甲斐駒ヶ岳 2967m (黒戸尾根)   ―国道のバス停から登る白砂の頂―  

  夏山シーズンになり、高い山に登りたくなりました。どこへ行こうか迷いましたが、ずいぶん昔、中央線から間近に見上げた甲斐駒ヶ岳の高さ、見事さを思いだし、あの頂きに、麓から歩いてみようと考えました。
1日目  Date:2001/7/28   くもり〜はれ
白須バス停9:15−竹宇駒ヶ岳神社10:05/10:15−(途中昼食30')−刃渡り13:40−刀利天の祠14:10−五合目小屋15:00−七丈小屋16:30  歩行合計時間:6時間30分

2日目  Date:2001/7/29   はれ
七丈小屋テント場5:25−八合目6:10−甲斐駒ヶ岳頂上7:25/8:15−六方石9:00−駒津峰9:15/9:40−仙水峠11:30/11:45−北沢峠13:00  歩行合計時間:6時間00分

写真上は黒戸尾根八合目付近からの甲斐駒ヶ岳  写真下は甲斐駒頂上からの北岳

kaikoma 1日目  朝一番の電車で韮崎へ向かう。 韮崎駅からバスに乗るが、登山者は他に誰もいない。 白須バス停で降りた客も他にいない。 バス停を出発し、長い車道を歩く。途中、幼稚園の脇を通る。 道は田んぼの中を少しずつ登っていく。 やがて山が近くなり、尾白渓谷のキャンプ場につく。 甲斐駒ヶ岳はガスに隠れて見えない。 すぐに竹宇駒ヶ岳神社に着く。

   少し休み、水を汲んで竹宇駒が岳神社を出発する。 長い吊橋を渡ると山道になる。 いきなり急登が続く。雑木林の中の展望の無い道を延々と登る。 いくつかのパーティーを追いぬく。 大学生のパーティーは早くもすっかりばてていた。 登るに従って、ぶなの林から針葉樹の樹林へと樹層が変わっていく。 針葉樹の下に笹が茂っているあたりで、ばらばらと雨が降ってくるが たいした降りではない。適当な場所がないので、立ったまま昼食にする。

   更に登って行くと、前方が開け、やっと刃渡りに着く。 鳳凰方面が見える。 更に登り、はしごをいくつも登ると刀利天の祠に着く。 ここからしばらく水平な道を歩く。 その後、五合目の手前で、100mくらい下るが、疲れきった体には下るのがもったいなく思える。 坂を下りきったところが五合目小屋だった。 五合目小屋を後にすると、いきなり長いはしごが連続する。疲れた筋肉にはものすごくつらい。 やっとの思いではしごの連続を登り切ると七丈小屋に到着する。 受け付けをすませ、テントを設営する。

2日目   翌日、4時すぎに起床する。よく晴れている。 食事後にテント場を出発する。しばらくは樹林帯を登るが、すぐにダケカンバの潅木帯になり、視界が開けると鳥居が見えて八合目に着く。 ここではじめて頂上が見えた。更に北岳が見える。反対側を見ると、八ヶ岳/奥秩父が見える。更に 北アは穂高〜槍〜後立山〜白馬方面まではっきり確認できる。 しかし、頂上は結構まだ遠い。 kaikoma 八合目からクサリ場をいくつか過ぎ、少しずつ高度をかせいでいくと、頂上が近くなる。 かなりつかれたころ、傾斜がゆるくなり、頂上に着く。 今まで見えなかった仙丈や中央アルプス/御岳が見える。 しばらく休んでいるうち、だんだんと反対側から人が登ってくる。

   頂上を出発し、白砂の道を下る。すぐに六方石に着く。 更に下っていくと、登ってくるたくさんの人達と行き過ぎる。駒津峰に着いて昼食にする。 駒津峰からは針葉樹林帯を下っていくと、大石がごろごろしている仙水峠に着く。 少し休んだ後、大石でいっぱいの道を歩いていくと樹林帯になる。 仙水小屋前の水場で顔を洗ってまた歩く。 沢沿いの道を下っていくと 北沢長衛荘に出る。ヤナギランが咲いていた。 北沢峠までは車道を少し登る。 広河原行きバスは3台ほど出たが、いずれも満員だった。 広河原からはすぐに甲府行きバスが出たが、これも満員で座れなかった。 しかも同時に出発した3台中の1台が途中で故障し、動けなくなる。 故障したバスの乗客が、残りの2台に分乗したため、大変な混雑になる。 甲府駅には16:20に着く。 甲府駅から17:32発高尾行き普通に乗った。
  とにかく黒戸尾根は長く、急坂の連続で心底疲れました。しかし、振り返ってみると実に味わい深い山旅となりました。南アルプスの大きさを実感し、深い森の静寂にひたることができました。甲斐駒ヶ岳は黒戸尾根を登ってこそ、その価値がわかる、といわれる意味がしみじみとわかりました。また、最高の天気にめぐまれたため、びっくりするほどの遠望も得られ、最高の登頂となりました。

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