先日は地下鉄やエレベータを乗りまわして東京の東京たるゆえんを堪能した。
朝一番の出発地点は山手線・田町駅。森永の入っている駅前ビルのペデストリアンデッキを通って地上に降り、NEC本社ビル前のステンレス製のオブジェを通過、三田国際ビル方面へ。歩くにつれて店舗が少なくなる。朝食は食いっぱぐれかと思ったが、ほどなく『カフェ・ド・クリエ』が見つかり、サンドイッチとコーヒーで朝食。三田国際ビルの1階にはガラス張りで外から丸見えの三菱重工ビーバーエアコンの営業事務所(?)があり、ちょうど朝礼をやっている様子を見ながらビル内へ。
用事をすませて東京タワーを左手に見上げながら芝公園駅まで歩き都営三田線に乗る。次の目的地である新宿へはどうやって出ようかと車中で考え、水道橋駅でJRに乗り換えることに決定。三田線水道橋駅からいったん地上に出て横断歩道をわたりJR中央線水道橋駅へ。水道橋駅のホームに立つと建築中のビルが正面に屹立している。こんなところにこんな高層ビルがあったっけ、と思いつつホームから身を乗り出してようやく頂上が見えたところに、東京ドームホテル(2000年6月1日オープン)とある。
新宿駅西口で降りて都庁方面へ地下通路を歩く。学生時代、就職活動中にこの地下通路を見つけたときは横断歩道に煩わされずに歩けることに感動した覚えがある。しかもここの動く歩道はJR京葉線・東京駅ホームへ向かう動く歩道と同じく、跳び箱の踏切り台を思い出させるクッションが効いていて、歩くと加速がつく。ただJR京葉線の動く歩道は最近まったく歩かなくなった。というのは京葉線・八丁堀駅から地下鉄日比谷線で都心に出るのがほとんどになってしまったし、京葉線東京駅には「E電」(結局誰も使わず死語になってしまったが)へ向かう通路とは別に丸の内側へショートカットできる出口があるためだ。
さて、新宿副都心の京王プラザホテルやモノリス付近をビルの反射光に顔をしかめながらブラブラしてから目的地の新宿NSビルへ。1階のマクドナルドで早めの昼食。出入り口付近の禁煙席にノートPCを広げて半時間ねばる。NSビルは中央が巨大な吹き抜けになっており、1階から見上げて新宿の空から人工的に切り取られた贅沢な空間に絶句。
用事をすませて今度は地上経由で新宿駅にもどり、駅付近でふたたび地下に潜って丸の内線へ。赤坂見附駅で向かい側ホームの地下鉄銀座線に乗り換えて溜池山王駅で下車。ここは初めて降りる駅。歩いてアークヒルズへ到着。
ややハイソな雰囲気に圧倒されながらも丸善で『The Economist』を購入、アフタヌーン・ティーを安くあげようとSUBWAYに入ってマフィンと紅茶を注文。狭い店内に響く会話には英語がまじっている。ここの森ビルはウェストウィングとイーストウィング2つの建物がベン図のようにおたがい浸食し合ったような設計になっている。
用事をすませて今度は南北線・溜池山王駅から地下鉄に乗る。南北線の駅は「ゆりかもめ」のような新交通システムと同じくホーム側にも自動扉があるというちょっと変わった地下鉄で、2000年秋には溜池山王駅からJR目黒駅まで開通して、結果的に赤羽あたりから都心を突っ切って目黒経由で蒲田まで行けてしまうようになる。ちなみにさきほどの都営三田線も三田駅から目黒駅までが同じく2000年秋に開通し、今まで地下鉄の乗入れがなかった目黒駅に2本も同時に地下鉄が開通することになる。これらは東急東横線の混雑緩和を考えてのことらしい。
さて地下鉄南北線を市ヶ谷駅で下車、濠をわたって日本テレビ通りがかなりきつい上り坂だということを初めて知る。以前もどこかで書いたが、東京は以外と急な坂道の多い街である。表通りからちょっと入ると新宿やアークヒルズとはうって変わって背の低いビルばかりが並ぶ静かな街で、お濠ぞいの小さな公園も闇に沈んでいる。暗くなった街路を照らす自販機でミルクティーを買って一服。用事をすませてJR中央線にのり、そのまま各駅停車で帰宅した。
一日のうちにも地下から地上、さらに高層ビルで空中へ、ふたたび地下深くへと様々な表情や変化の過程を見せてくれる東京。これだから「垂直首都」の生活はやめられない。