パート・ド・ベール 練りガラス


銅や鉄の様に流し込みによる鋳造はまず難しい。
硝子化融解で清涼した硝子カレットを型に詰める。
メス型のみの状態でいかに丸みを持たせるか?
その為に、カレットを多少盛り上げる状態に保たせるためには
どうしたらいいんだろう?

うーん、ここでお昼にしましょう。
おにぎりは美味しい・・・・
という事でご飯粒を、糊状に練り上げ水で溶き
ガラスカレットと混ぜ合わせる。
この製造方法は鋳造ではなくパート・ド・ベール(ガラスの練り粉)である。

鋳造とはドロドロに溶けたガラスを型に流し込む工法で、
ゼリーやプリンのような作り方をするが、

パート・ド・ベールはガラス生地をそのまま型に詰め、
オーブンで焼くパウンドケーキのような物である。

多少素材は違うにしろ工程的には同じである。
そうそう、孔の部分には竹串を立てておきましょう。
竹串は燃えて灰になり痕は穴の状態になるはず。
七輪窯にセットして焼き上げる。
灰がガラスの上にかかってしまわぬ様に
植木鉢をかぶせておきましょう。

今回も七輪を使ったが、
この工法であれば、型をいくつも置いて一緒に焼く
野焼きのような状態でも製作可能である。
型の取り出し
ガラスの除冷は何回かHPでも紹介していると思いますが、
鉛バリウムガラスにおいても例外ではなく、
ゆっくりと冷まさなければ割れてしまう。
型ごと冷ます事も可能であるが、ガラスの収縮を考えると、
熱い状態で型から取り出した。
その形状から湾曲している部分に歪みが残り破損してしまうのを避ける。

全体長 全体幅 上部径 厚み
型内寸 (mm) 33 20 15
完成品 (mm) 30.5 18 13 6.5
収縮率 92% 90% 86%
上記の結果より鉛バリウムガラスは10%程度の収縮があることがわかる。
ガラスの表面張力の関係上、幅の狭い部分ほど収縮の差が大きい。
厚みに関しては型内寸法をそのまま載せるのは疑問があり、
”?”とさせていただく。

重量は平均 5グラムであり鉛分が多いため、
通常手にするガラス塊より質感が重い。

勾玉特有の湾曲した形状は、
収縮していく段階で型または製品の破損につながりやすい。


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