大山町会館
我が事務所の町内、大山町会事務所の建て替え計画は、老朽化を理由に平成6年に始まり、平成7年に木造2階建ての設計が完了しましたが、事情により工事は延期になっていました。平成9年に、再開された建築計画は「将来に向かって町内活動の拠点となる場を作る」ことをテーマに、町会の事務所的な機能よりも、地域の人々が多目的に利用できる空間作りを目的としました。
一つの空間ではなく、異なった2グループの独立した使用が可能な二つの空間作りが望まれ、かつ二つの空間を併せて使用できる空間構成が必要とされていました。それはプランニングの中で、あるスケール感をもった独立性と連続性のある二つ空間をいかに捻出できるかにかかっていました。建築全体のバランスと地域活動の性格から(10〜20人が使用)6m×6mの平面の大きさを決めて、そこにサービス用のキッチンが付属している単位を1階と2階に同じように作るようにしました。1、2階をつなぐ階段は直接的なつながりを重視しながら、場面展開が要求される空間で、この建築のキーポイントです。それらに倉庫や資料室、和室などを加えて、6m×12mの2階構成のボリュームを決定しました。新たに「大山町会館」と名づけられ、8月末の竣工式は見学会を兼ねたオープンハウス(手作りケーキとお茶の会)、9月にはお祭り行事に使用、徐々にサークル活動などの利用の幅も広がりつつあります。12月2日に町会が主催する第1回町かどセミナーが行われ、陶芸を楽しむ会は30人の参加者があり、たいへん賑わっていました。(増 沢 幸 尋)

  

テラスのタイル張り

1階は道から直に入れる6連窓サッシュ、アプローチテラス。テラスの床は既成品の大小の割り石タイルを飛び飛びにレイアウトした部分張りに挑戦。サッシュの皿板は、事務所の屋上に見本として保存してあった二丁掛けタイルを色とりどりにはめ込んだ。手作り感覚のテラスです。

名称:大山町会館
設計:増沢建築設計事務所
協力:増田建築構造事務所
施工:井口建設株式会社
工期:1998年2月〜8月
構造:鉄筋コンクリート造+木造屋根組構造規模:2階建て
延べ面積:1階 72.00m2
     2階 72.00m2
     合計144.00m2

A色ガラスの階段空間階段の上部は、資料室から点検用通路と屋上に至るコンクリートスラブの大階段になっていて、その段状の蹴込面にカラーアクリライトをはめ込んで、登り降りが楽しめる光の階段空間を作りだしました。

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