(115)諸周期を音階比率的に見る

 右のような図をテトラクティスという。数学で3角数というものがある。1の3角数は1、2の3角数は3、3は6、4は10…である。これは右図の上から1段目、2段目まで、3段目まで、4段目までの合計数であり、これは以後ずっと同様に続く。音楽の音程で振動数比が1:1は同音、1:2は倍音(オクターブ)である。また2:3は5度の音程、3:4は4度の音程だ。5度は例えばドとソの関係であり、4度はドとファの関係である。

 惑星のさまざまな周期の間の比を音階の比率と同型対応してみよう。月の自転周期と公転周期は同じなので1:1の同音である。また月の朔望周期と水星の自転周期は1:2のオクターブである。水星の自転周期と会合周期の関係、そして水星の公転周期と水星の1日の関係もまた1:2のオクターブになっている。なお金星の1日と1年もまた1:2であった。さらに水星の自転周期と公転周期の関係は2:3だから5度、水星の自転周期と水星の1日もまた同様に5度の関係だ。また水星の公転周期と会合周期は3:4なので4度の関係と見ることができる。
 
 同様にして他の数値的比率も、音程の関係に同型対応させることができる。さまざまな周期間の関係が整数比で表されることは、天体力学で共鳴(レゾナンス)現象という。共鳴現象があるということは、いつも軌道上の同じ場所で太陽に同じ面を向けるということだ。弦の長さと振動数が反比例の関係にあるので、周期の短いほうが高音であると考えることもできるが、これらが回転しあってできる協和と共鳴もまた、一つの「天球の音楽」ではないだろうか。以下に音程の比率を上げておくので、他のさまざまな周期比率も対応させてみてほしい。

音 程 の 比 率
 ド  同音  unison  1:1  -    ファ  4度  forth  4:3
-  半音  semitone  16:15  -  ソ  5度  fifth   3:2
-  短音  minor tone  10:9 - -  短6度  minor sixth   8:5
 レ  長音  major tone  9:8 -  ラ  長6度  major sixth  5:3
-  短3度  minor third   6:5 -  シ  7度  seventh  15:8 
 ミ  長3度  majoe third  5:4 -  ド  オクターブ  octave  2:1

 なお下の表は4オクターブ分の振動数の比率である。例えば最初のCの振動数を基底の1とすると、1オクターブ上のC、同G、2オクターブ上のC、同E、同G、2オクターブ上のC、同D、同Eの振動数はそれぞれ2,3,4,5,6,8,9,10倍に対応する。音高と振動数は比例するが、惑星の周期とは逆比例の関係である。しかしあえて構造的に同型対応させてみよう。

 「月の1日」を最初のCとすると、以下この振動数/周期の整数倍がそれぞれ、水星の自転周期、公転周期、地球との会合周期、金星との会合周期、水星の1日、金星の自転と公転の平均値、そしてマヤの神聖暦ツォルキンに対応することになる。この「水星の諸周期の整数比率の表」でもこの4オクターブ表同様、7だけが出てきていない。1円周もしくは1サイクル360度もまた1,2,3,4,5,6,8,9,10で皆割り切れるのに、7だけが割り切れない。音階的比率に関してはZONE−6(
632)などでさらに詳しく見ていくことになる。

音階的比率DIATONIC RATIOS
PIANO NOTES
FIRST OCTAVE 9/8 5/4 4/3 3/2 5/3 15/8
SECOND OCTAVE 9/4 5/2 8/3 10/3 15/4
THIRD OCTAVE 9/2 16/3 20/3 15/2
FOURTH OCTAVE 10 32/3 12 40/3 15

 なおこの7X4=29の構造は13の月の暦の構造と同じなので、その構造を次にあげておこう。それぞれの振動数の比率と28日という生命サイクルの1日1日の位置や意味対応などが垣間見れるかもしれない。13の月の暦に関してはZONE−4(424)などを参照のこと。

13の月の暦の1か月28日の構造
week SUN MON TUE WED THI FRI SAT
FIRST WEEK
SECOND WEEK 10 11 12 13 14
THIRD WEEK 15 16 17 18 19 20 21
FOURTH WEEK 22 23 24 25 26 27 28

 

   
KIN009:赤い太陽の月