メロディオンという楽器はアコーディオンの発明された原型に近い楽器です。日々こういった楽器に接しているとアコーディオンが現代の精巧なピアノ式アコーディオンに変化していくまでどんな段階を踏んでいったのかがとても気になります。
そこで、アコーディオンの歴史を大雑把におさらいしながら、形や方式の変化を写真でお見せしたいと思います。(このページはちょっとフレームの幅を広げてね)
アコーディオンは1830年前後にイギリスとドイツと同時に発明されたといいます。一つの流れはドイツ。「アコーディオンの本」の著書で知られるアコーディオン研究家の渡辺芳也さんの記述によると1822年にベルリンのブッシュマンが蛇腹つきハーモニカを考案、ドイツ語で手風琴(Handaeoline)という意味の名前をつけたものだったそうです。そして、その後デミアンによって伴奏のつけられるものが開発され、アコーディオンと命名されたといいます。

これがSymphonium (Colin Dipper 氏蔵)
まだ蛇腹はついてない。
また一方の流れ、イギリスではステレオグラムやホィートストーン回路の発明者としても有名な(!)ホィートストーンがボタン式ハーモニカを作りました。これはシンフォニウムといって、蛇腹がまだついていなかった。そのあと、6角形の蛇腹つきのシンフォニウムが登場、これがコンサーティーナと命名されるのでした。この楽器はその後大きな変化をせず、現在に至っています。(押し弾き同音のイングリッシュコンサーティーナと押し弾きが違音のアングロコンサーティーナの違いは後で述べます。)また、コンサーティーナを元型としてケムニツアーやバンドネオンなどの楽器が生まれます。
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1822年 ドイツでアコーディオンの原形「ハンドリオーネ」Fブッシュマンによって発明
1829年 C.デミアンがベース&コードのつけられるものを開発。「アコーディオン」として特許登録される。同年、ウィートストーンがハーモニカから改良した「シンフォニウム」を特許登録する。
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ジェフリーズ製のアングロコンサーティーナ
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初期のアコーディオンはこのドイツの流れのアコーディオンでダイアトニック式で構造の単純なキーがついています。この楽器は明治、大正時代に日本にも輸入され、手風琴と呼ばれました。現在使用されているケイジャン・アコーディオンやホーナーの4ストップ1ロー等が当時の手風琴の形を現在でも残しています。

1850年代?のアコーディオン
(米山永一氏蔵) |

現代のケイジャン・アコーディオン(ACADIAN 製)
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1900年初頭には音量を増幅するためにこれにラッパの付いたものまで考案されました。ピアノ・アコーディオンやイタリアン・スタイルのクロマチックアコーディオンは今世紀になってから普及したもので近代アコーディオンの部類に入ります。
(アコーディオンの歴史については渡辺氏の本を参考にさせていただきました。詳細は下記の本を御覧下さい。)
参考書籍
「アコーディオンの本」渡辺芳也 春秋社 ISBN4-393-93422-9
「楽器 歴史、形、奏法、構造」 ダイヤグラムグループ編 皆川達夫監修
マール社ISBN4-8373-0710-8
"LE FISARMONICHE" PIANO ACCORDIONS
Fermo Galbiati Nino Ciravegna BE-MA Editrice
ISBN88-7143-052-2