鷹ノ巣山 1737m   ―熊と鉢合わせする展望絶景の山―  

  9月になり、少しすずしくなったので、奥多摩に行くことにしました。その中でも奥多摩屈指の展望を誇る鷹ノ巣山に登ることにしました。ルートはなかなかきびしいと言われる稲村尾根から登ってみる事にしました。
Date:2001/9/24   快晴
東日原バス停8:55−巳の戸橋9:05−稲村岩との鞍部9:40−鷹ノ巣山頂上11:10/11:50−奥多摩14:55    歩行合計時間:5時間20分
写真は鷹ノ巣山頂から見た富士 takanosu

   東日原バス停を出発すると 途中、天目山・仙元峠への分岐が分かれる。しかし他の人もみんな鷹ノ巣へ向かう。 蕎麦粒山・三つドッケへ行く人は少ないようだ。 谷への降り口あたりから見る稲村岩は、眼前にすごい迫力でそびえている。 車道を離れ、細い階段を降り、山道を谷底へと降りて行く。 谷底に着くと巳の戸橋を渡る。 川は増水していて少し濁っている。

   橋を渡ると、すぐに急な登りが続く。 増水した沢沿いに道は続き、途中、何度か渡渉する。 やがて道は沢から離れ、急な坂を詰めると、稲村岩との鞍部に着く。 稲村岩は少し上ったピークから見ると更に先のほうなのでパスする。 少し休む。 鞍部から登り始めると、更に急な登りが続き、やがて平坦な場所にでる。 ヒルメシクイノタワと思われる。

   そこから更に登り、やや平らになった、左側が切れて笹薮になった個所で 笹薮が激しく音を立て、獣の唸り声が間近に聞こえた。 なにごとか、と思ううち、2mほど離れた笹の間から熊の黒い頭が見えたので、 恐怖にかられて、後も見ずに頂上に向け、全速力で逃げる。 息が切れてもうこれ以上走れないというところで振りかえるが 熊は追いかけてこなかった。 しかしまだ安心できず、急ぎ足で登って行く。 途中で降りて行くパーティーに出会い、やっと人心地がつく。 熊に遭ったことを知らせ、ピッチを上げて更に登る。 ほどなく鷹ノ巣山の頂上に着いた。

   空は雲一つない快晴で、正面に頭に白い雪を被った富士がそびえている。 丹沢から道志、三つ峠、のスカイラインがくっきりと見える。 近くは大岳・御前山・三頭山、右手に大菩薩が近い。奥秩父の主脈も見える。 昼食を取る。頂上には10人くらいの人がいた。 ゆっくり食事をする。

   頂上を発って石尾根縦走路を歩くが、他に歩く人は少ない。 水根の分岐から六つ石までほとんど人に出会わず。 静かな山道が続くが、どうしても物音に敏感になってしまう。 六つ石山の頂上に立寄るが、思ったほど展望がない。 木立の間に鷹ノ巣方面が見えた。 更にくだっていくと、下りつかれたころやっと奥多摩駅に着く。
  これまで熊に出会っても、冷静に対処すれば大丈夫だと思っていましたが、いざとなったら冷静でいることなど全くできませんでした。実際に熊が見えた、という視覚的なものよりも、唸り声が間近に聞こえたという聴覚的な刺激のほうが、より恐怖感が煽られました。でも鷹ノ巣山の頂上では、快晴にめぐまれ、思わず叫び声を上げたくなるほどの絶景を味わうことができました。鷹ノ巣山が奥多摩で最も人気があるというのも納得できました。

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