今月の特集
■DVD標準化、話し合いは決裂…相変らずの消費者不在 
9/19 CNET

 記録型DVDの標準規格策定で争っている2つの業界団体は、協力することには興味がないようだ。しかし、技術の調整と舞台裏での交渉によって、多少は妥協できるかもしれない。

 主要DVDフォーマットの一方を推進している業界団体「DVD+RWアライアンス」は先週、標準規格をめぐる戦いで妥協しない方針を決め、四半期会議への出席を見合わせた。『DVD-R(用語解説)』、『DVD-RW(用語解説)』、『DVD-RAM(用語解説)』を推進する「DVDフォーラム」側にも同様に、妥協する気配はない。

 その一方で、多くの企業がフォーマットの対立を回避する製品を開発している。家電大手の米ソニー・エレクトロニクスは、『DVD+RW(用語解説)』とDVD-RWの両ディスクの読み出し・書き込みができる新しい2種類のドライブを発表した。

 米インテルも標準規格に関心を示しており、情報筋によると、妥協の可能性を探るために両団体と話をする予定だという。

 「互換性のある標準規格を望む声は非常に大きい」と、インテルのデスクトップ・グループ担当副社長ルイス・バーンズは述べた。バーンズは、計画の詳細などは一切は明らかにしていない。だがインテルに近い情報筋によると、同社も標準論争に参加しているという。

VDフォーマット
多数のDVDフォーマットが消費者の注目を集めようと競い合っている。フォーマットを概説する。
フォーマット 機能
DVD-ROM 読み出しのみ。
DVD-RAM 記録と消去が繰り返し可能。データ保存に適している。ディスクはほとんどの家庭用DVDプレーヤーと互換性がない。
DVD-R 一度だけ記録可能。ビデオ録画に適している。ディスクはほとんどの新型家庭用DVDプレーヤーと互換性がある。
DVD-RW 記録・消去が繰り返し可能。ビデオ録画に適している。ディスクはほとんどの新型家庭用DVDプレーヤーと互換性がある。
DVD+RW 記録・消去が繰り返し可能。データ保存・ビデオ録画に適している。DVD+R機能の読み出しと書き込みに対応している。
 
 記録型DVDドライブ市場の成長の最大の障害となっているのは、フォーマットの互換性がないことだ。各社とも、それぞれのフォーマットをDVDディスクへの書き換え・書き込みの業界標準にしようと角を突き合わせている。

 素晴らしい商品が、相変らずの消費者不在論争では普及は難しい。