鍋割山 1273m   ―明るい山頂とブナの林をたずねて歩く―

  3連休は日曜が天気が良いようです。久しぶりに丹沢の明るい尾根を辿りたくなったので、鍋割山へ出かけてみることにしました。鍋割山稜のブナの林も楽しみです。
Date:2003/11/2   晴ときどき曇り
大倉停発8:35−二俣9:35−鍋割山10:55/11:35−金冷シ12:25−花立山荘12:35/50−戸沢出合13:45−大倉15:00
歩行合計時間:5時間30分    写真は西山林道から見上げた鍋割山
nabewari
  大倉までのバスは満員だった。鍋割山へ向かう登山者も多い。バス停から舗装された道を進むが、道標に従っていくうち、杉林の暗い道に入る。そのあと、西山林道に出て、北に折れる。ときどき車が追い越していく。正面に鍋割山がきれいに見える個所がある。しばし歩くと勘七ノ沢を渡る個所に出る。ここが二俣のようだ。沢を渡り越したところで、鍋割山荘へ担ぎ上げる水が置いてある。トレーニングがてら、取りあえず2リットルのペットボトルをふたつザックに入れる。自分の水と併せ、水を6リットル担いでいることになるが、歩き出しても、ほとんど重さは感じない。もどって、あと4リットルほど入れようかと思うが、それも面倒なので、先へ進む。ゲートを越えて少しで林道は終わる。小さな沢を渡ると、山道に入る。人が多く、いきなり渋滞する。道は植林帯を登っていく。急な登り坂をしばらく歩くと、ほどなく尾根が近づき、後沢乗越に到着する。

  後沢乗越からは尾根の上の急な登りが続く。日差しが強く暑い。しばらくの間は展望はないが、植林帯が終わると見晴らしがきくようになる。しかし回りの山々はガスをまとっており、あまり展望はよくない。たくさんの人を追越しながら高度を上げていくと、鍋割山荘が見えてきて、頂上に着く。頂上はやはり人が多い。山頂はなだらかな草原の気持ちの良い場所だった。山荘へ入って水を置く。草原は鹿のふんが多い。手ごろな石の上に座って食事にする。鍋割山の上には雲がなく、青空が広がっているものの、周りの山には雲が出てきている。ガスをうっすらとまとっているが、桧洞丸方面がぼんやりと見えている。

  食後、鍋割山稜へと入る。すぐに、左側の視界が開け、谷を隔てて蛭ヶ岳から丹沢山の山並みが一望できる個所があった。谷の紅葉が美しい。一旦下り、また登り下りを繰り返し、ゆるやかな道を辿る。このあたりで日が翳ってくる。ガスも少し上がってくる。山稜のぶなの木々はもうかなり葉を落としている。とても立派な木がたくさんある。こちらの道は人が少ない。二俣への分岐を見送り、しばらく歩くと金冷シに着く。塔ノ岳には寄らず、大倉尾根を下る。少し降りたところで花立山荘がある。山荘でトイレを借り、コーヒーを注文する。コーヒーを飲んでいると、塔から降りてきた登山者が、山頂は300人くらいの人がいて座る場所もない、という話をしていた。

  山荘を出て少し下ると、戸沢出合への道が分岐している。大倉尾根は昔からもう数え切れないくらい下っているので、今回は戸沢出合への道に入ってみる。いきなり植林帯の急な下りが始まる。湿っぽい道で滑りやすい。何人かの人が途中で休憩しているが、やはり大倉尾根に比べて人が少ない。しばらく下ると森が明るくなり、沢に出る。ここから少し下ると、沢を渡り左岸に出て林道を辿るようになる。この林道は大昔、何度も歩いたことがあるはずだが、沢へ入る個所がどうなっていたのか、まったく思い出せない。もともと、どの沢に入ったことがあり、どの沢を登っていないのかもよく覚えていない。ただ、本谷を登ったことがあるのは確かで、簡単に見えたので取り付いた大滝の上部が極めてもろく、崩壊しかけて非常に怖かったことだけはよく覚えている。林道をたどるとやわらかな午後の日差しが射してきて、山肌の紅葉を暖かな色で照らす。風の吊橋を渡ると大倉のバス停だった。バス停には長蛇の列ができていた。
  天気も良く、のんびりと明るい尾根を辿ることができました。あまり目立ちませんでしたが、ところどころで紅葉も見ることができました。また、鍋割山稜のブナの林はとても気持ちがよく、新緑の時期にも訪れてみたいものだ、と思いました。

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