KIN0028:黄色い月の星 (rewrite on 2000/05/162)
     《2》江の島海岸の波

 江の島の向こうに広がる水平線をぼーっと眺めていたら、また足元を波にさらわれてしまった。その時私は、この波は一体1日に何回岸辺に打ち寄せるのだろうと疑問に思った。思い立ったが吉日、と私は普段は使わない24時間時計をディバックの奥から引きずり出して、早速波の数を数えてみる事にした。
 岸に打ち寄せる波というものの定義も難しい。平均1〜5メートルの周期で変化する海面動揺が、波打ち際から15メートル程沖に立っている杭をなめてから、最後まで崩れずに砂浜まで到達した波をひとつと数え、毎分ごとの数を何分か続けてカウントしてみた。

 結論から言ってしまえば、今日のこの時刻は毎分平均10の波が岸辺に打ち寄せている勘定になる。西浜のみでなく、片瀬東浜海岸で数えても、江の島の岩場の波打ち際でカウントしても、その値は変わらなかった。波の数や形は海底の地形や沖からの風速、日月の位置や気圧などの要素によって一定ではないらしい。もしこの海岸には通常毎分10回の波が立つとしたら、1日には一体何回の波が打ち寄せているのだろうか?1日は24時間、1時間は60分だから、単純計算だと(24×60×10=)14400回という事になる(
)。

    この後30日以上のデータを取ってみたが、この界隈の海岸に限って言えば、今の
    ところ平日は平均して10回、低気圧の近づいていた日だけが平均13回だった。)

 またマヤ研究家の高橋トール君の話では、人間の呼吸数と波の数も同じだという事なので、私は浜辺を歩きながら自分の呼吸を数えてみた。意識すると呼吸数は減るが、それでもちゃんと統計を取ってみると、なんとこれも平静時では平均10回だった。運動やストレスでこの数は上がるが、その分睡眠時には下がるので、すこしアバウトではあるが1日14400回と考えてもよいだろう。つまり人間の(いや少なくとも私のと言うべきか)1日の呼吸数と波の数はほぼ同じであるという事だ。
 この数は120の2乗であり、1グロス144の100倍の数(12×12×100)である。さらには14400という数は、実は1から5までの2乗の数の積であり、また1から15までの数の3乗の数の和でもあるのだ。

    144000=122×1022
    144000=1
2×22×32×42×52
    144000=1
3+23+33+43+53+63+73+83+93
           +1
3+113+123+133+143+153
    144000 1日の波の数。
    144000 1日の呼吸数。

 
ところでマヤの20進法による暦の日にちの数え方は、次のようになっている。

    1kin(キン)・・・・・1日、1年、1人など銀河のフラクタルな計測単位。
    20kin ・・・・・1uinal(ウィナル) (20日のひと月)
    18uinal ・・・・・1tun(トゥン) (1年=360日)地球公転周期との調節。★
    20tun ・・・・・1katun(カトゥン) (7,200日)
    20katun ・・・・・1bactun(バクトゥン) (144,000日)
    20bactun ・・・・・1pictun(ピクトゥン) (2,880,000日)
    20pictun ・・・・・1calabtun(カラブトゥン) (57,600,000日)
    20calabtun・・・・1kinchiltun(キンチルトゥン) (1,152,000,000日)
    20kinchiltun・・1ahautun(アハウトゥン) (23,040,000,000日)

 地球の公転周期は、20進法の1桁上の400日ではなく365日だから、1tunは20uinalではなく18uinalとなっており(★の所)、それによって20進法と地球の1年との調整を行っているのが特徴だ。そしてこの結果、1bactun(すなわち20katun)が144000日となっている。これは1日のうちに浜辺に打ち寄せる波の数14400回の10倍の数である。すなわち10日分の波の数という事だ。
 また新訳聖書最後のヨハネ黙示録に出てくるイスラエルの12部族の12000人ずつ、全部で144000人が神によって額に印を押された者であった。これらの事をまとめると以下のようになる。

    144000 マヤの計測単位の1バクトゥン。
    144000 ヨハネ黙示録で印を押された者の人数。

 さてそれではその他の144がらみの数もチェックしてみよう。単位である1グロスは12ダースで144。また144は12の平方数だが、12の正4面体数364と10の正4面体数220の差でもある。一般に<平方数n=正4面体数n−正4面体数(n−2)>が成り立つ。角度で見ると、144度は菱形30面体という美しい立体の2面角である。144度は720度の1/5、360度の2/5であり、72度の2倍である。正10角形の内角は144度だから正10角形の内角の和は1440度だ。地球の1自転つまり1日は1440分である。
 フィボナッチ数という有名な数列がある。この数列のどの数も、例えば13=5+8というように、その直前の2数の和になっており、また任意の数で直後の数を割った値がだんだん黄金比φ=1.618033988…に近づいて行くという特徴があるのだが、この数列の12番目に12の2乗である144がある。

<1,1,2,3,5,8,13,21,34,55,89,144,233,377,610,987,1597,2584…>

 円周を黄金比で分割するオクタビアンスにおいて、1サイクルだと0度から137・5度と222・5度までの周長になるが、これを144サイクルさせると、その黄金分割比φはほぼ出発点の0度に戻ってくる。

    144=12の2乗
    144=(12の正4面体数)365−(10の正4面体数)220
    144度 菱形30面体の2面角。正10角形の内角。
       2サイクル720度の1/5、4直角360度の2/5。
    144 フィボナッチ数の第12項。

    1440 1日の分数。
    1440度 正10角形の内角の和。

 ついでながら言えば、マヤの天界を示す数13と冥界を示す数9との比率を考えれば、それは13/9=1・444…である。

 はたしてこれらの数の符合にはいかなる関係があるのだろう。そんな事を考えながらメモを取っていたが、海からの風が強いので目が疲れてきた。夜の波打ち際に立って目を閉じると、いつもながらその波の音で海に飲み込まれてしまうような恐怖を感じる。本当のところ、波とは一体なんなのだろう?

3(電気)の月2日/KIN46  白い共振の世界の橋渡し/G暦9月21日

 
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