(943)1729について


 英国で入院中のインドの数学者ラマヌジャンをG.H.ハーディが見舞いに行った時のエピソードは有名である。乗ってきたタクシーのナンバーが1729というつまらない数だったとハーディが言うと、ラマヌジャンはすかさず、それはつまらない数などではなく、正の3乗数の和で2通りに表すことができる最小の整数だと答えた。その後の4乗数の和で2通りに表すことのできる最小の数を知っているか?というハーディのそれに対する数学的な最短距離の質問も切れ味が良い。その答はオイラーが発見したといわれている635318657(=134^4+133^4=158^4+59^4)である。

 ラマヌジャンは大好きな人物の1人だが、私は数学的問題としてではなく暦の問題として、この1729に行き着いた。この1729=10
^3+9^3=12^3+1^3であるということよりも、私には91×19という反点数同士の積であることや、シエラザードの数1001と364日X2の和であることの方に気が向いている。91はククルカンのピラミッドの1面の階段数であり、1年364日の1/4である。1729を表そうとするならこのピラミッドの19面が必要となる。またこの1729日は19/4×91=4.75年であり、あと91日足すと5年分となることが分かる。また1729は13と133の積でもある。

   1729=10+9=12+1
   1729=91X1=13X133
   1729=1000+729
   1729=12
+1

 ところで暦の問題として1729に行き着いたと言ったが、それは地球の1年365日とメソアメリカの神聖暦ツォルキン 260日およびそれらの倍と、1000もしくは1001との和として考えてみたことに始まる。1001は13の77倍であり、また91の11倍である。260はもちろん13X20であり、また364は13X18だ。そして520は13X40、729は13X36−1である。したがってこれらに1000もしくは1001を足せば次のような値になる。

   @ 260日(神聖暦ツォルキン)
   A 365日(地球の1年)
   B 520日(2ツォルキン)
   C 729日(地球の2年−1。また3の6乗)

   @’
1260=1000+260=35X36 (14直角。土星会合周期378日の3/10)
   A’
1365=1000+365=91X15=37−2
   B’
1520=1000+520=39−1=1001+8+8 (39=1521、8=512)
   C’
1728=1000+728=12

   @”1261=1001+260=13X97
   A”1365=1001+364=13X105
   B”1521=1001+520=13X117
   C”1729=1001+729=13X133

 それにしても12の3乗は1728である。そしてこの1729はこの3次元空間の3方向を12で満たしている立方体の体積に1を足したものでもある。つまり1729は12の限界を1つ超した数と考えることもできるというわけである。