | 296.7 |
| 3 | 安田火災TCW・MBSオープン Bコース(為替ヘッジなし) | 安田火災 | 141.6 | 105.5 | 247.2 |
| 4 | DL/ピムコ・米国債券オープン(愛称「Born in the USA」) | 興銀第一 | 124.1 | 105.6 | 229.7 |
| 5 | AIGワールド株式・オープン | AIG | 145.0 | 71.1 | 216.1 |
| 6 | メリルリンチ・USベーシック・バリュー・オープン | メリル | 143.8 | 71.8 | 215.7 |
| 7 | プラザ「米国国債コース」 | 野村 | 125.5 | 87.7 | 213.2 |
| 8 | アセットバック証券オープンBコース | 野村 | 118.0 | 89.3 | 207.2 |
| 9 | 日本株インカム・ファンド | UFJ | 91.8 | 114.9 | 206.7 |
| 10 | クレディ・スイス USボンド・オープンAコース(為替ヘッジなし) | CS | 92.3 | 110.2 | 202.5 |
このファンドはM&A的な清算価値ベースのバリュー分析を投資尺度としています。
主にアメリカのオールドエコノミーなラージキャップに投資しており、テロの影響で
一時パフォーマンスを落としましたが、ここに来て再び設定来の高値圏に到達して
きており、その投資手法の質の高さが実証されています。
ベストファンド選定にあたっては、残高がさほど多くないところが引っ掛かりましたが
徐々に残高を積み増しつつあることやネット上でのホルダーの発言から見て
投資家の支持を着実に得つつあると判断しました。独立系で金を集めるのは
大変かと思いますが、これからも応援させて頂きますので、頑張って下さい。
今年は総崩れの様相を呈した日本株の中で粘り強く踏みとどまったファンドです。この
ファンドは配当利回りをメインの投資尺度に据えており、好業績ながら低位に放置され
ているバリュー株や、電力株に代表されるディフェンシブストックが好パフォーマンスに
貢献しました。同時期にパフォーマンスの良かったファンド群には所謂低位株系が多か
ったですが、これらは近時の信用不安の高まりの中であえなくパフォーマンスを落し、
運用の付加価値としては低かったと判断しました。
この荒涼とした日本マーケットの中での頑張りを評価して、標記受賞とさせて頂きました。
このファンドはアメリカの証券化された住宅ローン(MBS)に投資するファンドです。
今年のアメリカの金利は一貫して低下していったわけですが、こういう環境では
MBSは原債権の住宅ローンに期限前償還が多発し、デュレーションが短くなる
ため、通常の債券より価格の上昇が鈍くなります。そんななかで他の債券ファンド
を凌駕するパフォーマンスを出したのは「巧い!!」としか言い様がありません。
正に技能賞にふさわしいファンドです。
殊勲賞 該当なし
殊勲賞は、ツボにはまって爆発的に上昇したファンドを選ぶんですが、上記候補
ファンドにはそれに足る絶対パフォーマンスのファンドが見当たりません。思いの
中では金ファンドが想起されますが、上記ランキングに入れなくてはそれもしようが
ありません。また来年に期待です。
上記ランキングには入っていませんが是非触れておきたかったファンドがこれです。
このファンドは過去36ヶ月の内、1年騰落率で見た日本株式店頭株型内でのランキング
トップ5を漏れたのはわずか7回。しかも直近19ヶ月は連続トップ5入り継続中です。
アセットクラス自体のパフォーマンスが冴えないため目立ちませんが、はっきり言って
化物級の実績です。しかしこんな優秀なファンドも予定どおりなら2004/7には償還
されてしまいます。このファンドを無期限化するかどうかがメリルリンチAMの考え方
のリトマス試験紙となりそうです。
ベストハウス
ベストハウスとは最良の投信委託会社ということです。以下の表は上記個別ファンド
の評価に使用した累積収益安定係数(偏差値ベース)を投信会社毎に合計したもの
が「Point」です。
そしてそれにファンドの質が貢献したのか、ファンドの数が貢献したのかを示すのが
「Quality Ranking」と「QuantityRanking」となります。ベストハウスもこのなかから
選んでみましょう。
<投信会社ポイントトップ10>
| Total rank | 投信会社 | Point | Quantity ranking | Quality ranking |
| 1 | 野村 | 2,413 | 1 | 11 |
| 2 | 日興 | 1,485 | 2 | 14 |
| 3 | 新光 | 1,287 | 5 | 8 |
| 4 | メリル | 1,176 | 3 | 17 |
| 5 | UFJ | 979 | 5 | 12 |
| 6 | 大和 | 892 | 4 | 18 |
| 7 | 日本 | 441 | 9 | 23 |
| 8 | 国際 | 427 | 9 | 25 |
| 9 | インベスコ | 400 | 7 | 28 |
| 10 | JPMF | 395 | 7 | 29 |
ベストハウス 野村アセットマネジメント
野村AMをベストハウスにするにははっきり言って抵抗がありますが、今年
は挙げた実績を考えれば押さないわけには行きません。
業界トップとしての豊富なラインナップに由来する量的な強さは相変わらず、
質的な面でも今年は個別ファンドのトップ10に3ファンドがランクイン。他の
大手の質が今一つなのも手伝ってダントツといっていい数字でした。
ただ問題なのは皆さんご存知の通り、これらの優秀なファンド群を一生懸命
売らないでBPNのようなものばっかりご執心なこと。この辺については今後
の更正を期待して(無理だろうけど)、ベストハウスとさせて頂きます。