ピラミッドの建設には2種類のキューピッドが用いられていたことをアイザック・ニュートンも認めているが、この463mmと524mmの2つの数値の間には円積問題の関係があることが分かった。つまり463mmを1辺にとった正方形の面積と、524mmを直径にとった円の面積と等しいということだ。また741mmという最長のキュービットがピラミッドの基底部から見出せるが、これは524mmのキュービットの正方形の対角線である(5242+5242=7412)。
 
なお、これらの数値には次のようなことが言えるが、これは一体どのようなことを意味するのであろうか。
463mm(=61×7+36)
524mm(=61×8+36)
741mm(=777−36)
中世以降になるとヨーロッパ各地でダブルキュービットが使われるようになり、これがヤードやオーヌやエレになっていったと考えられている。そしてこの単位が「メートル」の元となったというのが定説である。前節でも見た、古代バビロニアの遺跡から発掘されたほぼ1mの振り子の棒が、尺度の基準となっていたのではないかと考えられている。そして物理的に長さ1mの振り子は周期2秒で1往復する事から見て、これは1秒ごとに振りきれる秒振子でもある。
また重量単位の記録に「重いミナ<mina>」というものが残っているが、これはほとんど500gであり、この2倍は1kgとなっている。また重さの単位のポンド<pound>やリブル<libre>は500gに近い値だった。先の1スタディオンが太陽円盤が1つ分移動するのにちょうど2分を要することなども知っていた古代の天文知識や数的論理体系は、その現今のメートル法的な10進法という質的な単位体系の中に、量的な等値性も内包しているのではないだろうか。科学的理想からなるメートル法とは、実は科学の衣を纏った大いなる先祖返りでもあるのだ。
1メートル≒ダブルキュービット=60ディジット=3フィート=12ハンド
1キュービット=30ディジット
1フート=20ディジット
1ハンド=5ディジット
1メートル≒ダブルキュービット=14パルム=56ディジット
1キュービット=7パルム=28ディジット
| <各国におけるキュービットの単位名> |
| ラテン語 |
キュビダム |
cubitum |
| イギリス |
エル |
ell |
| フランス |
オーヌ |
aune |
| イタリア |
プラシオ |
braccio |
| ポルトガル |
コバド |
covado |
| トルコ |
ピク |
pic |
| ロシア |
アルシン |
archine |
| スウェーデン |
アルン |
aln |
| デンマーク |
アレン |
alen |
(※)「単位の起源事典」小泉袈裟勝(東京書籍)より
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