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建築問題公開セミナー 第3回
建築主から見た悪い設計者?悪い施工者?を振りかえって
- 被害者K氏の具体例、OHPの写真、調査をした柴氏の解説、高橋弁護士の法律的、社会的追究と多くの視点と密度によって、欠陥を抱えた住宅の問題点の大きさを再確認できました。
- それに加えて、構造家のパネリスト松岡氏の専門家としての構造の見識とややもすると、専門家でも陥る可能性のある構造欠陥問題という性質が判ってきたり、ライターのパネリスト田中氏からの住宅と言っても幅がとても広く、成功する住宅作りは「いそがない」のがコツという名言を聞けたり、収穫ありというところ。
- 中間検査の問題、竣工検査を受けない問題点などが強く指摘されました。
- 「悪い」何々というキャッチフレーズで議論を重ねてきましたが、その実、「良い」を探すことの難しさも判ってきました。「確実な」、「着実な」設計者や施工者はどこにいるのか、それを探す方法は?という疑問も多く発生してきました。そして昔に比べて、専門職種にかかわる人々が専門的なことを知らずに、仕事をしていたりすることもあります。他の職種や元請会社に助言や指摘をする職人気質も少なくなってきています。やはり数や量の論理で早く仕上げることを優先してきた弊害と言っても良いでしょう。
- 3回の公開セミナーでは業務の発注形態別にそのフローとトラブルの発生を表示したトラブルマップ(建築家/江口氏作成)を、このセミナーでは毎回題材として使用させていただきました。それも回を重ねるたびに若干修正、加筆して最終的には、指針となる「トラブル防止マップ」が完成してきています。
- 第3者監理の必要性も議論になって、これから具体的な方法を考える段階にきています。普通に「第3者」という言葉は他人とか関係者以外のことです。ただでさえ建築作りの「しくみ」がわかりにくいのに、もうひとつの要素を加えることは、よほどイメージ良く伝えることが出来ないと失敗する恐れがあります。インスペクター、チェックマン、良いイメージとその2重、3重監理のシステム作りが望まれます。
- 建築主、設計者、施工者のトライアングル、三つ巴に弁護士が加わり、四つ巴の議論は大いに社会的な意義のある会になっていたと言えます。そしてさらなる具体的な動きが必要とされています。
- 第3回目の公開セミナーはパネリスト5人、ディレクター3人、コンダクター1人、幹事3人という出演者12人というキャスト、多くの人から多くのことを学んだという印象。
- そこから得たいくつもの問題点、方向を示唆するいくつものヒント、これらを糧、エネルギーとして研究会の次のステップに登っていくことが必要。
(◆99建築問題研究会/幹事/増沢幸尋)
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