私の投資哲学 Bonsai Portofolio Theory

 

2年半の投信投資経験から、私は「盆栽ポートフォリオ理論(Bonsai Portfolio Theory)」

を考案しました。その心はマーケットの変動に対して、煩悩をもって立ち向かうことなく

自然体で受け入れ続けると予定調和的な最適ポートフォリオの姿が見えてくるという

ことでしょうか。基本的には新規投資=順張り、追加投資=逆張り、ということになります。

実際定期的に水をやるが如く追加投資してきたポートフォリオが上昇するとき、私には

良くできた盆栽を愛でるような心の平安が訪れます。

 


新規投信投資

年2回の投資を基本とします。一回一ファンド当たりの投資金額は常に等しくします。

ファンドの選択に当たっては、投資時期から遡ること半年の期間中に主要なアセットクラス

(国内株、外国株、債券等)を全て見渡して最もリスク=リターンの良好なファンドを一つ

選び出し、それに投資を実行します。こうして半年毎にその時々のパフォーマンスの良好な

ファンドに投資を続けていくといつの日か景気サイクルをイミュナイズできるポートフォリオ

になるという仮説を私は立てています。そして新規投資した投信は満期まで保有するのを

原則とします。手数料の自由化が進んだ株式と異なり投信の手数料は今や激烈に高い

ため、短期売買はパフォーマンスの悪化に直結します。

 補則1(2000年5月)

新規投資において残存期間3年以内の投信には投資は行わないこととする。本哲学の

そもそもの大原則である長期投資と相反しますし、手数料ももったいないからです。

 補則2(2002年12月)

新規投資において年3回以上配当を行う設計となっているファンドには投資しない。

投信運用において過度の配当は、税負担の増大、運用効率の低下、決算作業

負担等の間接費の増大によりパフォーマンスの低下を招く蓋然性が高いことに

よるものです。

 補則2(2003年6月)

新規投資ファンド選択のためのランキングにおいて、既保有ファンドが上位5位以内に

入り、かつそのランキングのトップが当該既保有ファンドと明らかに同質なファンドで

ある場合は、新規投資は当該既保有ファンドについて実施する。

例えば@t時点において基準価格10000円でファンドを購入、At+1時点で基準価格12000円

でファンドを同額購入、Bt+2時点で基準価格11000円で全額売却、といった取引を考え、

A時点で同一のファンドに追加投資するのと、別々のファンドに投資するのを比較した場合、

別々のファンドに投資したケースでは損益が通算できず、税負担分収益の期待値が下がります。

基本的にランキングによる良ファンドの選択を基本としつつ、それと同様のパフォーマンスを

示しかつ、税効果上のメリットも認められる場合は、既保有ファンドを選ぶという形でいこうと

思います。

 

既保有投信投資

年2回の投資時期には既保有ファンドの内、投資開始以来の収益率がマイナスのものに

ついてのみ追加投資を実施していきます。基準価格が上昇して収益率がプラスのものは

ほっときます。人間が立てる相場観は、はっきりいって外れます。ファンド投資を始めて

からの2年半、投資実行度に私は相場見通しを立ててますが当たったためしがありません。

相場観での売買は行わず、Buy Cheapに徹するのが私の考えです。またこのやりかたは

基準価格の変動により比率が低下したアセットクラスに追加投資が行われますので、

常にアセットアロケーションのバランスを復元する平均回帰性が備わっています。

補則1(2000年11月)

追加投資を行う場合、手数料調整後騰落率のマイナス幅が、当該ファンドの月次収益率標準偏差

より小さい場合、追加投資は実施しない。十分な価格の下押しがなされたときにのみ、追加

投資を実施するためです。

補則2(2002年6月)

追加投資は1回あたり5銘柄、50万円を上限とする。補則1に基づく追加投資該当ファンドが

6銘柄以上ある場合は、手数料調整後騰落率/月次収益率標準偏差の値の大きいものから

5銘柄投資する。

下落局面初期での拙速な追加投資を避けるため、追加投資の際の選別を強めることとしました。

 

ファンドの満期が到来したら・・・

投信の満期が1年以内になったら原則追加投資は行いません。満期後再投資を行う

時と合わせて手数料の2重払いになるからです。

そして満期到来の際には既保有投信の中で、当該投信と最も価格変動の相関の高い

投信に再投資します。ポートフォリオの性格を恣意的に変えないためです。

補則1(2000年12月)

満期が到来した既保有投信の再投資は、投信分類が同じ投信のなかで相関が最も

高いものへの乗換えを基本とする。保有投信に同投信分類のファンドがない場合は、

Mozartランキングが当該投信分類の中で最も高位のものに投資する。

上記本則が舌足らずだったための補則です。2000年6月の日興・スペインから

フィディリティ・ヨーロッパへの投資は既保有投信にヨーロッパ型がなかったため、

1999/12〜2000/5までのMozartランキングにおけるヨーロッパ物の最高位ファンド

であるフィディリティ・ヨーロッパを再投資対象としたことによるものです。