釧 ( くしろ )


釧とは腕輪の事を云う
玉類と同様装飾品なのだが、玉はいくつかが連なり複合を持って一つの装飾品となるのだが、釧は当時の装飾品としては大型のもので単体でその価値を誇っている

記憶の新しいものでは1998年9月に京都府岩滝町の大風呂南墳墓群・1号墓から、ガラス製釧が出土した。
この遺跡は弥生時代後期後半のもので玉類の生産が盛んに行われていたと考えられる時期にあたるが、当時のガラス製品としては厚み・大きさともに最大のものと考えてもいいだろう・・・なんとしても作ってみたいものである。

作る?今まで検証してきたような方法で復元する事ができるのであろうか・・・
資料によれば大きさは、φ9.7cm×H1.8cm 170g 穴内寸は5.8cmと発表された。
奈良国立文化財研究所発表の成分分析結果によると、カリガラス製で鉄で発色させた青色との事であった。

鋳造用の鋳型を製作する。
研磨加工までを考え
外寸は11cm
内寸は6cmとした

素焼きをした状態で実験開始を待つ
ガラス素地を作る
カリガラス・・・・

だめだ〜予算がないソーダガラスで我慢しよう
使用ガラス  青色−2000(麻本呂婆:まほろば)
鉄だけではあの青色は難しい
コバルトの添加を余儀なくされた。
勾玉の鋳造と同じように水揚げしたガラスを細かく砕く
透明度を出すために勾玉の時ほど細かくしない。

あまり細かいガラスを鋳造するとガラスの隙間が小さな泡となり
ガラス内から抜けださず白っぽいガラスになってしまう

大きな泡はバブル
細かい泡はシード
型に詰め込む今回は離型材としてアルミナを使用
完成すればかなりの大型のものとなる
火床にセットして準備完了
炭は今年作ったクヌギの炭で融かしてみよう
時々様子を見ながら炭を補充する
ややっ 出来上がったようだ。

とけてる とけてる
これだけ大きなものになると歪(ひずみ)や膨張の違いで
割れてしまわぬよう徐々に冷ます。

徐冷庫に入れようと思ったら蜻蛉玉久雄にはそんなものはない
しかたがないので、植木鉢に灰と炭を入れ
温度を計測する事にしよう
常温になったよ
割れてないかドキドキの瞬間
じゃ〜ん
かっこいいー

ガラスの腕輪の完成だよ!!
ひびも入ってないし割れてない。
表面はごつごつしているので磨かなくちゃね。
私の手は大きいので?
入らない・・・・
せっかく作ったのに〜

 
着色剤を途中で調整のため添加したり、肉厚の作品なだけに透明度が得られなかった。
色の偏りを感じられる程度でも良いらしい。
薄く引き延ばされた使用ガラス  青色−2000(麻本呂婆:まほろば)は面白い色だ。

この製法で釧を作るのは多少疑問が残る
ほかの方法を考えるべきである

磨きに使用された道具の選定

使用者の背景 性別 体型 製作者の経緯などの推定

今度は寸法の削りだしを考えて製作してみよう。

プロローグ  まだ表紙を開いたばかり。

そんなに簡単にできたら苦労はしないんだよ
あせりすぎたのか裏側はガラスが融着した状態だった。
表面的に溶けていた状態だったんだね・・・・・

あー問題山積み。

こんな感じで今日も失敗は続く。
いつかは完成させたいなぁ〜

いい夢見ました。(^^)

そうだ。こんな作り方したら成功するんじゃない?そこをもう少し工夫すると成功するよ。
な〜んて ご意見ありましたらmailでお知らせしてください。掲示板でもかまいません。


上記の釧の作り方は蜻蛉玉 久雄で出土品資料を元に推測製作したものです。
全ての釧がこのような形で製作されたわけではありません。

ここの資料を元に実験や研究をして、火傷,殺傷,火災等が起きましても責任は負えません。


[TOP ページ][ガラスの研究] [ガラスの化学] [ガラス実験室][ガラスの復元] [溶融窯]
[とんぼ玉] [みしま風鈴] [サーレル美術館] [日光陶器店] [術と科学]


Copyright(C)2002 by hisao.sekine All Rights Reserved