北横岳 2480m ・ 蓼科山 2530m   ―人ごみの山と静寂の池を訪ねる―  

   五月は連休明けからものすごく忙しく、土曜日曜もまったく休むことができませんでした。また、月末は連日、1時〜2時までの深夜残業が続き、倒れる寸前まで体力が落ちてしまいました。そこで、金曜に休みを取り、リハビリがてらにそれほどきびしくないコースをのんびりと歩いてみることにしました。
1日目  Date:2003/6/6   くもりときどきはれ
ピラタスロープウェイ駅11:20−北横岳12:15−亀甲池13:10/30−双子池ヒュッテ14:10    歩行合計時間:2時間30分

2日目  Date:2003/6/7   くもりときどきはれ
双子池ヒュッテ6:00−大河内峠7:00/7:05−将軍平8:10/8:15−蓼科山8:40/9:40−女神茶屋11:15/20−親湯入口バス停12:25     歩行合計時間:5時間10分

tateshina1 写真上は亀甲池   写真下は双子山からの蓼科山

1日目  茅野駅からピラタスロープウェイ行きのバスにはハイカーは五人だけだった。しかし、ロープウェイのゴンドラはハイカーで一杯になる。名鉄のツアー客のようだった。ロープウェイ山頂駅から坪庭の道は観光客も多い。しかし、登山道に入ると、ツアーのハイカーで道が埋め尽くされている。数百人はいるようだ。前が空いているのに道を譲ろうとしないツアー客に苛立たされる。それほどのきつい登りもなく、一旦ゆるやかな道になり、北横岳ヒュッテに着く。そこからまたツアー客の後ろにくっついて登って行くと北横岳頂上へ着く。頂上はツアー客で埋め尽くされていた。赤岳と阿弥陀岳が見えているがそれ以外は展望はない。ツアー客があまりに騒々しいので、ここで食事にするのはやめて亀甲池へ向かうことにする。

  しかし亀甲池への下り坂に入ると、誰ひとりいなくなる。しばらくは頂上の喧騒が聞こえていたが、残雪の急坂を下るうち静寂に包まれる。かなりの急坂を1時間ちかく下って行くと、ぽっかりと深い森が開けて亀甲池に着く。ここで昼食にする。鳥の声以外は聞こえない。食後、双子池への道に入る。ゆるやかな坂を登って行くが、すぐに下りになる。かなり残雪が多い。道を埋める雪を慎重に歩くが、ところどころ踏みぬいてしまう。しばらく下って行くと双子池に着く。池を回って双子池ヒュッテにテント泊の手続きへ行く。その日、テントを張ったのはもう一人だけだった。とても静かで鳥の声以外には何も聞こえない。その夜は寒くもなく暑くもなく、とても過ごしやすかった。

tatesina2 2日目  朝、日が昇る前の双子池は朝霧が立ち上ってとても美しい。食事をすませ、テントを撤収して出発する。ヒュッテの横から大河内峠への道に入る。ゆるやかな道を登って行くとほどなく森が切れ、草原の双子山頂に着く。蓼科山が大きい。草原の中を大河内峠まで下って行く。大河内ヒュッテの横から将軍平への道に入る。森の中をしばらく登って行く。それほど急ではない。しばらく登って行くと、坂がゆるやかになり、平坦な森の中を歩くようになる。視界がないので方向が分からなくなる。くねくねと曲がりながら歩くうち、蓼科山頂が近く見えると将軍平に着く。

  将軍平からは大きな石がごろごろする急坂を登る。ひとしきり登って行くと両脇の森が途切れ、森林限界になる。そこから大きな石の道を登って行くと小さな雪田を横切り、山頂の小屋の脇に出る。そこから頂上はすぐだった。ガスに包まれ、ほとんど何も見えない。展望板まで歩くが、南八がぼんやり見えるだけだった。ガスが晴れるのを待ちながら昼食にする。展望板に来る人が皆一様にがっかりした、と言うのを聞いていると、何かとてもおかしくて笑ってしまう。しかし、1時間後には更にガスが濃くなり、南八も見えなくなる。山頂小屋まで戻り、そこから女神茶屋へ向けて下り始める。

  しばらく斜めに下って行くと森の中の急坂に差し掛かる。登ってくる人がかなり多い。途中、桜の仲間がたくさん咲いている。急な坂を相当下って行くと道がややゆるやかになる。その後、深い森の中を下って行く。車の音が近くなってくると、草原の中に岳樺がまばらに生えた箇所に出る。新緑がとても美しい。女神茶屋へ出るすぐ直前の箇所にある、岳樺の大木が実に見事だった。女神茶屋からは新緑が美しいミズナラの森をゆるやかに下って行く。ズミがたくさん咲いていて見事だった。しばし下ると渓谷の音が近くなり、橋を渡ると親湯に到着する。そこからバス停までは少しだった。
   今回はそれほどハードではないルートをのんびり歩きました。しかし北横岳までのバスツアー客の多さには驚かされました。しかし、亀甲池と双子池は北八ガ岳らしい静けさにつつまれてのんびりと過ごすことができました。双子池ヒュッテの修復はかなり進んでいるようです。また、蓼科からの展望がなかったのは残念でしたが、意外に花も多く、また山麓の新緑も見事で、これだけでも一見の価値があると思います。

 Topページへ   アルプス・八ヶ岳の山々へ   2003年の山行記録へ