小型細工窯で使用する燃料を考えて見ましょう。
現代では電線が至る所に張り巡らされ、コンセントを差し込むだけであったり、
天然ガスのガス管が各家庭や施設に張り巡らされ、
ボンベに入ったプロパンガスの元栓をひねれば、
何時でも手軽に燃焼温度を維持できる設備が手に入ります。
所が、ひと昔前までは、そんな世界も夢でした。
昔の日本では、
現在も蜻蛉玉久雄が使用するような「コークス」や「炭」が日常の熱源だったのです。
熱を発生させるにあたり、時間と労働力が発生し
ガラスを溶かすために、
いかに高温を発生させるか?
その高温をどの様に持続させるか?が重要な課題となっていました。
今でも課題になっている・・・・
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今や珍しくなってしまった炭焼き窯 |
火が作り出す最も温度の高い部分は、通常外炎と呼ばれる外側の部分で
燃焼ガスが燃焼するにあたり、酸素を多く必要とします。
その酸素が一番供給されやすいのが一番外側の部分なのです。
そんな事は、みなさんもご存知の事と思います。
これはロウソクやガスバーナーの火の話。
さて炭やコークスではどうでしょう?
炭から立ち上がる炎は、せいぜい800℃程度。
この温度は自然風で炎が自由放射していく時の温度ですので、
燃料がの状態により変化が著しく、安定も望めません。
当然このような状態では、ガラスを溶かすなんて無理ですね。
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炭焼き窯に火が入る。 |
「炭が悪いんじゃないの?」
そんな事はありません。
備長炭を使おうがナラ炭を使おうが、燃焼のし方の違いを把握すればだいじょうぶ。
通常木炭は、炭素と酸素が結合し、燃え
炭表面の熱交換が行われやすい高温部より燃焼状態となります。
炭自体が発熱する為に遠赤外線と近赤外線の熱が、被照射体を外側と中側同時に
加熱していきます。
所が、炭単体では燃焼が難しく、燃焼ガスも熱による上昇気流に乗り
効率的に熱変換されることなく、飛散してしまいます。
所が複数の固体が重なり合う様にブリッジを組ませる事により
炭と炭の間に空間が生まれ、燃焼状態にある表面積を広げ、
燃焼ガスの通り道を作ってあげると、予熱された空間を
熱上昇流により燃焼・発熱しながら移動して、燃焼状態の空間を広げていきます。
その熱は窯自体をも温め、蓄熱されたエネルギーは反射熱や放射熱となってガラスを溶かしていきます。
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今回はクヌギの木を炭にしてみました。 |
より良い炭はなんなのか?
熱源でもある木炭にも色々な種類があります。
硬い木や柔らかい木。大きい物や小さな物
それぞれ発熱の状態が微妙に違うので、作りたい物によって
燃料を変えてみるのは、贅沢な楽しみである。
ドラム缶でバーベキュー
備長炭はいかがな物でしょう?ナラ炭で十分では?
鰻(ウナギ)や焼肉は備長炭を使ってみたいな〜
竹炭で焼いた餅はうまかった。
「炭なんか買って来い!」
お金じゃ買えない楽しみが
そこにあるのも事実だ。
こだわるのなら燃料にまで手をかけてみても良いだろう。
この木がガラスとなるのだから・・・・
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