仙丈ヶ岳 3033m   ―トウヤクリンドウの咲く、展望絶景の稜線を歩く―  

   今週末は、当初の天気予報と異なり、天気がよくなりそうです。そこで、土日を利用して、どこかへ出かけてみようと思いました。そこで、以前、甲斐駒ヶ岳や北岳の山頂から眺めた山容が、とても優美だった仙丈ヶ岳へと出かけてみることにしました。
1日目  Date:2006/8/19   くもり一時雨
北沢峠-北沢長衛小屋テント場    歩行合計時間:10分

2日目  Date:2006/8/20   晴
北沢長衛小屋テント場4:00−小仙丈6:10−仙丈ヶ岳頂上6:55/7:05−北沢長衛小屋テント場9:10/9:35−北沢峠9:40     歩行合計時間:5時間5分

写真上は小仙丈ヶ岳から見た仙丈ヶ岳   写真下は小仙丈ヶ岳から見た甲斐駒ヶ岳 senjyo1

1日目  土曜日はゆっくりと出かける。東京は暑かった。新宿より、ホリデー快速やまなしビューに乗り、甲府で降りる。広河原へのバスでは座ることができた。広河原より北沢峠行きのバスも乗り継ぎよく、座ることができた。北沢峠から、北沢長衛小屋テント場まで歩く。テント場は広いが、既にかなりたくさんのテントが張ってあった。川に近いところにテントを張る。しばらく休憩していたら、集合するように言われる。南アルプス市役所の人が、昨日、捕獲罠に、小熊が掛かったこと、親熊が近くにいて、夜は様子を見に来るであろうこと、食料を外に出さないようにと言う。その日、夕方雨が降る。しかし、しばらくすると雨は上がった。

2日目  翌日は、三時二十分に目を覚ます。食事を作り、シュラフなどを片付け、ヘッドライトを点け、暗い中を歩き出す。空には、星が見えている。快晴のようだった。まだ、この時間、出発するパーティーはいない。林道を横切り、二合目登山口へと入る。ヘッドライトの灯りを頼りに真っ暗な森を歩く。最初はそれほど坂は急ではないが、次第に急坂になっていく。道はしっかりしている。三十分ほど歩いたところで、北沢峠からの道を合わせる。そこから森の中の急な道を登っていく。振り返ると、東の空が白んできている。しばらく暗い急登をがんばると、尾根の上にでて、少し道がゆるやかになる。そこが大滝の頭だった。

  再び、道は急になっていく。しばしがんばると、朝日が上りはじめる。紅い日差しが差してくる。森は深い。どこまでも続くように思える。途中、藪沢への道を分け、更に道は登っていく。やがて、明るくなった森の道の両側も、周囲の樹高が低くなっていくのがわかる。次第に、針葉樹が少なくなり、小広い箇所に出る。森林限界を超えたことがわかる。 senjyo2そこから、ハイマツの斜面に道が続いている。振り向くと、甲斐駒ヶ岳が逆光の中に見えている。そこから、ざれた斜面につけられた道を辿っていくと、小仙丈ヶ岳の頂上に出る。目の前に、初めて仙丈ヶ岳が目の前に広がる。カールが美しい。

  小仙丈ヶ岳からは、岩の中をいったん下る。その後、ハイマツ帯の中を登っていく。登りきったところから、右手下方に仙丈小屋が見え、目の前に仙丈ヶ岳の頂上が見える。あたりのハイマツ帯の間に、トウヤクリンドウがたくさん咲いていた。トウヤクリンドウの咲く稜線の道を辿っていくと、仙丈ヶ岳頂上に到着する。天気がよく、展望がよい。北岳の左に富士が見えている。間の岳の横に農鳥岳も見えている。甲斐駒ヶ岳の向こうには、八ヶ岳もきれいに見えている。西側には中央アルプスがそびえ、その向こうには御嶽山が聳えていた。そして、遠く、槍穂の姿も見えていた。しばし、展望を楽しむ。

  写真など撮っていると、大人数のパーティーが到着する。さほど広くはない仙丈ヶ岳頂上は人でいっぱいになったため、下山を開始する。途中、日光を浴びて開きだしたトウヤクリンドウやコゴメグサの写真を撮りながら、下っていく。下からは、たくさんの人が登ってくる。ずっと、目の前に甲斐駒ヶ岳を眺めながらの稜線歩きとなる。小仙丈ヶ岳から、最後の仙丈ヶ岳の風景を楽しみ、それから、往路を辿る。森林に入ると、やはり南アルプスらしい、深い、針葉樹林の雰囲気がある。

  順調に下り、北沢長衛小屋テント場で、テントの撤収を行う。時間があまりないので、急いで撤収する。そして、パッキンを行い、急いで北沢峠に向う。なんとか、九時四十五分の広河原行きのバスに間に合う。その後も、甲府行きのバスの接続もよく、思ったより早く、甲府駅に到着することができた。
   もう、夏の花は終わっていましたが、トウヤクリンドウがとてもきれいでした。また、すばらしい好天に恵まれたため、360度の大展望を楽しむことができました。それにしても、小仙丈ヶ岳から見た、仙丈ヶ岳の山容はとても優美で、さすが、南アルプスの女王の名に恥じないと思いました。

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